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事業推進室はアカリクの未来を創出し続ける「実験室」新マネージャー吉野宏志インタビュー

【吉野宏志・プロフィール】

2016年にアカリクに新卒入社。University of Liverpool(英国)学士課程修了、筑波大学大学院 人文社会科学研究科 一貫制博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経験。2018年より東京医科歯科大学の特任助教を兼務。2020年10月から事業推進室のマネージャーに就任し、大学や学会などと情報共有しながら、博士課程の学生やポストドクターを中心にキャリア相談や就職支援を行っている。

——アカリクに入社した理由を教えてください

幼いころからの将来の夢は研究者になることでした。企業に就職だなんて本当に考えたこともなかったですね。博士課程修了後にアカリクへと入社することに決めたのは、「自分の信念と直感」が「アカリクの理念」と見事に合致していたことが最大の理由でした。

大学院に進学する多くの方々と同じく、私も研究者として世界で活躍したいという思いを抱いていました。ただ、実際に大学院での研究活動を始めてみると、研究の先にある人生を意識するたび、狭い専門分野の中で常にトップを争い続けて生きていくことに不安を感じるようになりました。そして、周りを見渡すと同じように不安を抱えている大学院生がたくさんいることを知りました。

そうした時期を経て「安心して研究できる環境を整えるためには、大学院出身者の出口戦略(キャリアパス開発)が足りていない」と、当事者として強く感じるようになりました。この状況を打開するには学内で有志が取り組むだけでは難しいと考え、「外部からの積極的かつ専門的な支援が必要だ」という想いが湧き上がってきました。

そこから『知恵の流通の最適化』を掲げて大学院生や研究者のキャリア支援に特化しているアカリクに出会い「研究者」が当たり前に活躍する社会のインフラを、一緒に創りたいと思って入社を決めました。


——吉野さんのご研究について教えてください

大学院ではフィールドワークと文献調査を組み合わせて、中近東からアフリカの言語を対象に研究していました。フィールドワークは基本的に単独行動で、エチオピア南部の農村に住み込んで、単語から表現、短文から物語まで言語の構造を探るために調査しました。実は私が調査していたエチオピアの言語は古代エジプトの言語と遠い遠い親戚関係にあるので、「言語の起源」を探るための手段として取り組んでいました。

大学院は修士課程と博士課程が統合された5年制の一貫制博士課程だったので、正直なところ少しのんびり構えてしまった時期もありました。ただ、3年目あたりからは学外で発表する機会も増えて、様々な研究をしている大学院生やトップ研究者たちと交流するようになり、このままではいけないと気持ちを切り替えて研究に取り組みました。

私の大学から大学院までの研究過程を振り返ってみると、「時代・場所・文化の異なる様々な人たちと意思疎通を試みる」ことの連続でした。数千年前の古代人が残したパピルスを読み解いたり、前提となる常識が異なるヨーロッパやアフリカの人たちと議論を交わしたり、異なる学説や見解を支持する研究者からの鋭い質問に対応したり……とにかく一筋縄ではいかないことばかりだったと感じます。

端的に言うと、大学から大学院までの約10年間をかけて「異文化コミュニケーション」の実地訓練を受けてきたようなものです。今の仕事でも同じようなことをしているので、研究で培ったスキルがビジネスに生きていると感じています。

研究をしていると、ついつい「完璧」や「理想」を目指しがちですが、様々な考え方に触れ続ける中でお互いの利益を最大限にする妥協点や根本的な解決のための課題を見つけることが身についたと思います。

エチオピアでの調査は渡航前の安全確認や予防接種にはじまり、入国後の移動ルートや行動計画を考え、緊急時の対応をまとめるといった経験になったので大きな糧となっています。現地では数十kgのバックパックを背負って移動したり、農村でマラリアに罹患して3日かけて緊急帰国したりと、肉体的・精神的にもタフになったと思います。


——事業推進室について教えてください

メンバーは私を含めて社員3名とインターン4名で構成されていますが、その他にも5名ほどの大学院生や大学院修了者に業務委託でコンテンツ制作をご協力いただいています。

事業推進室のミッションは、アカリクの提供するサービスの利用者を増やし、そして利用者の満足度を高めることにあります。

私たちはこのミッションを達成するため、次の5つに取り組んでいます。

(1)広く社会に対してアカリクの活動を発信

(2)大学や学会等との連携・協働体制を構築

(3)記事や動画等のコンテンツを企画・制作

(4)コミュニティ同士のネットワークを形成

(5)アカデミック・キャリアを含む広い支援

このように多岐にわたる領域を担っているため、今まさにメンバーを増やしていくフェーズにあります。こういった仕事を「面白がって」くださる方を私たちはお待ちしています!

——事業推進室の未来について

企業や社会全体に大学院生やポスドクの価値を認識してもらうために、積極的な情報発信をしていきたいですね。

事業推進室はアカリクという組織を運営していく上で絶対に欠かせない「研究者からの信頼獲得」と「大学や学会等との連携・協働」という重要な役割を担っています。そのためアカリクの利益に直結する「企業就職」には限定せず、『知恵の流通の最適化』の実現を追求していくべきだと考えています。事業推進室がアカリクの未来を創出し続ける「実験室」として機能するように、私は全力を尽くしていきます。

「研究者」が当たり前に活躍する社会を実現するためには、大学院生やポスドクが安心して研究できる環境を整えていかなければなりません。それは、個人では到底できないことです。

アカリクには私と同じ博士課程出身者も多くいますが、もちろんそうでない者もいます。一人ひとりのカラーが全く違います。共通の性質で集めた仲間はグループと呼びますが、私は、アカリクは「知恵の流通の最適化」という目的のために集まった団体であり、「チーム」だと思っています。アカリクというチームと共に、私は「研究者が安心して研究できる社会を創る」という夢を実現したいと思っています。

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