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「人事キャリアの幸せ」と「メンタルを保つtips」について、一人目人事の経験者同士で話してみる。 #採用帰れま10 イベレポ

スタートアップにおいて、一人目の人事は、とても重要な存在。経営と現場の橋渡しとして、八面六臂の活躍を求められます。一方、社内にぶっちゃけ相談をできる人がいなかったり、社員の感情に寄り添うことと、経済合理性を重視した対応を同時に求められることもあり、矛盾した人格を一人の中で抱えるといった、一人目人事ならではの辛さもあります。

6月30日に『「人事キャリアの幸せ」と「メンタルを保つtips」について、一人目人事の経験者同士で話してみる # 採用帰れま10 vol.06』と題し、「ぼっち人事の会」を主催する株式会社プレイドの宮本さんと一人目人事の方向けのイベントを行いました。

この記事では、同日のイベントレポートをお届けします。


(忙しい方向け、本記事の10個のまとめ)


プロフィール

■ 宮本 和典
株式会社プレイド Customer Experience Designer

エン・ジャパンにて営業と人事企画を経験後、サイバーエージェントFX→ランサーズ→ウェルスナビで人事責任者を経験。
2020年4月にビジネス職としてプレイド入社。HRプロダクトを企て中。
スタートアップの人事コミュニティ『ぼっち人事の会』主催。
趣味はサウナ/キャンプ/コーチング


二面性のある人事の仕事

半田:スタートアップで一人目人事を務める魅力やキャリアの可能性、一人目だからこその辛さをどう乗り越えるか、などについて話していきます。ゲストは、「ぼっち人事の会」を主催する株式会社プレイドの宮本さん。宮本さんとはサウナ仲間でもあります。よろしくお願いします。

宮本さん:よろしくお願いします!

半田:僕自身も過去にたくさん失敗して、自分を必要以上な形で追い詰めすぎていた過去があります。一人目の人事はなぜ大変なのか、その理由から考えたいと思います。

宮本さん:一つは、周囲に相談できることが限られているからでしょうか。社員の個人情報や会社の機密情報を扱うので、原則社外には相談できません。一方、社内でも相談できる人や内容は限られる。全ての内容を相談できるのは経営者くらいですが、経営者も忙しいですしね。一人で様々な人の問題を抱えて仕事をするのは、正直苦しいです。

人事も人間なので、好き嫌いや苦手な相手だっていますし。極端な話、営業であれば本当に合わないクライアントとは距離を取ることもできる。でも、人事は相手が毎日顔を合わせる社内の人間なので距離感が難しい。社内で板挟みになるケースも多く、両方とうまくやるというのは限界があったりします。

もう一つの大変なことが、責任領域の高低差。採用担当として候補者をアトラクトするために明るく前向きな姿勢で向き合った後に、メンタル不調者の面談や退職勧奨などが待っていたりする。リクルートマネジメントソリューションズの経営企画部長が書いたコラムがあるんですが、ここに書いてあることが非常に刺さるので是非読んでみてほしいです。




採用の仕事はサッカーで例えるとフォワードのような仕事で、失敗をものともせずチャレンジすることが求められます。成功したら評価されるけど、成功するまでが難しい。逆に労務の仕事はゴールキーパーのような仕事で、失敗が許されず、ミスを起こさないことが評価される。給与計算などもそうですよね。

半田:自分のモードを瞬時に切り替えるのは難しいですよね。indeedやリクルートにいた頃は採用人事に特化していたので、いざ人事領域をカバーした際も守りが大事な仕事に対しても、極度に攻めの姿勢で取り組んでしまい、失敗したことがあります。

宮本さん:自分がどんなタイプなのかメタ認知することも大事だし、経営者がどんなタイプか認知することも大事ですよね。攻めタイプなのか守りタイプなのか。さらに言えば、採用をどう捉えているのか。たくさん投資したほうがいいと思っているのか、できるだけコストを押さえたほうがいいと思っているのか。

