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Nagisaを大解剖!元社員が社長に突撃インタビュー!!vol.2~3つのHARDTHINGSと、逆境の乗り越え方~

こんにちは。Nagisaの【元】ディレクターです。

中も外も知っている「元社員」というちょっとナナメの視点からリアルなインタビューをしようというこの企画。

第二回は、経営していく上で起こった3つの危機をどう突破してきたのか、横山社長に聞いてきました。

いつもポジティブな横山社長も「もうダメだ・・・」と心が折れかけそうになった経験があるそうです。

果たして、どのように逆境を乗り越えてきたのか・・・!?

前回の記事はこちら:Nagisaを大解剖!元社員が社長に突撃インタビュー!!vol.1~大企業のサラリーマンだった自分に起業を決意させた出会いとは~

◼創業パートナーとの決別。友達と起業するべからず

まず、横山さんって心が折れたことあるんですね・・・いつも明るくてポジティブな感じなので、気がつきませんでした!アカウント停止事件のときすら社内の悲壮感を払拭してくれた。まだここから私たちいけるんだって。



横山:そりゃそうだよ!社員に落ち込んでる姿見せたら余計不安になるでしょ(笑)でも、もうほんとにこれは辛い・・・ってことは何回かあったよね。


今回はそのような話を具体的に聞いていきたいと思います!!起業して最初に失敗したことってなんだったんでしょう。


横山:まず、友達と起業しちゃダメってことは言いたいかも。いや、正確には友達と起業したら、友達関係を失うかもしれないっていう覚悟をもってやるべき。僕の場合は、創業して一年たって、一緒に創業した大学時代からの友人だったパートナーと決別することになったんだよね。


なんでお別れすることになったんですか?


横山:未来に対する方向性の違いでした。起業して一年たっても、僕らが想定していた通りに事業が伸びなかった。そのとき、彼は最初に始めた代理店事業を拡大思考ではなく、小さく強い組織でやっていきたい、将来は映画を作りたい?みたいないろんな考えを持ってて、僕はメディアを作って会社を大きくしていきたいと思っていた。

学生自体もお互いに好奇心が旺盛で、様々なことにチャレンジをしていく2人でしたので、事業を進めていく中が違う考え方が出てきてしまうのはよくあることだよねって当時は理解していました。

それで話し合って、彼は新たな会社を設立し、Nagisaは僕がやっていくことになりました。


その一つめの「HARDTHINGS」では涙を流したんですか?


横山:いや・・・。逆に方向性がはっきりしたし、お互いにとってよかったなと思って、よし頑張ろう!ってやる気に満ち溢れてたかなあ。もちろんとても辛かったし、悲しかったけどね。



あれ、ぜんぜん心折れてないどころかポジティブですね・・・。


◼︎BalloonがLINEに完敗する



その後のNagisaはどんな感じでしたか?


横山:ユーザーの購買履歴を共有するショッピングサイトみたいなものを企画して、それでネットエイジとサムライインキュベイトから資金調達しました。それをすぐにピボットして、「Balloon」っていうコミュニケーションアプリを開発することにして、サービスの開発を加速させるための組織作りとサービスのビジネスプランに磨きをかけて、さらにニッセイキャピタルから追加で資金調達できた。


Balloonはどんなアプリだったんですか?


横山:当時はガラケーからスマホに乗り換えが起きてた時期で、キャリアのメッセージかメールを使うのが主だったんだけど、Balloonは、機種を問わず、気軽にテキストや画像を送りあえるような。メッセンジャーサービスですね。


なんか聞いたことあるような・・・。


横山:そうそう。開発中に、LINEが先行して同じコンセプトのアプリを出しちゃったんだよね。結果は、LINEが500万DLいったのに対して、Balloonは宣伝もしたけど30万DLしかいかなかった。惨敗でした。Balloonはエンジニアが足りなくて納得がいく開発が仕切れなかったっていうのもあったし、プロダクトとして、UIUXのシンプルさも、スタンプを使ったコミュニケーションっていうアイデアもLINEはすごかった。正直、この時に自分はプロダクトを作っていく上での経験も知識も十分ではなかった。あと先に出されちゃったっていうのも痛かったよね・・・。LINEはCMもばんばん流してたし。

「人×モノ×金」に加えて、タイミングも非常に重要で、全部その時は敵いませんでした。負けを認めざるをえなかった。自分たちが信じて突き進んでいたプロダクトの未来が見えなくなった時でした。

◼時流を見極め、ユーザーが求める物をシンプルに作る



その2つめのHARDTHINGSをどうやって乗り越えたんでしょう?


