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たった25日でグランピング施設を新規開業した、一生モノの「あの日」の話(約10,000文字あります…)

はじめに

こんにちは!株式会社ダイブでグランピング事業の事業責任者をしている増田です。

弊社のグランピング事業では、グランピング施設専門のWEBメディア「GLAMPICKS(グランピックス)」の運営や、グランピング施設「ザランタン(The Lantown)」の運営・経営と全国展開などを行っています。

上記は、2021年4月時点の「ザランタン東かがわの写真です。

3期目を迎えた今でこそ人気グランピング施設となることができましたが、立ち上げ当初はまさに山あり谷ありというか……山谷山谷山谷山谷山谷⛰🏔🌋という感じでして…(😀←遠い目)

ただそんな困難も含めて、ジブンの中ではいい経験であり、青春の思い出でもあり笑い話でもあり、一生モノの「あの日」であるといえます。

弊社のグランピング事業に興味を持ってくださり本記事を読んでくださっている方々に、より本事業について参考になれば…と思い、今回筆をとりました。

というわけで、

本記事タイトルの通り、2019年7月に香川県東かがわ市の複合型施設「ベッセルおおち」にて、25日間でベルテント3棟のグランピング施設「ザランタン東かがわ(旧名称:ベッセルおおち瀬戸内グランピング)」の立ち上げを行った当時のことを赤裸々に書いてみようと思いますので、どうぞお付き合いください。

当時のスケジュール

まずは、実際のザランタン東かがわの立ち上げスケジュールについてご紹介します。
過去のGoogleカレンダーを確認すると、下記時間軸でグランピング施設の開業までこぎつけています。

▼2019年7月8日(月)DAY.0
東京から東かがわ市へ移動→滞在開始
 ↓
▼2019年7月24日(火)DAY.16
ウッドデッキ3棟の工事完了
 ↓
▼2019年7月25日(水)DAY.17
テント3棟の設営完了
 ↓
▼2019年7月26日(金)DAY.18
保健所の審査立会日
 ↓
▼2019年7月28日(日)DAY.20
電気工事完了
 ↓
▼2019年7月29日(月)DAY.21
関係者へのお披露目会、宿泊体験
 ↓
▼2019年8月1日(木)DAY.24
簡易宿泊業取得完了
 ↓
▼2019年8月2日(金)DAY.25
グランピング施設3棟の開業

25日間で開業してます。
一般的に宿泊施設を企画開発・開業するまでには6カ月〜3年ぐらいかかるものなので、25日間で宿泊施設を一から立ち上げるのはスケジュール感としては無謀です。

なぜ、そんなタイトスケジュールだったのか?

そせでは、なぜこんなタイトスケジュールになってしまったかというと、それはシンプルに、ギリギリまで「グランピング施設を開業する土地が見つからなかった」からです。

土地探しの難航ぶりは今回割愛しますが、当時、株式会社ダイブは観光施設に特化した人材サービスでは業界大手とはいえ、グランピング施設の運営した運営経験、経営実績があるわけでもなかったので当然といえば当然です…

最終的には、
人の縁に助けられ、個人的にコネクションのあった香川県東かがわ市の地域創生課のご担当者様を頼り、香川県東かがわ市の複合型施設「ベッセルおおち」を管理運営するパートナー会社さまと打ち合わせを行う機会をいただいたのが、2019年6月19日(水)

(写真:香川県東かがわ市【地域創生課】公式インタスタグラムより

その後、パートナーとの打ち合わせを重ねて、方向性の大枠のすり合わせが終わり「さあ、やりましょう」となったのが2019年6月27日(木)です。

そして、
社長の庄子が言いました。

「宿泊業の繁忙期であるお盆休み前(8月頭)までには、絶対オープンさせてね。
KGIの達成率をみて、来期のグランピング事業の進退を判断するから」

…つまり
もうこの時点で、準備期間は1ヶ月間しか残されていません。

ただ、グランピング事業は自分で社内のビジネスコンテストにて企画提案し事業化できた、いわば我が子のようにかわいい新規事業。さらなる社内の投資を勝ち取るには、結果で示すしかありません。

