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東日本大震災を経て創造された弊社のアレクサスキル「地震レーダー」

私は岩手県宮古市で生まれ、大自然に囲まれて育ちました。

東日本大震災。

私は当時、高校三年生で卒業式を経て上京を控えていました。

その数日後3月11日に地震が起こりました。運転免許を取ったばかりの私は、家族を乗せて夕飯の買い出しに来ているところでした。

「14時46分」

スーパーの棚が次々倒れだして、、私はあわてて外に飛び出しました。私の実家は、高台にあり森に囲まれているので家でお留守番しているおばあちゃんが心配になり慌てて車を走らせました。

橋から見下ろした海に続く川の水はなくなっており、道路にたくさんひびがはいっていて・・ただの地震ではないことを悟りました。

家に着くと家族が漁で使っている船が心配になり、海が見はらすことができる大きな橋に向かいましたが、そこから見た光景は創造絶するものでした。きっとこれからも忘れることはできないでしょう。

次々と家が波にのまれて、通っていた小学校に遊覧船が流れ込み、電信柱も海水に浸かり、街が海と化していました。本当に一瞬で生まれ育った町が一変したのです。

まさか、教科書に載るような出来事が自分の身の回りで起きるなんてと当時は受け入れることができませんでした。それからライフラインが整うまで時間がかかりましたし、上京してからも数日間眠れない日々が続きました。

未だに地震はトラウマです。少しの揺れでも、安心できません。

きっと他にもそんな方がたくさんいると思います。

そんな私が縁あって入社したONE WEDGEに、あの地震を東京で経験し、あるアレクサスキルを作り上げた方がいました。それが今の上司です。被災者である私にとって、とても感動するものでした。

前置きが長くなってしまいましたが今日はその考案者である村上さんにインタビューをしました。


Q.地震レーダーをつくったきっかけは?

関東で東日本大震災に被災し、トラウマになるほど恐かった経験をしました。現地で実際に大きな揺れを経験したわけでもないのにこれだけの恐怖を感じたのだから、被災地の方々の恐怖は僕の想像を絶するものであろうと思います。
自分は技術者であるからこそ、何かできることはないか。
以来そのようなことをずっと考えていたのですが、あるとき「スマートスピーカー」というジャンルの製品が米国Amazon.comからリリースされるということを知り、「これで何か作れないか」というところからSDKをダウンロードしてエミューレータ上で色々と遊んでいました。
ちょうど自分はデザインセンスや絵心がないので画面ではなくVUI(Voice User Interface)のAlexaは扱いやすかったんだと思います。
いよいよ日本でもEchoが発売という頃、なんとなく地震のことを思い出し、「これで地震情報を配信できないだろうか」と調査を開始、当時はP2P地震情報(https://www.p2pquake.net/)という有志のデータを利用して作ってみたら思いの外簡単にスキルを作成することができたので「地震レーダー Powered by P2P地震情報」として公開しました。



自分のために公開してみただけなのに、驚くほどの反響がありました。。当時は地震情報を配信するAlexaスキルが地震レーダー以外にひとつくらいしかなかったので・・・その後、AWS側のアーキテクチャを学び、気象庁から直接データを受け取るためのバックエンドを構築し、新たに「地震レーダー」として公開、現在は気象庁からの地震情報を蓄積して様々な地震情報を配信しています。(機能が多すぎて使われていないようですが・・・💦)


Q.地震レーダーを構築して得られたことは?

AWSのシステム構築アーキテクチャ知識、VUIの設計ノウハウ、Alexaスキルの構築ノウハウなどは当たり前として。。。
実は、地震レーダーをご覧になった方から連絡を頂きまして、それをきっかけに今弊社のお客さまとのお付き合いが始まりました。
現在では、地震情報をはじめとする国内で発生する様々な災害情報を取り扱うフルサーバーレスのシステムを構築・運用しています。
また、そのときの構築ノウハウを使って弊社がこれから発表する予定のサービスや、そのノウハウを使った様々なビジネスと、トラウマになるほど恐かった経験からうまれた地震レーダーがタネとなり、今では弊社の中核技術を担うほど広がりを見せています。「こんなことは役に立たない」とか「これをやってみたいけど面倒くさい」ということを自分で勝手に決めるのではなく、とにかく「やってみる」だけで何がきっかけになってどのように広がるかなんて誰にも分からないものです。

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経験から「こんなものがあったらな」という発想をモノにおこせる。

エンジニアってそんな職業だと思います。

私が地震レーダーに出会って感動したように、いつか自分も誰かのためになるモノづくりができればなと日々奮闘中です。

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