【社長Blog】BONXという伝説 -The Beginning- 後編

家でシャワー浴びながら白馬の出来事を振り返ってみると、その週末の中で一番ストレスが大きかったのは、サイドカントリーで仲間が一人いなくなったことだと気づきました。

整備されたゲレンデと違って起伏も激しいので、すぐ姿が見えなくなるし、雪が音を吸うので声も届きにくい。腰まで埋まるぐらい雪が積もってるから、自由に歩き回って探すことももちろんできない。しかも立木にぶつかるとか沢に落ちるみたいな命に関わるリスクもある。
やばいと思って、グローブ外して、かじかむ手で内ポケットからiPhone取り出して電話するも、出ない。鳴ってるのに出ない。(汗


しばらくトライするも断念して、とりあえず下山することを決意。

で、下に降りてみると普通にもういるし、お茶飲んで待ってるし!

でも待てよと。
よく考えてみると、あの瞬間も電波は普通に入ってたし、スマホ使ってたなと。
ただ、あぁいう状況でスマホを使うのは大変。
だったら、スマホとワイアレスに繋がってて、どんな瞬間でも簡単にコミュニケーションできるような耳につける何かがあれば良いに違いない!

これがBONXのアイデアの原型でした。

正直、考えれば考えるほどイケてるなと思いました。
だってスマホという超パワフルなコンピューターを誰もが一人一台持っていて、
どこもかしこもワイアレスインターネットが飛んでいるという状況なのに、
いまだにこういうときに頭に思い浮かぶのはトランシーバー…

「私をスキーに連れってって」の時代には三人に一人ぐらいは持ってたという話もあるけど、
その時代から大して進化していない。

そして何よりこのアイデアがイケてるなと思ったのは、その応用範囲が明らかに莫大だと言うことでした。
スノーボードだけじゃないいろんなアウトドアやスポーツにも使えるけど、それだけじゃない。
いまだにトランシーバーを使ってる業務現場って実はめっちゃたくさんある。
そう思って街中を見ると、本当にたくさんの人がトランシーバーを使っている。
居酒屋行っても、家電屋行っても、工事現場でも…

そこから先は一直線に起業に向かって走り出しました。

嫁は、さすが俺の嫁だけあって、1mmも反対することなくすぐに応援してくれました。
会社は、嫁ほどすんなりは行きませんでしたが、固い決意を伝えて納得して頂きました。
金は、ちょうど貯金がゼロだったので、身内に少しずつ借金して半年分ぐらいの生活費を確保しました。

アイデアに懐疑的な人もいました。
起業前に、知り合いづてにスキーヤーやスノーボーダーに真面目にインタビューをしましたが、
「そんなのいらない」という人も全然いました。

でもアイデアを信じ続けられたのは、二つの要因があると思います。

一つは、尊敬するスノーボーダーの先輩方が、「それは絶対いけてるからやれ」と言ってくれたこと。
もう一つは、自分でプロトタイプ的なものを簡単に作って山で試してみたときに、直感として「この体験はやばい」と思えたこと、でした。
滑っている最中に、あたかも隣にいるかのように会話ができる、その新鮮さ。言葉で説明するのが難しい、体験しないと分からないその感覚は一生忘れないと思います。

そこから無数に山があり谷があり、多少のジグザグもあり、会社は何度も潰れかけましたが、大局的に見ればここまで真っ直ぐに走り続けてこれたことは本当に幸せなことだと思います。

あとは、いかに速く、どこまで遠くへ行けるか。
そして、どんな仲間と一緒にそれを実現できるか。

BONXの冒険は続きます。


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