また、当時の私は宿泊業の未経験。「1カ月あればイケるでしょ」と楽観的にとらえ、とにかくワクワクしながら単身東かがわへと向かったのです…

(写真:香川県東かがわ市【地域創生課】公式インタスタグラムより


… が

その後、

開業にあたって【7つの壁】に
ぶち当たることになります。

それらをどう乗り越えたかのストーリーと、得た学びをシェアしていきます。

25日で新規開業にあたっての
「7つの壁」の話

壁.01「家」

■ストーリー

まず、ぶちあたったは住居の問題。
急に東かがわの滞在が決まったので、家を選ぶ時間も借りる時間もなく、そんな余裕があったら他の業務にあてたいという状況でした。

というわけで、取り急ぎキャンプ場の管理棟の1畳を部屋として使うことになります。
その1畳というのが、ここ↓です(笑)

部屋というか、もはや隙間です。
そして何だかんだこの部屋に、私はかれこれ4カ月以上住みました。

(*補足として、現在のグランピング事業ではこんなことありえません(笑)ちゃんとマンションタイプ、一軒家タイプの社宅を借り上げ、滞在中はそこに住めますので住居面は安心してください。ただ、地方・地域によってそもそも住める家が近くにないという課題が出ることもありますが、その話はまた別途どこかで…)

今思えばよくこの住環境で生活できたなと思いますが、当時は本当に時間がなかったのと、販管費をできる限り抑えたかったので、私個人的にはそんなに苦ではなかったです。

しいていえば、
ムカデが寝てる時に、天井から落ちてくるのが気になるくらいでした。

■学び.01
Amazon CEOのジェフ・ベゾスが「1円の節約は1円の利益」と言っている通り、特に新規事業においてはハングリーさ、泥臭さも求められると思います。それらも含めて楽しめる方が新規事業には向いていると思います。
■株式会社ダイブ|Value(行動指針)
・面白がり屋になろう。

壁.02「ウッドデッキ」

■ストーリー

(完全に詰んだかな…)
一番絶望したのが、ウッデッキの壁にぶち当たった時です。

テントはウッドデッキの上に立てることを計画しておりましたので、急ぎ工事業者を見つける必要がありました。

滞在初日(7月9日)、私は東かがわ市内のウッドデッキ工事ができる業者に片っ端から電話していきます。が、条件を話すと「うちでは厳しい…」と、ことごとく断られました。

当初の私の条件は、斜面の芝生の上に、ウッドデッキ4棟(約50平米×4)を、2週間後に完成希望。
それでは工期が厳しすぎる、とのこと。

冷静に考えれば、先方がすでに他の仕事も入っているなか急に電話してきて、見積り→設計→木材仕入れ→塗装業者や大工の手配→工事や引き渡しまでを、たった2週間でお願いしている私の方がどうかしてます。

とはいえ、
ウッドデッキを7月中に建てなければ意味がありません。繁忙期であるお盆の営業を逃した場合、目標となるKGIの達成は到底難しくなってしまい、事業撤退もありえます。

(…他社には頼めない。であれば、ウッドデッキを自分でDIYするしかない)

そうと決まれば、さっそく1日ががりでホームセンターを回って、置いてある束石を大量に買っていきます。現場に戻ったら、芝生に等間隔に並べていきます。

これは等間隔ではありません。
肌感です。

自分はDIY素人。束石を等間隔に並べること、平行をとること、水平をとること、それらの難しさをはじめて痛感します。またウッドデッキの設計図もないので、何個束石が必要かもわかりません。

……

とはいえ、やるしかないので、
(ウッドデッキ50㎡×4棟を素人でDIYするなんで到底無理なのでは…?)という不安が脳裏をよぎりながらも、それを振り払い作業をつづけていきます。

と、その時、吉報が。

業者が見つかりました。
検討後、折り返し待ちだった地元工務店さまから「前向きに検討するので、とりあえず現地で打ち合わせをしましょう」というお返事が。

しかし、現地に地元工務店の担当者さまが来て開口一番に言われたのが

「芝生の上だと、基礎工事でコンクリートをやらないといけないだろうし、引き渡しは早くて8月下旬くらいになるかな」

!?