半田:そうですね。経営陣のタイプに合わせてもっと攻めたほうがいいのか、守りに入ったほうがいいのかはちゃんと判断したほうがいいですよね。採用から労務まで仕事の質も違うし、経営陣から社員まで視座を上げ下げしなければならない。そう考えると、一人目人事・ぼっち人事が大変だということが改めて分かった気がします。



ビジネスという長期戦に耐えうるフィジカルとメンタルの作り方

半田:改めて一人目人事は大変な仕事だと認識したところで、フィジカルとメンタルの体調管理について話したいと思います。

僕は過去、組織課題のすべてが自分の責任だと思っていたんです。採用できないのは僕のせい、社員のエンゲージメントが下がったりするのも、退職者が出たのも僕のせい。もっと僕に経験値があったら変わったかもしれないと感じて、すごく苦しかった。フィジカルとメンタルの管理を徹底し、学習効率を上げることで、アウトプットの量と質を最大化しようと自分にプレッシャーをかけていました。

宮本さん:僕も似た気持ちはありましたよ。アントニオ猪木の「元気があれば何でもできる」じゃないですけど、元気であることが最も大切というか。どんな仕事も長距離走なので、心と身体のメンテナンスを常に意識しています。特にぼっち人事のときは、心身ともに負担の掛かる場面も多かったですからね。

今回のイベントに際して、自分が取り組んでいるものを10個棚卸してみました。


見てもらうとわかるのですが、とにかくいろいろ試しています。同時期に始めたものが多く、どれが一番効果があるかわからないですが(笑)。

あくまで本などで得た知識かつ、自分は効果を感じたけど、他の人に必ずしも合うかわかりません、という前提で、それぞれ簡単に解説します。

まず、散歩と瞑想は合わせてやっています。歩行瞑想というのがあって、歩くことや足に意識を集中させるものです。足を動かすことで寝覚めもよくなります。寝覚めという観点では16時間断食も効いてます。これを始めてから、朝5〜6時台にアラーム無しでパッと目が覚めるようになりました。

半田:睡眠の質は大事ですよね。3番目のサウナは僕も欠かせません。最近、Mibandというヘルススコアを計測するウェアラブルデバイスをつけて、睡眠の質を測定しているのですが、サウナに入った後の質が圧倒的に良い。自律神経を整えるために特に忙しい時期は週5でサウナに行ってました(笑)。

宮本さん:サウナはもう言わずもがなですよね。運動も同じくらい大事。

半田:脳を鍛えるには運動が大事だそうで、最大心拍数が上がる強度の高いトレーニングをしてます。筋トレすると、フィジカルが強くなるだけではなく、自己肯定感も上がるのでいいですよね。

宮本さん:あとは、食事。体調管理にヤクルト1000はおすすめです。メンタルに関していうと、定期的にコーチングを受けています。最初に話したように、人事をしていると会社の仲間には話せないことが出てくる。守秘義務を結んだ専門家に話を聞いてもらい、頭の中を整理するだけでも随分と楽になります。

半田:僕はジャーナリングをしています。自分に負の感情が湧いたらノートに書き出すんです。ニューヨークの人気セラピストの方が書いた「自分で心を手当てする方法」という本があるのですが、それに書かれているフレームワークで感情と思考を整理したりもしています。

宮本さん:メンタルを一定に保つ方法を知っていれば、大きな壁に対しても立ち向かえる気概が生まれますよね。人事に限らない話ですが、生きていれば予想外の課題が降ってきます。その課題に対して冷静に振る舞えれば、成果を出しやすくなる。

半田:そうですね、スタートアップなんて小さな失敗をして当たり前。いくら失敗しても凹まないメンタルをつけるだけでも大分働きやすくなると思います。

ぼっち人事のキャリアを考える。専門性を高めて次のステップへ

半田:最後に、一人目人事・ぼっち人事のキャリア戦略を考えたいと思います。

宮本さん:一人目人事・ぼっち人事は、間違いなく幅広い経験ができます。将来はCHROや人事部長というキャリアの他、フリーランスとして独立している人も多いですし、管理部門全体にキャリアを広げたり、VCのHRマネージャーや、HR事業のビジネスサイドと選択肢は広い。自分自身も、今はビジネスサイドとしてプレイドでHR事業にチャレンジしています。

