「ビットキー方式」と呼ばれる新しいサプライチェーンを作りたい。大手からスタートアップにキャリアチェンジした門川のストーリー

大手企業でキャリアを築いていた門川は、40歳という節目に創業1年にも満たないビットキーにジョインした。転職の背景には、「当たり前じゃないものを当たり前にしたい」という自身のテーマと、「子ども達には好きなことをしてほしい」という父親としての深い愛情があった。

【社員プロフィール】門川 真也(サプライチェーン責任者)

1979年生まれ。関西学院大学卒業後、日本電気株式会社(NEC)へ入社。
海外協業企業と共に欧州の生産物流拠点の立ち上げを経験。
その後、国内の生産拠点の再編や移管や立ち上げを牽引し、2012.13年2期連続LTE事業で社長賞を受賞。
2019年4月よりビットキーに参画し、責任者としてサプライチェーンを構築。

前例の踏襲ではなく「いいものはいい」という価値観で

ーー門川さんがビットキーを興味を持った理由を教えてください。

門川:最初は「何をやっているか分からない会社だ」と思って軽い気持ちで話を聞きにいったのですが(笑)。このスピード感で新商品を垂直的に生産していく企業は他にない、と思って興味を持ちました。そもそも現在の日本は、ものづくりが厳しい時代にきているように感じています。20年前の日本には、「世界の○○」と呼ばれるような企業がいくつもありましたが、現在はAppleなど他国の企業がどんどん素晴らしいプロダクトを出していて、日本のプロダクトが注目されることが少なくなってきました。そんな中で、ものづくりに真剣に取り組み、目まぐるしいほどのスピード感で新しい製品を続々とリリースしていく会社は大変珍しいと思ったんです。ものづくりにかける熱量としがらみの無さ、これがビットキーに興味を持った理由です。

ーーしがらみの無さ、とはどういったことですか。

門川:ビットキーではソフトウェアの会社の出身者が多いんですよね。いい意味で、ものづくりに初めて触れた人が多い。それは「こうあるべき」というしがらみが無い、ということにもなります。「いいものはいい」という純粋な思いだけを追求できると思ったんです。

ものづくり以外の領域でも、ビットキーではこの「いいものはいい」という価値観が浸透しているのではないかと思いました。前職は大手だったので、「Aがいい」と皆が思っても「前例はBだから」という理由で採用されないことが多かったんです。ビットキーなら、しがらみの中で試行錯誤するのではなく、本来あるべき姿に立ち返って仕事ができるのではないかと選考中から感じていました。

ーー純粋にいいと思えるものを追求できる環境が魅力だったのですね。さて、門川さんは現在サプライチェーンの責任者を担っているわけですが、そこの責任についてはどのように感じられていますか。

門川:開発陣がモノを作って、それをセールスが売って、最後にお客さんにお届けする、という部分をサプライチェーンは担っています。様々な人々の思いを乗せたプロダクトの最後の最後を担う、という責任は強く感じていますね。

また、一般的なサプライチェーンは部品の調達から納品までを指しているのですが、ビットキーのサプライチェーンでは「正しく設置して使用していただく」というところまで見ています。納品して終わり!ではなく、ちゃんと使ってもらえているのか?という部分まで責任を担っているということです。正しく設置してもらって、うちの製品の良さをお客様に伝えて、パートナー企業のサービスを利用してもらうところまで今後も見ていきたいです。

子どもには好きなことをやって欲しいから、背中で語る

ーー大手企業でキャリアを築かれていた門川さんが、転職を考えたのはどういった背景からだったのですか。

門川:私は現在40歳なのですが、定年までの20年を想像した時に、実務ではなくマネジメントばかりをして過ごしていくことが目に見えたんです。あくまで私の体感ですが、大手企業では経験と実績を残すと収入源となるような手堅い事業に回されることが多くて・・正直全然面白いと思えなかったんですよね。60歳、70歳を迎えたタイミングで「良い人生だった」と思えるのかどうか。自分に問いかけた時、このままのキャリアを歩めば間違いなく後悔すると思いました。

ーー「後悔する」という思いが転職のきっかけになったのですね。

門川:はい。仕事だからと割り切ることもできるのかもしれないですが、結局人生を振り返った時に浮かび上がってくるものって「収入・安定」といった要素ではないと思ったんですよね。どれだけ自分が好きなことをやってきたのか、それだけだと思ったんです。

今私には子どもが2人いるんですが、子どもたちには好きなことをやって欲しいと心から願っていて。だからこそ、父である自分自身が好きなことをやっていたい、という思いがありました。

ーーお子さんに好きなことをしてもらうために、門川さんご自身が体現しようとしたのですか。

門川:そうです。「子どもには好きなことをやって欲しい」と言う親は多いですが、本当に親自身が体現しているかと言うと、そうではないように思っています。

上の子どもは小学生なのですが、ふと口にする言葉が親に似ていると感じることが多くなって、「子どもは親の背中を見て育つ」ということを実感しています。もし「お父さんは私のために安定した仕事を選んでくれたんだ」と子どもが感じれば保守的な人生を歩むかもしれません。

だからこそ、「お父さんは好きなことをやったんだから好きなことをやれよ!」と言いたいんです。ビットキーに入社した今は、自信を持って子ども達にそう言えますね。

ダテメガネがコミュニケーションの架け橋に!?