横山:かめカメラっていう写真加工アプリを思いついて、GWに3日間の開発で作ってみたんだよね。そしたら、時流に乗っていたこともあり、女子高生を中心にバズが広がってテレビにもとりあげられたりして、あっというまに100万DLいった。マーケに全くお金かけてなかったのに海外のメディアにも取り上げられて、どんどん拡大していった。


ちょうど女子高生の間で流行ってたマカンコウサッポウを取り入れて、タイミングばっちりでしたよね。


横山:そう。「人×モノ」がありタイミングを見極めれば、お金がなくてもアプリは流行る。その3つが重要なんだなって気がついて。会社としてそれからアプリのポートフォリオ戦略を取り入れ、動画・ライフスタイル・ゲーム・ユーティリティ、いろんなカテゴリーでとにかくユーザーが求めるサービスをシンプルに作ることにしました。複雑なものではなく、1つのアプリがユーザーの一つの課題を解決しているサービスを心がけていました。


実際App Storeの各カテゴリランキング上位に常にNagisaのアプリがありましたよね。わたしも、「なんかこのアプリいけてるなー」と思って見たらNagisaのアプリだった、ってことが何回かあってNagisaを知りました。


横山:徹底的にユーザー視点でアプリを作ったのと、ASOも研究していった結果、スライドムービー、リブリ、GOOD TIME・・・ってたくさんDLされるヒットアプリが連続してできるようになった。そこからエンジニアやディレクターなどの「人」も増えてきて組織を作り始め、追加でDonutsからも資金調達できたのもそのころ。


「人、モノ、金、タイミング」揃っての完全復活ですね。



横山:やっとスタートラインに立てた時でした。Balloonの失敗からも学んだし、かめカメラの成功が大きかったのかもなあ。時流を見極め、ユーザーによって求められるものをシンプルに作ることで、ユーザーが獲得できた。これは非常に大きくて、これまでみえていなかった課題が、企画、デザイン、開発、マーケティングとあらゆるファンクションで見えてくるんですよ。いまでも“ユーザー視点にたったものづくり”は会社のものづくり文化の中心にあります。


失敗してもすぐに行動を起こして成功に変えていったんですね。ポジティブに挫折を乗り越えていくなあ~。


◼︎そして、「アカウント停止事件」を迎える


さて、わたしが入社したのは2015年で、当時はSHERYLやマンガアプリなど、だんだんツール型からメディアやコンテンツを扱うアプリの開発に向いてきていましたよね。


横山:そうですね。アプリのポートフォリオ戦略では、アプリに広告を表示してマネタイズを行っていました。単月で200万DL以上獲得できる規模まで伸びてきて、収益も確実にのびてきた。だけど、新規ユーザーによるDAUへの貢献度が高く、継続率がそこまで高くなかったからストックがなかなかできていなかった。いくらダウンロードされても天井がみえるなと気がつき出して。これまで以上にユーザーが毎日訪れたくなるような、継続的に使ってくれるサービスへと選択と集中していきました。


そんな中で例のアカウント停止事件が。


横山:マンガアプリに掲載されていたコンテンツや当時100個以上のアプリをリリースしていて、いくつかのアプリで出していた広告の規定に対する警告があり、ある日突然会社のアカウント自体が停止してしまった。数千に渡るマンガのコンテンツをチェックする体制が構築できていなかった点、すべてのアプリケーションの継続的なアップデートに対応しておらず、時折変わるappleの利用規約に対応できていませんでした。特に、この年は広告のアドベットワークに対する規約が大きく変わったタイミングでもありました。Googleとは上記問題に対して、双方で話し合う場を設けさせていただき、明確な期限を設定して修正することで、引き続き運営を継続しています。


1番のHARDTHINGSですね・・・。でも会社では気丈に振る舞っていましたよね。


横山:そうだったんだね。じつは当時様々な対応に終われ、必死に考えながら行動していたこともあって、あんまり記憶がないんだよね。当時のこと。

ユーザーへの対応、取引先への対応、株主の対応。とにかく僕らがやってしまったことの重さを受け止め、現状起きてしまったことに対して真摯に対応すべく、落ち込んでいる暇はなかった。

社会から、ユーザーから、そして株主や取引先から信頼を失ってしまったと思った。メディアからはあることないこと書かれ、今までみんなで積み重ねてきたアプリが全てマーケットから消えてしまい、当時のNagisaは収益の9割近くをiOSであげており、全てを失った感覚だった。これまで自分が積み重ねてきたものが消えたのもそうだけど、会社を信じて来てくれたみんなに申し訳なくて。