( ;∀;)ガーン

この時、お恥ずかしながら基礎工事の存在を初めて知りました。家を建てるにもウッドデッキを建てるにも土台となる基礎工事が必要で、その工事で最低2週間ぐらいかかるものなのです。
この基礎をサボると、この場所は海沿いで風が強い時があるのでウッドデッキごとびっくり返る可能性もあるとのこと。

基礎工事2週間+大工工事2週間+お盆休み1週間=引き渡しは8月下旬

全然間に合わない…

ただ、そこはプロ。すかさず代替案の提案が。
基礎工事(コンクリート)に時間がかかるなら、すでにコンクリートがある上にウッドデッキを建てれば7月下旬でいける、とのこと

↑ここなら時短可能。

灰色の地面なので見栄えは悪いですが、とりあえずお盆に間に合わせることの方が優先です。また、棟数もスペースの関係で当初予定していた4棟ではなく3棟に変更になりましたが、何はともあれウッドデッキの壁を乗り越えることができました。

さらに後日談として。
真っ黒に汚れすぎていてアスファルトだと思っていたこの地面ですが、なんとこの石は【大理石】だったのです。

嘘みたいな話ですが、高圧洗浄機で磨くと真っ白な大理石にさまがわり。

結果、海に近いし、波の音も聴こえてめっちゃいい感じになりました。

■学び.02
諦めたらそこで試合終了だよ。有名な漫画の名言ですが本当にその通りだと思います。新規事業ではハードシングスが次々と現れますので、一番大事なのは諦めずやり切る力「GRIT」です。
そして、愚直にやり続けていたら今回のように天が味方してくれることもあります。
■株式会社ダイブ|Value(行動指針)
・最後の1mmまで、できることを探そう。

壁.03「人手」

■ストーリー

ウッドデッキの目処がついたあと、課題になってきたのが「人手不足」です。

グランピング事業を開始してから7月半ばまで、およそ半年間、社員・アルバイトも含めて本事業メンバーは自分ひとりでした。
本社機能である経理総務法務などのバックオフィスを除き、ほぼすべての業務をひとりででやる必要があったため一言で言うと「ひとりで複数人分アウトプットすること」が求められました。

朝から夕方まで、
パートナーである入浴施設の管理運営会社さま、工事業者や保健所、その他関係各所との打ち合わせや適宜連絡をとりあい、空いた時間で高圧洗浄機をかけたり木材の防腐剤を塗ったりしつつ。

日が落ちて夜になれば、
内装や什器の発注→受け取り→荷解き組み立てや、WEBサイトのディレクション、販促物の制作なども幅広く対応。

深夜になったら、部屋の隅っこて寝て、早朝に起きる。
そんな日々。

完全に【ひとりの限界】を感じました。
そんな時に助けてくれたのが、一緒に住み込みで働いてくれることになった大学生のインターン生たちでした。(当時、同志社大学のKくん、愛媛大学のEくん、香川大学のGさん)

彼ら彼女たちは自ら考え行動できる優秀人材であったため、私が一から十まで時間をかけて教える必要性がなく「なぜやりたいか?なぜその業務が必要か?」ゴールさえ伝えれば、あとは自分自身で手段を選んでアウトプットしてくれました。
こういった自立型の人材がいてくれたことで、私自身本当に助けられました。

頼れる仲間のおかげで人手不足の壁を乗り越えることができました。
当時のメンバーとは今でもたまに飲みに行くぐらいの交流がありますし、当時のキツかった話で盛り上がれるなど、切磋琢磨できる仲間だと思っています。

■学び.03
大きなことを成し遂げるには、強いチームが必要。頼れる仲間を集め、彼ら彼女らを信頼し裁量権与えて、遠くにあるゴールを目指して一緒に走る瞬間、それは本当に楽しいです。

早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。
「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」
■株式会社ダイブ|Value(行動指針)
・つながりを、育て続けよう。

壁.04「声」

■ストーリー

つづいて、精神的な壁「声」です。

ウッドデッキの工事が終わり、テントの設営もひと段落すると「あの場所でグランピングを運営するらしい」という噂が地域内に出回りはじめました。
そんなある日、入浴施設のお風呂に入っていると、地元のお爺さんたち数人がテントを指差しながら何やら会話をしています。