ーー入社に際して、不安だったことはありますか。

門川:年齢差については若干不安でしたね。ビットキーは平均年齢が30歳で、自分と比べて10-15歳近く離れているメンバーが多いので、コミュニケーションの面では一番気をつけないといけないと思っていました。だから色々と考えて行動しましたよ。例えば普段かけているこのメガネ、実はダテメガネなんですよ。

ーーえ、そうなんですか!?

門川:このメガネは真面目に見えるようにするための演出です。真面目そうな人間がユーモアのある事を言うと、ギャップが生まれて「意外と取っつきやすいかも!?」と思ってもらえるんですよね。あとは自分の名前の「シンヤ」を文字って、「シニア」と自称してるんですけど、今では色々なメンバーから「シニアシニア」と声をかけてもらっています。

ーーユーモアが溢れていますね(笑)。なぜこのような努力をされているのでしょうか。

門川:「あの人怖いなあ」「こんなこと言ったら怒られるかなあ」と思われたら、仕事上うまくコミュニケーションが取れないと思ったんです。その恐れを消してメンバーとの関係性を構築していくことが大事だと思っていました。

そもそも、年齢と経験だけで若い人を見下しているような態度は、いくら仕事ができてもダメだと思っています。自分がそういう人間だと周囲に思われないように、入社してからの3ヶ月は仕事以上に周囲とのコミュニケーションに気を配りました。今近くで働いているメンバーの警戒心は溶けていると思うので、これらの作戦は功を奏していますね(笑)。

ウォシュレットのような、新しい「当たり前」を

ーー選考の中で印象に残っていることはありますか。

門川:エンジニアを統括している山本さんとの面談ですね。志望度が一気に上がった面談でした。

ーーどんな話をされたのですか。

門川:実は仕事の話はほとんどしていなくて。一番盛り上がった話はエレベーターの話なんですよ。「何がしたいんですか?」と聞かれた時に、「エレベーターを無くしたい」と言ったんですよね。

エレベーターに対して疑問を抱く人ってまずいないと思うのですが、よくよく考えてみると私たちは機械に閉じ込められるために毎日毎日行列を作っているわけで。当たり前のように思えてそれって異様だと思う、という話をしました。「何言っているの?」と思う人が大半だと思うんですけど、山本さんは「いいねぇー!」という反応でしたね。山本さんとエレベーターの話をしているうちに、スマートロックも同じ世界観じゃないかと気付かせてもらいました。

ーーどういった点で世界観が同じだと思ったのですか。

門川:「世の中の当たり前を、当たり前じゃない何かに変える」という点です。スマートロックって一回使ってみるとすごく便利で、「鉄で扉を開ける」「手を使って扉を開ける」という何百年も変わらなかったカギの概念をガラッと変えてしまうわけなんですよね。その利便性に気づけば、いずれは誰しもがスマートロックを使う世界が来ると思っています。

ウォシュレットもそうですね。私は子どもの頃にトイレでお尻を拭くのが嫌だったんですが、ウォシュレットが誕生したおかげで拭かなくてよくなりました。おそらくウォシュレットが生まれたばかりの頃は、「紙で拭けばいいじゃん」「水が噴き出したら濡れるじゃん」というようなネガティブな声もあったと思うんです。それが今ではごく当たり前にある機能ですし、なくてはならないと思う人も多くいるでしょう。

「世の中の当たり前を、当たり前じゃない何かに変える」は私のテーマのようなものなので、転職活動時はそれができるところに携わりたいと思っていました。ビットキーはその思いを叶えられる数少ない企業だと思いましたね。

ビットキーならではのサプライチェーンを生み出したい

ーー門川さんはどのような方と一緒に働きたいと思いますか。

門川:「今あるサプライチェーンを当たり前と思わず、常に疑問を持てる人」です。一般的なサプライチェーンの流れは、商品を工場で作って、飛行機や船で倉庫に運んで、そこからトラックでお客様に運ぶ、というもの。でも、注文が入って工場からお客様に届けることができれば、保管のための倉庫はいらなくなるわけなんですよね。他にも、宅急便で商品が届くことは当たり前ですが、今はドローンだってありますし何も宅急便じゃなくたっていいわけです。そんな風に、ごくごく当たり前にあるものに疑問を抱ける方と働きたいです。

ーー今後の目標を教えてください。

門川:ウォシュレットが生まれた時と同じように、「ビットキー、わけわかんない事をし出したよね」と言われるような事を始めて行きたいです。「ビットキーでモノを買ったら変な届き方するけど!?でもこれもいいよね」という届け方ができたら自分としても本望ですね。

例えばトヨタは「カンバン方式」という生産方式で有名ですし、Appleはキャッシュフローの仕組みを独自に作り出しています。世界的に有名な企業はどこかで秀でていて他の会社のモデルケースになることが多いんです。つまり、本当の世界企業にはこれまでになかったシステムを生み出した人がいるということ。新しい仲間とは「ビットキー方式」と呼ばれるような独自のサプライチェーンを共に構築していきたいですね。

ーーありがとうございました。

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