そんな状況で会社が崩壊せず、乗り越えられたのはなぜだったんでしょう。



横山:どうにか必ずする、と強いメンタリティーを持ち、このメンバーなら乗り越えられるっていう信頼をみんなに持っていた。ありきたりな言葉ですが、諦めずに進み続けたことだと思います。

問題だったのはユーザーと向き合うことに比重が置かれすぎており、プラットフォームであるAppleとwin-winになることが十分に考えられていなかった。会社全体での意識改革、ルールを遵守した上での運営体制の構築をテーマにここから会社の再建が始まった。この二つが社内に浸透するまではサービスの新規開発、リリースを止めるという判断をしました。

中長期的な戦略のなかで、プラットフォーム依存からの脱却、および広告収益モデルに加えて新たな収益モデルの確立が必要だと感じた。アプリの量産をしてきたポートフォリオ戦略では、プラットフォームの規約が急に変更されることもあり、すべてのアプリのメンテナンスができる体制の構築は難しい。そう考え、サービスをしぼってウェブも含め、グロースハックしてクオリティを高め、ユーザーの継続率をあげて収益源を増やしていくモデルに変えていくことにした。


社内講座、勉強会の開催をしたり、データ分析やツールのノウハウの共有をしたり、ディレクターの教育にも力を入れましたよね。定期的に飲み会も開かれて、コミュニケーションをすごくとっていた気がする。


横山:とにかく必死だった。でも、二度と同じようなことが起きないために、ディレクターの意識改革が一番重要だと思ってたのは確か。あと、この充電期間中にこそ、会社の基礎体力をつけなくちゃって思った。つまり、人の成長=組織の成長なんだと。それで結果的に組織が強くなっていたのは後から実感したなあ。


その後のNagisaは。


横山:今はマンガZEROを筆頭に、サービスをいくつかの分野に注力していて、分析と改善を重ねて、コンテンツ数、DAU、売上も伸びてきました。出版社との共同制作、自社制作の漫画など、オリジナリティを出すためのコンテンツに新しく投資をしています。


復活ですね!月並みな感想になってしまいますが、どん底になっても腐らず、冷静に課題発見とアクションをし続けることが逆境を乗り越える秘訣だなと感じました。

◼︎挫折しても、強いメンタリティーを持つ。諦めない。



ちなみに、挫折したのって、やっぱり起業してからが初めてだったんですか?


横山:いや。高校生のときに大きな挫折がありました。部活でサッカーをやっていたんだけど、足の怪我でボールが蹴れなくなってしまい、レギュラーを外されてしまって。それまで、スポーツにおいては常に常勝!というタイプだったので「レギュラーから外される」「怪我で何もできない」っていう経験でプライドが傷ついてやる気なくしちゃったんだよね。



おおお、漫画にありそうな展開だ・・・。そこからグレてヤンキーになったんですよね?


横山:なってないわ!(笑)サッカーをやめてしまって、ただだらだら過ごして堕落していくのは自分らしくない、何かに打ち込んでいたいっていう信念は消えなくて。

それで、しばらく考えた末に、わずか半年だけど高校3年の時に急にテニス部に入れてもらいました。そこからはテニスにはまって、大学に入ってからもずっとテニスに打ち込んでいたよ!


なんという・・・ポジティブさと行動力が昔からイケメンすぎる。


横山:最終的には法政大学のテニスサークルが集まる学内の大会でシングルベスト4まで行くことができたし、テニスコーチをやりながらYONEXからのスポンサーとして支援をもらっていた。そのときに、たとえ挫折しても、強いメンタリティーをもって、次の行動を始めることが大事だなと学んだ気がしますね。


これからもさらなるHARD THINGSが待ち受けてるかもしれませんよ?


横山:本当にその通り。まだこれからもさらなる困難に直面することがあるかもしれない。でもこれまで以上に、それぞれがオーナーシップを持ち自走できる組織になってきたという実感がある。これからも強いメンタリティーとNagisaの組織力があればどんなことも乗り越えていけると思います。困難を乗り越えることでさらに組織は強くなっていくので。


―――――――
起業してからのHARDTHINGS、何かあっても、冷静に課題を見つけ、仮説を立ててアクションするということはどんな仕事でも(人生でも!)大切なんだなと思ったインタビューでした。

Nagisaの強みは、順風満帆ではなく、何回も谷を越えてきたという自信にもあるのかもしれません。

次回は、なぜスピード感があり、いけてるプロダクトが生み出される組織ができたのか・・・

Nagisaのフラットで自走できる組織作りの秘密を聞いてきます!

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