(初めてみるグランピング施設に、驚いているのかな…嬉)

が、耳をすませると、

「テントの中、クーラーもテレビもないんだろ? あんなところに誰が泊まるんか…(香川県で観光スポットの多い)西とは違って何もないのに」

井戸端会議で、
しっかりディスられてました(笑)


ただ、心から東かがわやこの場所がいいと思っていたので、内心めちゃくちゃ傷つきながらも、前を向くことにします。この壁の乗り越え方としては、自分を信じて精神面を安定させ愚直に取り組むしかありません。

当時、いつか地元の方にも「グランピング施設なら地元東かがわにオススメの施設があるよ」と応援してもらえように頑張ろう、そんなことを思いました。

■学び.04
東かがわの例に限らず、新規事業の立ち上げにおいては他者から色々なご意見をいただくこともあります。私も、特に宿泊業の先輩方から厳しい言葉も多数いただきました。
宿泊業のことを何も分かってない、そんな絵空事は上手くいくはずがない、などなど。

ただ、それらに耳を傾けることも必要ですが、他者の声に振り回されて提供価値をぶらすことは何よりも良くない。

名著「イノベーションのジレンマ」で述べられている通り、新しい価値を生み出すことにおいて経験や知識、既存の仕組みがむしろ改革を邪魔することもあります。
つまり重要なのは、これまでの既成観念やルールにとらわれず「本質的な顧客への価値提供は何か」そこに愚直にこだわることだと、私は思います。
■株式会社ダイブ|Value(行動指針)
・フルスイングな挑戦を讃え合おう。

壁.05「蜂」

■ストーリー

真面目な話が続いたので、
5つ目の壁は笑い話です。

開業間近になって、なんとテントの近くの木の幹にスズメバチの巣を発見しました。

お客様が刺されたら大問題!
と、急いでGoogle検索をして見つけた駆除業者に来てもらうことに。

…が

駆除業者「これは木の根元の穴に巣をつくってるんで、切らないと無理っスね」

しかも「木を切ると駆除代として15万かかる、どうしますか??」と矢継ぎ早に言われ、「今やらないとスケジュール詰まっているので次はいつ来れるか分からない」等のクロージングで畳み掛けられます。

私「すみません…少し考えさせてください…」

なんとか駆除クロージングを逃れたものの、現地調査費として請求された3万5000円と共に、駆除業者は去っていきました(泣)

そして、お金もなくなり、時間もなかったので、
自分たちでスズメバチの巣を駆除することに。

私が駆除担当。
まずは木の根もとの穴を、買ってきた砂利で塞ぎ、練ったセメントを流し込んでいきます。

大学生インターンのKくんは一回蜂に刺されたことがあるとのことなので、遠くで見守り蜂が襲ってきたら「危ない!」と私に知らせる担当。

結果、2人でわちゃわちゃしながらも、なんとか駆除することができました(笑)

v

(*ちなみに今現在は、この木を貫通させる形で「オーシャンスイート」のウッドデッキとテントが立っています。木漏れ日がテントに影をつくり、ウグイスの鳴き声と波の音が聴こえる客室で超人気。この時、木を切らなくてよかったな、と心から思っています)

■学び.05
ネットで上位表示されたスズメバチ駆除業者に安易に問い合わせるのはオススメできません…

壁.06「集客」

■ストーリー

無事にオープン準備が終わり、簡易宿泊業免許も取り終わり、2019年8月2日に開業することができました!

ただ、ゴールは開業することではありません。ゴールは多数のお客様に泊まってもらいKGIを達成することです。

自信はあります。
全棟180度のオーシャンフロントのテントであり、テント内は内装オシャレで電源あり。

料金は1泊2食付き平日13,200円(税込)〜、絹島温泉入り放題、昼はSUPが無料で乗り放題(*今は1台あたり1,000円 1h/保険代含むをいただいてます…)、夜は焚き火体験+マシュマロが無料、トイレや入浴施設もきれい!!

