あなたにとってただの布切れは我々にとっては大事な宝である~ベルフェイスTシャツに想いを馳せて~

僕はこう見えて、ロジックが通じないことが少し嫌いだ。
そのロジックも何も無い言葉を言ったのは数年前にベルフェイスに所属していた彼だった。
彼はアパレル出身ということもあり、ベルフェイスのTシャツを作る担当だった。
そんな彼はその後、退職して、AYATORIという会社を立ち上げている。

そんな彼に…


「なぜロゴ入りのTシャツ作ったんですか?」

僕は前々から、とりあえず何らかのノベルティを作るベンチャーに少し嫌気がさしていた。
言葉は悪いが、馬鹿の一つ覚えみたいに最終的にパジャマになるものに、なぜ金を払うのかがいまいち理解ができなかったからだ。
だからほんの少しの嫌味を込めて疑問をぶつけた。
ただ、その時の答えは今も鮮明に覚えている。


「そんなの理由ないよ」

なんだよ…No Reasonかよ。
世の中には、ロジックで伝えられるものと伝えられないものがあると思う。
愛とか恋とか好きとか嫌いとか、きっとその部類に入るのが今回の問いだと思っていた。
多分、今回はそんな話になると思う。
それにしてもNo Reason,Coca Colaとはよくできたキャッチコピーである。

布切れの価値と犯人探し

「知っていますか?うちのTシャツがメ◯カリで売られてるんです…笑」
ある社員に言われた。最初は面白おかしく聞いていた。
それは本当にふわっと湧いて出た会話で今日天気良いですねーくらいゆるい会話だった。

話は簡単だった。
無料で社内外で配っているTシャツが某ECサイトで売られているというのだ。
「なんだよ、それ笑」っと言って簡単に流すこともできたのだが、この話を聞いたとき、人事として2つの疑問が生まれた。

①いったい、誰が売っているのか?
一歩間違うと会社の資産を個人の資産に変えているので事件になる可能性があると思った。これはさすがの僕も笑えない状況になってしまう。
逆に社外の人であれば、少しだけ悲しい…
せめてパジャマで使ってほしい…笑

②そして、いくらで売っているのか?
完全に興味本位だ。ただ、Tシャツは良いものであれば、数万円をするものもあるし、本当に安いものもある。苦節4年、しっかりと事業を伸ばしてきたベルフェイスの会社Tシャツ一枚の値段は一体いくらなのか。

人は興味を持つと止まらなくなる。特に、僕はそういうっ気が強い人間だ。

ちなみに参考程度に…


世界的なブランドNIKEは2500円で売られていた。

では一体、ベルフェイスのTシャツはいくらで売っているのか?


900円だった。なんとも言いようがない…ツッコみきれない金額…
お気づきも方もいるかもしれないが…
画像を見てほしい。
左上に『SOLD』の文字がある。
そう…

買ってやった。(もちろん自費だ)

ただ、これを見たときに僕は社内の人間でないことはすぐにわかった。
理由は簡単だ。

①ベルフェイスはbellFaceであり、通常社員はfaceのfを大文字で記載する。
②多分、非売品なんて書かない

③そして激レアではない

③は特に、Tシャツは普通に会社に保管してある。誰もが比較的とりやすい状況になっている。だからわざわざ激レアなんて書かない。

僕はひたすらに小さな期待を込めて、届くのを待った。
「もしかしたら本当に激レアかもしれない」
「もしかしたら、すげー質の良い布でできているかもしれない」
高鳴る鼓動を抑えるのに必死だった。
嘘です。ごめんなさい。

なぜベンチャーがTシャツを作りたがるのか?

この写真は我々がまだweworkに入ったばかりの頃の1枚である。
ベルフェイスの社員がweworkのTシャツを着て、weworkの人がベルフェイスのTシャツを着ている。
一番最初のトップ画像を思い出してほしい。
オレンジ色のTシャツを着たコーラを持ったおっさんが着ていたシャツと同じサイズのシャツをweworkの人が着るとこんなにまでかっこよくなるのだ。
正直やってられない。
じゃなくて…なんだかこの写真を見たときにほんの少しだけなぜ、Tシャツをこぞって作るのかが少しわかった気がした。

ベンチャーがとりあえずTシャツを作りたがる4つの理由

どこもかしこもとりあえず、Tシャツを作る文化は強い。
これはなぜか?確かにNo Reasonなのかもしれない。
僕なりに考えたTシャツを作るメリットをここに述べておきたい。

