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愛車はマイクロバス。CTO渡邊が目指す「快適な移動世界の実現」とは

 本日はMaaS Tech Japan(以下、MTJ)でCTOを務める渡邊をご紹介します。

 渡邊は鉄道ロケーション情報の可視化について日本で最初に取り組んだエンジニアと言われ、交通業界では珍しい実績を誇ります。一方で、自家用車がマイクロバスであるなど、ユニークな側面も。交通系エンジニアの頭の中に迫ります。

 株式会社MaaS Tech Japan CTO 渡邊 徹志

■交通系スーパーエンジニアの経歴

MaaS分野で数々の実績をお持ちですが、学生時代から交通系に興味があったのですか?

 そういうわけでもないんです。幼少期からコンピュータには触れていましたが、大学は電気通信大学に進学し、無線通信系の研究室で無線を使ったロケーションシステムについて研究し始めました。

 大学で無線通信について研究していたのは、尊敬できる素晴らしい先生の研究室だったからです。そこから、東京大学大学院学際情報学府に進学し、ユビキタスコンピューティングの概念を提唱した坂村健教授と越塚登教授の研究室に所属しました。TRONプロジェクトで有名な研究室です。そこでも無線通信を使ったロケーションシステムについて取り組んでいました。

大学院卒業後はどんなキャリアを歩まれたのですか?

 修士を出た後、そのまま博士課程に進みました。そこで坂村先生が立ち上げた研究所にお世話になり、位置情報に関連した画像認識やAR、UIなどについて研究開発をしていました。

■電車のロケーションシステムについて最初に取り組む

研究所での研究内容についてもう少し具体的に教えてください。

 この研究所が、私が交通系に関わるきっかけですね。具体的には、バスや電車のロケーションシステムに取り組んでいました。おそらく、日本で初めて鉄道のロケーション情報を使用したサービス開発に取り組んだエンジニアは私だと思います。その当時も各社位置情報システムは持っていましたが、あくまで自社の中で活用するものであり、情報が外の世界に出てくることはありませんでした。そこで、これらのデータを公共交通データとして利用できるように整えて配信する仕組みを作りました。このシステムは今でも活用されています。

その後MTJに入社されたんですね?

 そうです。研究所時代にJR東日本さんの仕事を通じて起業前の日高に出会っていまして、研究所を辞めると伝えたらMTJを一緒にやらないかと誘われました。

 MTJにジョインされる決め手は何だったのですか?

 私がMTJにジョインした理由は、前職時代のやりのこしの実現です。研究所時代、交通系の各社さんからデータをもらって配信する仕組みを作っていました。「データをもらって配信する仕組み」と言葉で言えば簡単に聞こえるかもしれませんが、交通系のデータは会社によって形状も取り方も全く異なりますので、使う側が使えるように処理を掛ける必要があり、これらを取りまとめて配信する、私たちの側で整えて利用しやすくする、ということは、そう簡単なことではないのです。

 研究所ではこれをやりきれいないまま退職したのですが、実現したい気持ちは強かったんですよね。だから、MTJでなら実現できる、そう思ったことが決め手です。そして、それを実現することが私がいまここにいる最大の目的です。先日、弊社が提案した「移動情報統合データ基盤」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業に採択されましたが、これがまさにそうです。

■「快適な移動世界」を目指して

MTJでは、どういった仕事をされていますか?

 CTOとして、技術的決定は私がすべて行っています。開発然り、社内システム然り。企業や自治体と案件を進める際は、大まかな全体像を私が書いて、それを元にエンジニアとディスカッションしながら実装に向けて進めていきます。プロダクトマイルストーンを決めて、実際何をするか、何をしないかを決定して、最初の方向決めをする仕事です。

同じ社内で働いていると、渡邊さんはエンジニアに指示をするというより、意見を吸い上げる人だなという印象です。

 そうですね。私もエンジニアなのでわかるのですが、エンジニアにはエンジニアの“美学”があるのです。同じことをするにもそれぞれの進めやすさがあります。なので、方向性は指し示しますが、あれこれ細かく指示することはせず、それをどう実現するかは、各エンジニアの意見=“美学”を尊重するようにしています。

エンジニアの中でもどんな人がMTJに向いていますか?

 MaaSの会社ではありますが、必ずしも交通系の実績がなくてもいいと思います。

交通の知識や実績が必須なイメージがありますが?

 たとえば今、当社にいるエンジニアのなかに、金融系出身のメンバーがいます。インフォメーションセキュリティやデータ分析を専門としてきて、交通系が専門ではありません。スキルも、なにか特殊なものが必要というわけではありません。当然一定以上の技術は必要ですが、大事なのはそれよりも興味です。ある程度の力量があるエンジニアは、興味さえあれば畑違いでも成果を生み出せるものだと考えています。

エンジニアを募集している会社は多数あるなか、MTJに入社するとどんな経験が積めますか?

 MTJはいい意味で立ち位置が希有な会社だと思っています。まだ創業間もないベンチャー企業なのに、大企業や自治体とやりとりができます。大企業の中では組織的な役割の違いなどでチャレンジ出来なかったことが、パートナーという立場で実現できることもあります。たとえば交通系のさまざまなデータも、今までであれば門外不出だったものも含め取り扱えることもある。そういったデータを活用し、企業や社会の課題解決が出来る。これがMTJで働く魅力だと思います。

MaaSに取り組むエンジニアとして、どんな社会を実現したいですか?

 よく「最適な移動」というじゃないですか。「最適」には全体最適と局所最適があります。みんなを良くしようと思うと、細部にほころびが出たりする、というやつです。

 大切なのは「最適」より「快適」だ、と私は思うのです。「焦って走らなくても良い乗り換え時間」の案内とか、「ここで一杯コーヒーを飲んでも間に合いますよ」という案内とか、そんな利用者される方々それぞれにとって「快適」な移動世界を実現したいです。ぜひ、こういった想いに共感できるエンジニアに当社に来ていただきたいですね。

◼️インタビューを終えて

 今回話を聞いたCTO渡邊は、実は、大型自動車と牽引車の免許保有者。さらに自家用車はマイクロバスという乗り物オタク(笑)これはと思うとその実現に向けとことん突き詰める職人気質で、話をしているとモビリティ関連知識の豊富さに驚きます。MaaS分野のさまざまなプロジェクトに従事し、そこでの経験や得られた知見を踏まえ、交通系スーパーエンジニアとして「快適」な移動世界の実現を目指しています

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