イケる。
そして、遂に予約開始!

すると!
予測通りまずは土日やお盆、そして平日と次から次へと予約が入り、、、

予約が入り、

予約が、、、

よや、、、、

予約がまったく入りません(笑)

あまりにも予約が入らないので、システムエラーか電話番号間違いかと思ったほどです。

ただ、冷静になれば、
予約が入らないのは当然でした。

(1)施設の存在が知られてない
→開業作業に手一杯で、開業前に充分なプロモーション施策がとれておらず、認知率がゼロに等しかったです。

(2)スイッチコストがかかる
→1泊2日の旅行であれば、旅行予定を立てるのは遅くても1-2週間前。集客開始した8月頭には大抵の方はもう旅行先が決まっており、それをスイッチさせるのは難しいことでした。

(3)口コミがない
→例えコスパのよいプロダクトを提供していても、実際に宿泊した方の口コミで情報の裏付けがとれなければ不安の方が大きく、予約にはつながりません。

いきなり崖っぷちに追い込まれた私ですが、集客の壁もまたも周りの方にも助けられ、乗り越えることができました。

助けてくれた方のひとりが、ザランタン全施設のテント内装スタイリングをお願いしているインスタグラマーのYURIEさんです。

YURIEさんは私の取り組みに共感し、Instagram投稿で施設のことを紹介してくださったのです。

(参照:YURIEさんのInstagram投稿より

結果、なんとかお盆は満室になり以降もご予約をいただけるようになりました。改めてYURIE さんには心から感謝です…

■学び.06
プロモーション活動は可能な限り、開発初期から取り組んでおくべきです。プロモーションの壁の乗り越え方はこちらの記事「グランピング施設の集客方法まとめ【徹底解説/実例多数あり】」でも書かせていただきました。

壁.07「台風」

■ストーリー

集客の課題を乗り越えて、お盆の1週間はなんと予約で満室になりました。

そして、初めてお客様を迎えた日。
(2019年8月10日)

初日に泊まってくれたお客様のことは今でも思い出します。正直に言って私たちのサービス提供には至らない点が多々あったと思うのですが、宿泊のお客様たちが楽しそうにBBQをしている様子をみて、なんかめちゃくちゃ感動しました。

ジーーンときました。

今まで観光振興のスポットライトが当たってこなかった東かがわ市。そして、うまく活用されてなかった遊休地。
そこに自分のシゴトによって滞在場所ができて、お客様が宿泊してくれて、お客様にとっての大切な思い出としての「あの日」になる。

この1年後、数年後に「あの日、楽しかったね」と思い出してもらえるかもしれない。

「宿泊業っていいなあ…」
改めて、そう思いました。

しかし、最後の壁が。
台風10号がお盆休みを直撃したのです。

この場所でも、ちょうどお盆休みの2019年8月11日頃から強風が吹き始めました。8月15日に上陸し、中国地方を縦断した際は暴風が。この台風の影響で、西日本各地で倒木や建物損壊などの甚大な被害がでました。

私たちの施設も安全を最優先し、2019年8月12日〜16日までの営業を停止。ご予約いただいていたお客様にすべて電話をして、こちらからキャンセルさせていただきました。

旅行を楽しみにしてくれていた方々に、お断りの電話を入れることは本当に苦しく、辛かった。心から申し訳ない気持ちでした。

また、お盆の繁忙期に営業できなかったので、目標にかかげていた8月のKGIの達成は難しくなってしまいました。

でも、落ち込んでいても仕方ありません。
台風が落ち着いたあと、無事営業を再開。2019年8月から10月末まで「ご予約をいただいているお客様のためにも現時点でできる最高のサービスを提供しよう」、そう思いながら走りつづけました。

結果、度重なる台風の影響もあり、
8月・9月・10月で対目標比70〜80%ほどの着地になってしまいました。

・wikipediaより
2019年に発生した台風は、平年の25.6個よりも多い29個だった。 日本での影響においては、接近数は平年の11.4個より多い15個(統計史上7位)、日本本土への上陸数は平年の2.7個より多い5個(6号、8号、10号、15号、19号が上陸・統計史上5位)と、発生数と日本への接近・上陸数がいずれも平年を上回った。