①正装の概念が変えられる

ベルフェイスでは会社のTシャツを着用していれば、さも正装かのように扱われるようになった。
これは面白い事象だった。
僕もベルフェイスTシャツを着ると逆に「今日なんかイベントっすか?」なんて聞かれるようになり、逆にスーツを着ると「保護者参観ですか?」と聞かれるようになった。
僕はまだ結婚もしていない。東京独身男子だ。

②服装に迷わなくなる

迷ったらとりあえず着ておこうとなる。かの有名なスティーブ・ジョブズが同じデニム、同じTシャツ、同じタートルネックを複数枚購入し、朝の意思決定を減らしていたのと同じことができるようになる。強いて言うなら色で迷うくらいである。少しだけジョブズ気分を味わえるということだ。

③間違いなくPRになる

入社した直後に他社の方とミーティングがあったのだが、役員と社長がベルフェイスTシャツを着用していた。そう、正装だから。
直前にスタバでコーヒーを注文していた時に、店員さんから「bellFace??なんか流行っているんですか?」と聞かれていた。まさにこれだ。
3人中2人が着ていたら、どうやらこれはおかしな現象だと誰もが思う。これがPRなのである。
そのときに社長が自信満々に
「今も流行りつつありますが、きっとこれから一気に流行りますよ」
とドヤっている横顔を僕は今も鮮明に覚えている。
更に、
「Tシャツいりますか?持っていきますよ。」
と言っていたが、さすがのスタバの店員も苦笑いだった。マックにはスマイルがあれどスタバはそういうところではない。
ただ、今思えば、スタバの店員は900円をドブに捨てたようで勿体無いことをしている。

④ある種の民族的な意識が芽生える

これは真ん中前に映るweworkの社員の方が異動になったとのことで、ベルフェイスの有志でweworkのTシャツを着て、送り出す計らいをしたシーンである。
おわかりいただけるだろうか?
興奮してつい「寿司ざんまい」のポーズをとってしまうくらい感動してしまう。
(安心してくれ。ちゃんといじることは本人に承認をもらっている)
違う、そうではなくて、なにかエモいのだ。
人との出会いとか別れとか他人を称えるとか、そういったときにTシャツがあると何かしらの一体感になり、そして何かしらの表現になるのだ。
言葉ではなく、身につけることで初めて語ることができる。これがTシャツの魔力である。


ベルフェイスTシャツのこだわり

結果的に届いたTシャツはどうだったのか?
もちろん、着たし、もちろんいろいろと調べてみた。
いつも会社に置いてあるTシャツと何も変わらなかった。なんだか少し安心した。
そして、メルカリには匿名配送というのがある。
よくできたものだ。結果的に犯人は誰かわからなかった。
僕の900円が親指一つでTシャツに変わった。

その事実だけが僕の部屋に残った。

声を大にして言いたい。最終着地がパジャマでも良い。売るくらいならもらわないでほしい。

何故かと言うと実は、べルフェイスのTシャツはかなりこだわりがあるからだ。

①ロゴの位置をすこし高めに
理由はベルフェイスを使ったときに見えるように。
これは写真を見てほしい。ベルフェイスを使ったときにロゴがちゃんと映るようになっている。

②少しサイズ感をオーバーサイズに
これは、僕用にではない。最近の流行りにあやかってだ。

③素材感
実は素材にもトレンドや季節感がある。
これもシーズン毎に見直し、顧客の声を聞いて最適な物をチョイスしている。
(約20〜25個くらいの中から選抜している)

④カラー展開
いろんな人が楽しめるよう20種近く用意。もちろんトレンドと季節も考慮した色を展開している。

⑤コーディネートのしやすさ
基本的にはジャケットを羽織ることを前提に設計している。
いやらしくなりすぎない着丈のながさや、落ち感のある素材を採択。ジャケットから見えるロゴの部分だけでもベルフェイスとわかるように 大きさや場所を調整している。

このように実はベルフェイスはかなりTシャツにもこだわっている。
なぜなら僕らにとっては本当に大事なアイデンティティであり、宝だから。
誰かにとってはただの布切れかもしれない。ただ、僕らにとっては、本当にこだわった一品である。
だから僕は今日もベルフェイスのTシャツを着て、仕事をしている。

一度新卒のイベントで間違ってメ◯カリのTシャツを着て行ったのはここだけの秘密にしておく。

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