エジプト紀行Vol.01 ~ワークライフバランスの実現を目指して

こんにちは、蓑毛です。
今回は2月末から3月頭にかけて私が行ってきたエジプト旅行についてをお伝えしたいと思います。

>続編のVol.02はこちら
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決して私的な旅行日記や遺跡の解説ではありませんよ。

あくまでも「我が社のワークライフバランスの良い例」「企画やクリエイティブには色々な見聞が必要なんだよ」「デザインの知見からもエジプト美術は勉強になるよ」というのがテーマです。
くれぐれも誤解なさらぬよう。くれぐれも・・・

ちなみに新卒の求人応募者や内定者から「学生のうちにしておくと良い事はありますか?」と質問されることが良くあります。そんな時弊社代表や私は「海外旅行」とか「一人旅」と答えます。なぜならば、異文化に触れ見聞を広めること、自己判断と自己責任が磨かれること、多様な価値観を知ること、はその後のクリエイティブな仕事に非常に役立つからです。また、社会人になってからでも定期的に感性を磨き、知識や体験をアップデートするのはとても重要ですからね!

言うではありませんか。「可愛い子には旅をさせよ」と。(自己肯定)

そもそもなぜエジプトに?

私は昔から歴史好きでエジプトにも興味があり、エジプト関連の本を読んだりテレビ番組を見てきました。そんな中、縁あって著名なエジプト考古学者である河江肖剰先生がガイドをされる激レアなエジプトツアーに参加するチャンスがあったのです。ラッキーラッキー超ラッキー☆これは逃せません!

これからも仕事を頑張るためのリフレッシュと家族サービスを兼ねて行くことにしました。

河江肖剰
日本のエジプト考古学者、博士(歴史学)。名古屋大学大学院文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター共同研究員。米国ナショナルジオグラフィック協会のエマージング・エクスプローラー。米国古代エジプト調査協会のメンバー。専門は、エジプト学、ピラミッド研究、3D計測、住居考古学。
※Wikipediaより
参考:ナショナルジオグラフィック エマージング・エクスプローラー
参考:考古学における新たな計測の可能性

休暇の取得と仕事の調整

しかしながら一応私も責任ある仕事を抱える身。年度末に丸々1週間以上に及ぶ休暇には前もって調整や根回しが必要です。そこでまず3ヶ月前にエジプトに行くチャンスがあること、どうしても行きたいこと!などを社内向けにPRしました。結果快く了承して頂き大いに楽しんできて、との後押しまで頂きました。皆さん良い方々です。いや〜良い会社だ。涙

次は仕事の調整。なるべく旅行期間に重要案件が重ならないように調整しつつ、クライアントへの連絡やチームスタッフへ期間中の引き継ぎを慎重にします。最後に旅行期間中の緊急対応方法や連絡先を周知の上、調整完了。何事も起こらないことをアメンラー神に祈りつついざエジプトへ。南無阿弥陀仏!

出発

まず名古屋から成田へ。個人的に成田空港は初めてだったのですが思ったより遠いのですね。東京国際空港は羽田にして欲しい・・・と祈りつつフライト。ツアー客25人に添乗員さんの一行です。途中アブダビでのトランジットがあり名古屋を経ってから26時間でカイロ到着。お尻はかなり限界に。。。

余談①
アブダビでの乗換待機中に一口約16,000円する宝くじを三口(二口変えば1つおまけ)買ってみました。
事前にあるゴシップ野郎から「アブダビで売ってる宝くじは高額だけど当選確率が異常に高いらしい!」と聞かされたのです。結果かすりもせず、私の少ないお小遣いはエジプト到着前に大部分が失われることになりました。騙された・・・涙
余談②
徐々に分かったのですが他のツアー客の方には、エジプト訪問数十回、ヒエログリフ読めちゃう、エジプト去年も来たばかり、などの猛者多数。「るるぶエジプト」なんぞを持参していたミーハー&ライト層の私はかなりビビリました。

1日目 到着~サッカラ・ダハシュール

以下、各スポットについての感想は「すごい」「やばい」「テンションUP」などの抽象的で小学生レベルのものです。遺跡やエジプトについて詳しく知りたい方はググってください。

エジプト到着

現地時間AM5時、カイロ国際空港到着。日本語の達者な現地ガイドさんと合流。(この方がまた愉快な方でしたw)

入国後バスに乗り三大ピラミッドのあるギザ地区へ向かいます。空港とカイロ中心部は近代的でしたが、住宅地に近づくにつれエジプトの住居や生活水準はまだ途上国であることを実感。正直、現代エジプトについての知識はなかったためカルチャーショックを覚えたのも事実です。

また、ナイル川が思ったよりずっと川幅が狭かったのも驚きました。世界最長クラスの大河なのに東京であれば多摩川、名古屋であれば木曽川程度の川幅です。大河と言えば揚子江やアマゾン川、ミシシッピ川のイメージがあったのでこれまた驚きました。そう言えば映画「ナイル川殺人事件」で川幅が狭かったのも納得です。

三大ピラミッドが!