KGIは未達。

ただ、経営陣の判断で、グランピング事業は撤退にはなりませんでした。
来期も引き続き投資していく、という判断になったのです。

何が経営陣の判断に影響したか。
それは、ひとえに実際に泊まってくださったお客様の声です。

私は宿泊者様へのアンケートNPSをとっていたのですが、ほとんどの方が9-10点(他の人にも是非おすすめしたい)をつけてくれていました。

■ 実際に宿泊された方のアンケート評価
9.29 ★★★★☆ 口コミはこちら(304件) →
※読み込みに時間かかります。すみません

■アンケートから一部抜粋

  • 「景色がきれいで自然も楽しめて、SUP体験もできるのでキャンプ+αの楽しみがある」
  • 「いろいろと何も準備しなくても、子供と一緒に楽しめてとてもよかったです!」
  • 「グランピングは割と値段が高いのですが、こちらは大変安く、施設も新しく、環境も良く、ごはんも美味しかった」
  • 「すごく幸せな思い出の旅行になりました。来年もまた来たいです(^^)」

■インスタグラム
#ベッセルおおちせ瀬戸内グランピング

ビジネスは、私たちがお客様にサービスを提供するだけではなく、めぐりめぐってこの施設を好んでくれるお客様によって私たちも支えられている、そう感じました。

いまでもたまにこの宿泊者様のアンケートも見返すと初心を思い出し、背筋がピンと伸びます。
数ある宿泊施設の中から大切な休日を過ごす場所として本施設を選んでくれたことへの感謝はもちろん、今のザランタン東かがわがあるのは応援してくださるお客様のおかげだと思っており、心から感謝しています。本当にありがとうございます。

■学び.07
シゴトへの向き合い方ですが、まず自分自身が人間として謙虚であること誠実であること利己的ではないことなど、人間として心を磨くことが最も大切だと感じています。

儲けたい、モテたい、有名になりたいなどの動機も別にあってよいとは思いますが、中長期的にはその人の本質は周りの人も気づきますし、遠くのゴールを目指すのであれば仲間がついてきてくれません。
私たちはこれからも他者に感謝し、謙虚に、そして誠実にシゴトに取り組みたいと思っています。
■株式会社ダイブ|Value(行動指針)
・感謝は言葉で、言葉は行動で。

まとめ

以上、
25日間でベルテント3棟のグランピング施設「ザランタン東かがわ(旧名称:ベッセルおおち瀬戸内グランピング)」の立ち上げを行った当時のことを書かせていただきました。

長文をお読みいただき、ありがとうございます。

2021年の現時点において、さらに地域の多くの方のお力添えのおかげで、「ザランタン東かがわ|ベッセルおおち」は四国を代表するグランピング施設となることができました。

(写真:2020年にはロッジ・ログハウス5棟のリノベーションを実施)

そして、周りの声も少しづつ変わってきたように思います。

  • 「海も近くて山もあって、ああいう自然があるところは都会の人もリフレッシュできるからいいんだろうね!」
  • 「テントに自分も泊まってみたいんだけど、人気で中々予約とれないのよ!」
  • 「友達が泊まっていて知ったけど、地元施設ってこんなに変わってたんだ!驚いた!」

…地域の方の応援の声、
ありがたい限りです。

東かがわに限らず、日本にはまだまだ知られていない彩りある魅力があふれています。

私たちはこれからも、ジブンや大切な誰かにとって思い出となる「あの日」の創出と、地方創生のきっかけとなる「あの日」の創出のために取り組んでいきます。

仲間を募集しております。

そして!

弊社のVisionとMissionに共感し、伴走してくれる仲間も募集しております。
もし本記事を通して、さらに株式会社ダイブ、またはグランピング事業に興味を持ってくださった方は、会社のブックマークや「話を聞きに行きたい」を押していただけると幸いです。

また、通年で新卒採用も行っております。
ご興味がある方はまずはぜひ合同説明会にエントリーください。

■募集要項|エントリーページ
https://student.dive.design/recruitment/

みなさんにお会いできますことを、心よりお待ちしております。

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