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Webデザイナーが開発会社でPMに。キャリア領域の広げ方とスキル獲得のしかた

様々なプロジェクトが進行するアシアルには、複数のプロジェクトマネージャー(以下、PM)がいます。ほとんどのPMの出身はエンジニアですが、中にはデザイナー出身も。過去にUX(ユーザーエクスペリエンス)中心の設計・開発手法についてお話しした鴨田健次です。

日本で初めてWebサイトが公開されたのは1992年。Webデザイナーという職種が生まれたのは、その後になります。それもあってか、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によれば、Webデザイナーの平均年齢は39.2歳。

比較的若い世代が多い中、AI技術やツールの進化によって不要になるといった不安を抱く方も少なくないとか。将来に悩むWebデザイナーの参考になれば……。そんな思いで、現在はPM/Webディレクターを務める鴨田が再びの登場です。

目次

  1. いろいろやってみたい、機会があればやってみよう
  2. デザイナー出身だから苦労したことと克服法
  3. 今やりたいことは、キャパシティの底上げ
  4. デザイン系のボリュームが大きい案件はお任せ
  5. 兼任していてよかったことは?
  6. Webデザイナーが生き残るために

いろいろやってみたい、機会があればやってみよう

大学時代に独学でWebデザイン/HTMLコーディングを身につけた鴨田。その後、3DCGも学んだものの、当時のPCスペックだとレンダリング(※)にすごく時間がかかることもあり、すぐに完成形が目に見えるWebでのクリエイティブが自分には合うと感じました。以来、Web一本。以下は、大学卒業後からアシアル入社までの鴨田の簡単な職歴です。

※レンダリング……コンピュータのプログラムを用いて画像・映像・音声などを生成すること


「動画配信サービス会社で、エンジニアと少し関わったときにすごく楽しくて。それでエンジニアと一緒に仕事がしたいなと思ってアシアルに入りました。入社するときは、デザイン側のディレクションができるようになったらいいなとは思っていましたけど、PMとかまでは考えていなかったですね」

そんな鴨田の現在の肩書きは、Webデザイナー、Webディレクター、フロントエンドエンジニア、PM、技術営業、広報。それに加えて、デザインチームのリーダーとしてマネジメントを行なっていたり、ブランディングチームとしても動いていたり。下表が簡易的にまとめたキャリアマップです。◎はメイン業務。現在鴨田がアシアルで幅広い業務に携わっていることがわかります。


そこに至ったのは、なぜでしょう。

「エンジニアと一緒に仕事をしていく中で、技術に関する造詣が段々と深まっていき展望が開けていった感じです。好奇心旺盛なので、いろいろやってみたいと思いますし、今までに携わってこなかった領域の仕事に対しても、“降ってきたならやってやろう”と思うタイプ。

PMも、最初は突然任された仕事でした。アシアルもそれほど大きくない頃で、ほかに適任がいなかったのか、できそうだと思われたのか……。右も左もわからないような状態で始まりました」

デザイナー出身だから苦労したことと克服法

PMとして仕事を始めて一番苦労したことは、やはり技術面。それを克服するために必要だったのは「頼れるエンジニアですね」。

「まずは技術用語からでした。会議で出てきた知らないこと、わからないことは全部調べて、常にエンジニアにも聞いて。当時はみんな出社していたので、何かあったら基本的にはすぐにメンバーのところに行って話して……ということをずっとしていました。

今もZoomでもSlackでも使って、すぐ聞くのは変わっていません。エンジニアからしたらちょっとウザいかもしれないですけど(笑)。知らないことをすぐ調べたり、自分でやってみたりすることを大切にしています」

そうして経験を積み上げてきた鴨田が、PMとして仕事がしていけそうだと実感したのは、「打ち合わせに出ていて、わからないことがなくなって、技術的な提案も自分からできたとき」で、そこでようやく「これで一人前なのかなって感じがしました」。そう感じるまで、2〜3年は必要だったそうです。

今やりたいことは、キャパシティの底上げ

PMと同様に、営業に関しても「やってみませんか?」といった声がかかったのだとか。

「自分としてもいろいろやってみたいと思っていたので、ぜひという感じで。そこは降ってきたというよりは、そういう話があるっていうところに対して乗り気でやっていったというところですね」


「ITの世界は、いろいろな職種や職能が増えていったりするので、何か新しいものがあったらぜひ学んで取り組んでいけたら」と、まだまだ幅を広げていきそうな鴨田が今、思い描くキャリアプランは……?