そして住居や道路状況(信号機が全く無い!)、ナイル川に驚きながらもバスはギザの三大ピラミッドへ到着。初めて遠く建物の合間に霞んだ三角錐が見えてきた時は猛烈に興奮しました。
まずピラミッドが見えるレストランで朝食を取りつつ河江先生も合流。いよいよハードなエジプト紀行が始まります。


初期のピラミッド群を見に行く

1日目は一旦三大ピラミッドを離れサッカラとダハシュールへ。ピラミッド造成初期にできたピラミッド群の見学がメインです。

階段ピラミッド・ウナス王のピラミッド

エジプト最古のピラミッド。手頃な高さ?で綺麗に積み重ねられた段々が青い空に映えます。よくエジプトの資料などで見たピラミッドの1つでテンションはさらにUP。周辺には参道や神殿、地下迷路?がありこのピラミッドが単体ではなく複数の施設でワンセットと言うのが分かります。
また近くにある「ウナス王のピラミッド」では史上初のピラミッドテキストを見ることができました。

赤いピラミッド

クフ王の父スネフェル王が作ったピラミッド。正直な所、特に赤くは見えませんでしたw。が、なだらかな傾斜ながらも綺麗な四角錐で砂漠の中にぽつんと立っている景観が印象的でした。
ここで初めてピラミッド内部に入る体験をしたのですが、狭くて果てしなく長く感じられる階段に最初は圧迫感と恐怖を感じました。今地震が起きたらどうしよう、とか思ったり・・・。閉所恐怖症の人は多分無理なダンジョンです。

赤いピラミッドから遠くに屈折ピラミッドが見える

屈折ピラミッド

これもクフパパが作ったピラミッドの1つ。建築途中で急角度すぎるという事で計画変更したため変わった形になったのこと。階段ピラミッドと並んでユニークな形の面白いピラミッドです。
ここでは河江先生と共通の趣味である柔術のスパーリング?をすると言う愉快な経験ができました。先生、ノリの良い方です。w

1日目はこれにて終了。

二日目 三大ピラミッド・スフィンクス・ピラミッドタウン

ギザ三大ピラミッド内部&スフィンクスへ。この旅クライマックスの一つです。しかも全ピラミッドの内部に入ることができるのです。なんと素晴らしい!いざ黄金のツメ GETだぜ!

メンカウラー王のピラミッド

中央の縦長の穴は盗掘の為に削られたもの

三大ピラミッドの中では最も小さなピラミッドです。ここでは「化粧面として使われた花崗岩の表面を滑らかにする加工を試みたものの硬さゆえ大変で途中で止めた痕」が印象的でした。私も時々あります。あまりに仕事が大変で投げ出したくなることが。。。
ちなみに玄室に石棺はありませんでした。なんでも持ち出して大英博物館に持って行こうとする途中で船が難破し沈没したそうです。思わず「鬼畜英米」と心の中で叫んでしまいました(米に罪はないけど)。

カウラー王のピラミッド

三大ピラミッドの中央に鎮座し見た目は最も大きなピラミッドです(実際の大きさは二番目)。
玄室の壁にはこの部屋に初めて入った近代ヨーロッパ人何某のでっかい落書きが残っていました。不届きな男ですが、私も同じ状況だったらやりかねないと思い心の中で許しました。

クフ王のピラミッド

写真中央の凹みではなく少し下にある小さな入り口から入る

三大ピラミッドで一番大きく、一番初めに作られたピラミッド。最近では素粒子を使った検証で内部に大きな未知の空間があることが分かり話題になっています。
参考:NHKスペシャル「大ピラミッド発見!未知の空間」(このWEBサイト凄い!)
通常の一般公開は王の間(玄室)だけですが、今回私たちは河江先生の大人パワー?により「女王の間」と「地下の間」に入ることができました。しかしまあ地下の間までの狭く長い階段と言ったら。。。一緒にあの階段を昇り降りされた年配の諸先輩方には本当に驚かされました。ともあれ昇り降りの体験も含め、まるで聖堂のような大回廊や9万数千時間!をかけて作られたと言われる石棺など、三大ピラミッドの中でも一番印象に残ったピラミッドでした。他二つのピラミッドを含め内部の撮影が出来なかったのは残念ですが、前述のNHKスペシャルのWEBサイトで内部を見て頂きたいです。

スフィンクスに限りなく近づく

これまたエジプトのアイコンの一つスフィンクスへ。個人的にはスフィンクスが某スポーツドリンクを飲んで動き出す30年近く前のCMを思い出します。そしてここでも河江先生の暗黒の力?により、通常は入れないスフィンクスの真下まで入ることができたのです。ぶっちゃけ人間の小さな私はダークサイドに堕ちてしまい、観光客たちが少し離れた観覧エリアからスフィンクを眺めているのを見て優越感に浸ってしまいました。今後、河江暗黒卿と呼ぶことにします。

「夢の碑文」の前でダークサイドに誘なう暗黒卿先生

ピラミッドタウン

ピラミッドタウンそばの高台「南の丘」からピラミッドを望む

午後からはピラミッドから南へ少し離れた場所にある「ピラミッドタウン」へ。ここは河江先生が現在進行形で発掘をされている、ピラミッド造営に従事していた労働者や支配階級の街があった場所だそうです。住居エリアから墓地、ピラミッド展望スポットまで揃っており、毎朝ここからピラミッド造営に向かう労働者の気分はどのようなものだったのだろう、と自分の満員電車通勤時代と重ねて考えてしまいました。(コレオ株式会社は会社近くに住むのを推奨です!半径1キロ以内に住むと住宅手当出ちゃいます!)
このエリアについて詳しくは河江先生の新書をお読みください。

2日目終了。


余談①
三大ピラミッドも元々はクフ王のピラミッド単体から始まったものを、次のカウラー王が自分のピラミッドとクフ王のピラミッドが対で"ある意味"を持った景観になるように作り、最後のメンカウラー王が三つ並ぶとピラミッドの頂点がオリオン座の中心にある三つの星と同じ並びになるように作ったとか。
壮大な後付け芸術・デザインです。すごい!奇跡!
余談②
何人かから確認依頼を受けていた「スフィンクスの目の前にはケンタッキーがあるって本当?」との都市伝説。本当にありました!


3日目以降はいよいよ美術やデザイン要素が強くなる、カルナック神殿や王家の谷、ミュージアムが登場します。

Vol.02に続く

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