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データドリブンな考え方で、エンジニアとして交通インフラを変えていく

MaaS Tech Japan(以下MTJ)のエンジニアとして当社のMaaSデータ基盤「TraISARE(トレイザー)」の開発を進める荒居 孝紀をご紹介します。大手メーカーで鉄道関係のシステム開発に従事してきた荒居。データドリブンな意思決定・政策決定に必要となるデータ基盤の根幹業務を担う荒居のこれまでの経歴、現在の業務内容、今後チャレンジしたいことを聞きました。

株式会社MaaS Tech Japan エンジニア 荒居 孝紀

ーーまず、これまでの経歴を教えてください。

昔から鉄道が好きで、いつか電車が作りたいと思って大学の工学部に入学しました。何かを作るためには素材がいるという流れから材料工学を専攻し、半導体材料の研究に進みました。

素材系の学科ということで、大学の先輩などからインフラ系の企業の情報を聞く機会が多く、卒業後、社会インフラを構築できる大手メーカーに就職しました。

人命にかかわるインフラを作りたい、と医療機器の開発部署を志望し、ガンの治療装置の開発に携わりました。その後、ずっとやりたかった鉄道関係の部署への異動となり、鉄道向け保安装置の開発部署で、無線列車信号システムの設計を担当しました。

ーーMTJに入社するきっかけや志望動機を教えてください。

鉄道に関わる仕事をする中で、MaaSの分野に興味を持つようになりました。前職は受託業務がメインで、オペレータ企業が設計したものに対して技術を提供してモノを作り上げていくという環境でした。受託業務では、主に安定した、言い方を変えると枯れたテクノロジーを使って製品を作り上げることが多く、革新性はあまりなかったんです。

今後のキャリアを考えていた時、MTJを知りました。MTJはMaaS分野でコンサルティングをしながらテクノロジーを使った交通データ基盤の開発を進めていると聞き、これはメーカーでは経験できない仕事だし、もともと鉄道が好きなこともあり、主体的に交通分野にかかわれる立ち位置に興味を持ちました。

正直、前職が大手メーカーだったのでスタートアップへの転職には悩みました。何度もCTOの渡邉さんと話す中で、会社の雰囲気が合いそうだし、技術的にも最新の開発環境のなかで業務に取り組め、また、自分自身も新しいテクノロジーをキャッチアップできそうだと思いうようになって。まっさらな環境で自分の好きなことにトライしてみようと決意し、2020年9月にMTJに入社しました。

ーーMTJに入社してみて、いかがですか?

MTJでは新しいテクノロジーが使えるところが良いといいましたが、それが新しすぎて(苦笑)。話のレベルも高く、最初は全くついていけず、入社して1~2ヶ月は非常に苦労しました。自分の勉強不足を痛感し、何から手をつければいいのかさえ分からないところからとにかく色々調べて勉強しました。今は以前よりは周囲の話についていけるようになりましたが、10段階のレベル1くらいなので、まだまだです。

例えるなら、最初は車のヘッドライトがローポジションで、さらに霧がかかっていて、全く先が見えない状態。そこから少しずつハイビームに上げていって見える部分が広くなるように、自分の中で改善を続けながら日々スキルアップに取り組んでいます。

ーーMTJでは、現在どのような業務を担当していますか?

MTJではデータエンジニアとして、交通データの分析とそのデータを活用したダッシュボード構築に取り組んでいます。現在は主に運行情報や乗降情報を主として扱っており、このデータを分析・加工することで人の動きを見えるように可視化しています。クライアントから提供いただいた乗降情報のデータからノイズを取り除いてデータをきれいにし、分析できるかたちにして、次に分析用のダッシュボードを作っていくという流れです。

交通データは、提供者によってデータのフォーマットや形式も様々です。初めに、データの入り方やデータが有効か無効かもわからないといった状態のデータが我々の元に届きます。MTJが使いたいのは「人の流れ」のデータ、別の言い方をすると、人がどこからどこまで移動したかが分かるデータ、乗降情報で言えば、乗った場所と降りた場所がセットになっているデータを扱いたいため、そのデータ抽出を行います。バスの乗車記録だけとか、乗った駅と降りた駅が同じといったデータはノイズだと見なします。

ただ、ノイズと判断したデータの中にも、乗った駅が決まれば必ず降りた駅が決まる、といったデータが含まれている場合があり、そういったデータの補完対応も行います。これは、データが取得された環境を調べながら行うので、手間がかかるのですが、せっかく取得できているデータを無駄にしないための大切な作業です。

ここまでで分析の基礎となるデータの作成作業が完了し、このデータを集計していきます。データの集計は最終的にクライアントが見る数値となるので、事業開発チームと見せ方を議論しながら、分析方法を検討します。