「具体的ではないんですが、もう少し自分のキャパシティを底上げしていけたらという思いはあって。今は中規模のもので動いているので、大規模な案件のPMをするとか。大きなプロジェクトの場合、いくつかチームができるので、そのリーダーをして、大きい案件のPMが何をしているのか勉強したいなと。あとは、コーチング。そういったことができればとは思っています」


初期スキルセット(図・中央上)から現在(図・右下)に至る鴨田のスキル獲得過程。

デザイン系のボリュームが大きい案件はお任せ

鴨田は現在、放送局や飲料メーカーなど計4件のプロジェクトのPM。多くのPMが持っている案件は2件程度なのに対して、鴨田が4件抱えている理由はプロジェクトの規模によるところと、もう一つ。

「デザイン工程のある案件は、自分がPMに立つことが多いですね。デザイン工程のないプロジェクトは少ないので、自分が受け持つプロジェクトが増えていく傾向があります。デザイン系の案件は、まずは見た目から入ったり、ページ数が多く遷移が複雑な場合、最初に画面の設計から始まっていくんです。コンシューマー向けもデザインを先に固めていかないといけない。そういうシステムとかアプリのPMが多いですね」

そういった案件で先頭に立てるのは、デザイナー出身PMの良さ。ほかにも、デザイナーでよかったなと思うことがあるのだとか。

「お客様が最初に気にされるのは、技術的なことより見た目ということも多いんですよ。そこで先にデザインを作って話を進めやすくできるなというのは感じています。リリース後に保守していく上でも、見た目を修正することが多かったり。そのときに、自分でできるからデザイナーに頼まずに済みます(笑)。

エンジニア出身のPMがコードを見たときに自分でエンジニアリングができるっていう利点があるのと同じで、デザイナー出身のPMはデザイン面でリードが取れるのは大きいですし、技術がある程度わかればさらにいいですよね」


兼任していてよかったことは?

4つのプロジェクトのデザインに関しては、自身が実際に動くというより、「ディレクションだけしているという感じで進んでいます」。とはいえ、緊急事態的にデザイン業務をすることもあれば、営業や広報などの仕事もあり、かなりの兼任状態ですが……。

「そのままでいいと思っていますね。たぶん自分は社内でも一番いろいろな人と仕事をしていると思うんですよ。持っているプロジェクトも多いですし、ブランディングチームにいるから関われる人も。

営業としては社外の人と接する。そういったところは自分にとってメリットだなと感じています。いろいろな人の考えが聞けるので、マネジメントみたいなところに繋がっているのかなと思って。

デメリットとしては、マルチタスクが苦手な人がいろいろなことをやりすぎると、どれも中途半端になるとか進捗管理ができなくなるとか。自分はマルチタスクが得意なほうなのでうまくやれているかなと思うんですけどね。

あとは、PMがデザイナーをしてしまうと、自分の仕事を自分で評価しなければならなくなる。そこの感覚をつかむのは大変で、僕も苦労します」

Webデザイナーが生き残るために

「自分が働き始めたころ、Webデザイナーという職種はまだ新しくて。将来どうなるかわからなかったので、早めにWebデザイナーじゃない領域までやろうかなと思ってアシアルに入りました。未だにWebデザイナーの将来は描きにくくて、キャリア形成するにはいろいろなことをやっていかないといけないなと。

僕はエンジニアと一緒に働いて技術を学びましたけど、そうじゃなくてもいい。最初は趣味からでもいいから、違うことをやってみるとデザインの仕事にも役立ったり、将来的にスキルアップにつながったり。視野を広げて、デザインと何かを組み合わせて考えるっていうことを常日頃からやっておくといいんじゃないかなと思います」


PROFILE 鴨田健次(かもた・けんじ)
プロジェクトマネージャー / Webディレクター
Webディレクター/Webデザイナーとしてキャリアをスタートし、システム側も含めたプロジェクト全体のマネジメントも行っています。デザイナー出身のプロジェクトマネージャーとして、UX領域のディレクションも多く手掛けています。
プロジェクトマネージャーとしては、自分の役割にとらわれ過ぎずに関わることを意識しています。デザイナー的な感覚を大事にしつつ、オールラウンダーでありたいと思っています。ITを通じて、一人でも多くの人の役に立ちたいと願っています。
趣味は動物の飼育で、犬・猫・チンチラを飼っています。
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