半田:確かに、一人目人事・ぼっち人事は、キャリアの選択肢が幅広いですよね。ただ、転職の際に自分の強みが曖昧になってしまう弱みもあると思うんです。なので、社内で職種を変えるか、転職するかのキャリアの方向性で戦略を考えたほうが良いと思っています。

社内で職種を変える場合、既存の繋がりを活かしたバリューを出しやすい。一方で、転職するときは、”何が自分の強みなのか”をはっきりさせる必要があると思います。職種レベルの解像度ではなく、実際にどんな業務ができるのかまで解像度を高くすると良いと思っています。

例えば、僕は前職で採用人事に特化していたので、それを強みとして押し出せた。今、オールラウンダーで活躍している方も、企業のフェーズが変わると、人も増え自分の専門性は何かを意識するようになるはずです。その時のために、自分を常にメタ認知できると強いなと思います。

宮本さん:強みが明確になると、それを副業で活かしつつ、別の経験にチャレンジする、ということもできます。僕は副業でコーチングをしていますが、これも人事経験の中で対マスよりも対個人で、深く話を聞くことが好きだし得意だと気づいたから。

半田:確かに、人事をすると自分の特性が見えてきますよね。人事をやってから「これを突き詰めていくのはちょっと難しいな」とか「自分向きじゃない」とか思うようになってきました。

「人事だったキャリア」ってどの職でも活かせますよね。それはスキルの話に止まらない。妊娠や出産などのライフイベントも自分は経験できなくても、マネジメントイシューやチームづくり、産休から復帰など人事担当者として一緒に考えた経験があるのは大きい。相手の気持ちに敏感でいるって、どんな職でも活かせると思うんです。

宮本さん:そうですね。メンタル不調者の対応や、ハラスメント対応、退職勧奨などの重い業務も経験して怖いものはなくなりました。ところで、僕は今日、この対談で一番驚いたのが、半田さんがこんなに悩んでいた事実なんです。

ビジネスサイボーグみたいな印象を持っていたので(笑)、でもこんなに頑張っていると知って「半田さんも人間であり、弱さがある」と思いました。完全無欠の人事担当者なんていないんです。

半田:僕はこの仕事だからこうしようって自分を最適化させる能力が高いようです。傷ついても捉え方を変えて無理やりにポジティブに「まあいいや」と処理してしまう。

でも、本当はもっと素直に教えを乞いながら、頼るべきだったとも思います。最初の頃は右も左も分からない。自分が提供できるバリューも自信がない故に、申し訳なくて人に頼れませんでした。経営陣には採用に関する知見のある人を人事のメンターにつけてほしいと思っています。

宮本さん:僕のコーチングのクライアントはぼっち人事の方が多く、自分で言うのもなんですが、人事の経験値が少ないときに今の自分のようなコーチがいたらよかったって思うんですよ。ぼっち人事時代は忙しいから人事仲間と知り合う時間もない。そんな中で守秘義務を結んで誰にも話せない内容を聞いてもらったり、ときにはコーチングの枠を越えて人事業務のアドバイスをもらったり。
自分はそうやって誰かの力になることで、過去の自分を救いたいのかもしれない。

半田:今はお金を払って安全に相談やアドバイスをもらえる時代なので気軽に試してみてほしいですね。

あとは、忙しくても意図的に休むこと。例えば、F1ではタイムロスになってもピットインしてマシンをチェックしますよね。タイムレースだから短期的には矛盾するけれど、壊れてしまったらレースに勝てません。

僕はピットインは時間の無駄だと思い、どんどん行っちゃうタイプなんですが、目的地には早くたどり着くには、ちゃんと休まないといけないなと最近感じてます。

宮本さん:だからこそ、ぼっち人事が倒れないようにメンター制度は必要になってくるんだと思います。辛いときだけでなく、気軽に誰かに頼れる環境を整えていきたいですね。

半田;今、一人目人事、ぼっち人事をやっている方も、苦しくても道は開けると信じて欲しいです。辛くなったら是非サウナへ(笑)。宮本さん、今日はありがとうございました!

宮本さん:ありがとうございました!


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