そしてようやく分析用のダッシュボード構築が完了します。

ノイズデータを選別し、正しいデータかどうかを判断するには、データのバックグランドを調査する力と、データ全体を俯瞰して冗長性を見抜く力が必要だと思っています。この力を磨くには、地道にデータを見ては「あれは正しい」「これは違う」と判断する経験を重ね、トライ&エラーを繰り返しながら、身につけていくしかありません。時間と労力がかかりますが、前職でインフラシステムをリリース、オペレーションしてきた視点で考えると、この地道な作業があってこそ大きな仕事につながるものだと思っており、当社ソリューションを展開する上で、非常に大事な部分だと認識しています。

経験をある程度積むと、徐々に自分の中に「このパターンの場合はこれ」っていう型がなんとなく出来てくるはずなんです。そのパターンから「その事象が全体の1%程度なら、そのデータは有効とする」といったポリシーを作り、そのポリシーをプログラムに落とし込みます。今はまだ発展途上ですが、今後さらに経験を重ねて、初見である程度の見立てができるようになれればと思っています。

ーーMTJでの仕事のやりがいや面白さは、どういう時に感じますか?

交通データは、普段なかなか扱えないものが多いので、そういうデータを扱えること自体がまず面白いです。今まで扱われてこなかったデータを使って、人の移動を自分自身で可視化できるという環境に毎日居られるのも、MTJの良いところだと思います。あとは、自分で決めたポリシーを達成できたときには「やったー!」と手ごたえを感じますね。

私が分析したデータが、交通事業者や自治体などクライアントの長期の交通計画の基となるデータになるわけです。そう考えると、実はこの仕事は、データドリブンな考え方で、自分の手で交通インフラの変革に貢献できる仕事だと思います。

ーーこれまでの仕事の中で、特に印象深いことを教えてください。

今年3月にリリースした、自治体向けの交通データを活用したダッシュボード構築です。自分がデータを分析・加工しないと次の工程の作業が進まない。でも新しいデータが次々と入ってきて、処理が追い付かない、という状態で、2月頃は非常につらかったです。なんとかそれをクリアして、ダッシュボードとしてリリースできて、事業開発メンバーやクライアントから「非常に役に立つものができた」という言葉を頂いた時は、この仕事をやって良かったと思いましたし、自分としても1つ越えた瞬間でした。

あと、これを機にMTJの一つのソリューションとして自治体向けダッシュボードに取り組んでいくという会社の方向性を定める、MTJとして大きな意味があるプロジェクトだったので、そこに入社して半年でメンバーの1人として携われたことも自分にとっての成果です。これをあと4回、5回と繰り返して、どんどん自分の領域を広げていきたいです。

ーー社内の雰囲気はどうですか?

非常に自由な社風ですね。メンバーともフラットな関係なので、他部門との連携などコミュニケーションは非常に取りやすいです。ロールがかっちり決まっているわけではないので、事業開発チームにクライアントへの要望を提案したり、自分で分析したデータを載せるため、サーバーなどのバックエンド側を触ることもあったりします。ある時はクライアントの要望を私が直接聞く場面もあります。いろんな経験ができて、吸収できる環境だと思います。

ーーMTJでチャレンジしたいことや目指したいことや将来の夢を教えてください。

今はデータを取り扱うことが主ですが、もともと自分がMTJでやりたいと思っていたのはデータを含めたシステム全体の設計なので、そこが目指すところです。

これまで交通系で実施されてきた分析の単なる焼き直しだけではなく、データを使ってわかりやすい分析をして、システム設計として交通インフラの政策決定における新たな視点をクライアントに提供していけるようになりたいです。泥臭い経験したからこそできるシステムの設計があるはずなので、エンジニアとしてそれに挑戦してみたいのと、それを一緒にやる仲間も育てていきたいですね。

あとは、鉄道が好きなので、やっぱりいつは鉄道車両がつくりたいです(笑)。

ーー最後に、どんな人がMTJに向いている人はどんな人か、お聞かせください。

私たちがデータを扱うことで出た数値は、クライアントが意思決定・政策決定をするために使われるデータです。交通インフラの2~ 3年の計画を作る基礎になるものなので、その意味ではインフラと変わりないですし、非常に重要なポジションだと思います。この仕事では、データを慎重に見て、正しくノイズを除去し、価値あるデータに加工するというプロセスに粘り強く取り組んでいくことが大切です。泥臭くもあり、目立たない黒子のような役割でもありますが、その重要性を理解いただいて、まず愚直にやってみるところに取り組める方がMTJに向いているのではないかと思います。

あと、交通データは人の目に触れないけど、興味のあるデータだと思います。交通分野のそういう見えないデータを扱ってみたい、読み解いてみたいという人は、MTJでの仕事に面白みを感じられるのではないかと思います。

そんな方にぜひジョインいただきたいですね。

ーーありがとうございました。

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