創業メンバーで元MDの宮本が語る、FULL KAITENが生まれるまでのリアルなストーリー


こんにちは。フルカイテン株式会社で広報とマーケティングを担当しています、宮本と申します。
2012年、主人の瀬川とフルカイテンを創業し、それから6年間運営していたECショップではMD(バイヤー、発注担当)とカメラマンを担当していました。


FULL KAITENはそのECショップが倒産しかけた時の崖っぷちで必要に迫られて生まれ、会社の危機を救ったシステムです。今日は、その過程で私が経験した、FULL KAITENができるまでのリアルな開発ストーリーをお話します。

子供が産まれて、子供服のECショップを始めた

きっかけは、我が家に待望のベビーが来たことでした。女の子だったので可愛い服を買って着せるのが楽しみでしたが、ベビーを連れて行くと外出先でぐずったりベビーカーが邪魔だったりでゆっくり服を選ぶこともできず、服を買いに行くこと自体がハードルが高いのだと知りました。

そこで、スマホで手軽に、モールや量販店で見かけないような可愛いベビー服が選べたら嬉しいのではないかと瀬川に提案し、ベビー服のECショップを始めることになりました。


そのECはあっという間に売上を伸ばし、SNSでは10万人というフォロワーを集めました。取り扱いのブランドの種類や商品数も急増しました。それにつれて発注作業と在庫管理というMDの業務は大変さを増していきます。


MDとして苦しんだ日々

当時発注を担当していたのは私でした。発注作業では、文字通り商品の発注数を決めるのですが、どの品番のどのカラーのどのサイズを何枚、と細かい単位で数を予測して決めなくてはいけません。


これをどうやって予測するのかというと、過去の売れ行きグラフと在庫表、自分の経験と勘からでした。いくつも画面を開いてにらめっこしながら1品番ずつ、適正な発注数を慎重に考えます。これを何千商品分に分けてほぼ毎日発注していました。1日の半分以上の時間は発注という状態でした。


商品によっては発注は1度きりのものもあれば、何度も再入荷できるものもありました。

まとめて発注すれば、大量に入荷する分売れ残るリスクがあります。逆に小分けに発注すれば、すぐに売り切れてしまうので機会損失のリスクがあります。売れ残りも機会損失も、会社にとっては大きな金額です。なのでどうしても慎重かつ臆病になり、毎日発注地獄です。


この頃は子供が産まれたばかりで、夜泣きに授乳と対応しながら、寝落ちしないように耐えて、発注作業は毎日夜中まで続いていました。子供と保育園から帰ってきても、いかに早く寝かせて仕事するか、そればかり考える日々でした。主人の瀬川とはお互いがストレスの矛先になって、ケンカが耐えなかったですね(笑)


産後間もない私にはこれだけのハードワークは無理がありました。でもお金をかけずに貢献できるのは自分達の時間と労力しかありませんでした。創業したのが自分達だからこそできたことですが、普通の社員だったら間違いなく辞めていたでしょうね。



背筋も凍るような不良在庫の山

こんな努力も空しく、蓋を開けてみるとなんと会社は倒産しかけていました。

※倒産危機について詳しくは代表瀬川のフィード『瀬川社長インタビュー フルカイテンのミッション「在庫問題解決」の先に見える未来とは』 をご一読ください。

原因は色々ありましたが、発注の数を誤って仕入れすぎたこと、「売上」や「注文件数」「売れた枚数」ばかりに囚われていたことが原因でした。当時、注文が取りやすい安いものを送料無料でとにかくたくさん売っていました。それでは利益は出ず、件数だけが積みあがって無駄に従業員が忙しくなっているだけでした。


そして、何よりも不良在庫が溜まっていたこと。売ることに囚われすぎて、残っているものに目がいっていなかったのです。現実と向き合えば、倉庫は背筋も凍るような在庫の山でした。一体何枚あるのか、金額でいくらになるのか、何が残っているのか。もっと早く把握しておくべきでした。



崖っぷちギリギリのところでFULL KAITENが生まれた

だったら、何をどのくらい売れば正解だったのか!?

・利益がちゃんと出る商品を優先的に売る

・残らないように売れる数だけ発注する

・それでも残ったものはちゃんと売り切る

・欠品させない

良く考えれば当たり前のことなのですが、それを何万品番分、1人で考えられるでしょうか。私には到底無理でした。そこで、こういった課題を解決するためのシステムを作り始めたのがFULL KAITEN誕生のきっかけです。


何を優先して何個仕入れるべきか。それは何日で売り切れるのか。FULL KAITENがそれを教えてくれることで、発注作業の労力は嘘のように半分以下になり、夜も眠れるようになりました。溜まっていた不良在庫もFULL KAITENでピンポイントに抽出し、セールで現金化し、倉庫の場所も空きました。文字通り在庫が『回転』しだしたのです。

次第にメーカーさんに「発注が上手だね~!」と言われるようになりました。

FULL KAITENの話をすると、皆真剣に聞き、そんなシステムがあるなら使いたい!という声をたくさんもらいました。


在庫問題の現実、永遠の課題

みな在庫で困っている。たくさんのメーカーさんと話した私にとって、これは揺るぎない事実でした。事業の規模が大きくなるほど発注作業も膨大になるし、経験と勘のあるカリスマバイヤーに頼って属人的になれば、その人が辞めた時のリスクが大きすぎる。不良在庫の金額も億単位になるだろうし、倉庫が離れていたら在庫が多いか少ないかの肌感覚もつかめない。何百万商品という発注と在庫管理を、一体皆はどうやっているのか・・

聞いてみると、驚くべきことが分かりました。なんと、皆これまでの私と同じでした。

発注作業と在庫管理に頭を抱えて、不良在庫が溜まっていることに薄々気が付きながらも改善には着手できていないと。過去の私のように売上と注文件数に囚われていると。


ある大手の衣料品チェーンは、在庫管理と発注作業だけで100人の人員を配置していると教えてくれました。そんなに人数をかけても不良在庫は10億円単位にもなるそうです。


売上金額がニュースになることはありますが、在庫金額がニュースになることはありません。皆裏側は見て見ぬふり、というか向き合う暇すらないのです。会社の経営や財務を大きく左右する重要課題であるにも関わらず、です。


在庫問題は本当に深刻で、EC・実店舗に関わらず、モノを販売する限りつきまとう永遠の課題です。解決したと思っても、人の好みや環境、トレンドは常に変わりますから、モノの売れ行きに答はなく、放っておくとまた在庫は増えます。在庫問題解決への需要は永続的なのです。


「FULL KAITEN」が不良在庫を減らし世の中にもたらすもの

この社内用システムを、在庫が回転するから「FULL KAITEN」と名付けて提供するようになったのは、在庫問題というものが日本のほとんどの企業が抱えている宿命的課題だと確信したからです。


その解決に貢献できるシステムなら、たくさんの困っている企業を救えるんじゃないか。当時経営していたECをきっかけにこの大きな問題に出会うことができ、偶然にも私たちは解決できるシステムを持っている。しかも、業務の何が大変なのか、どんな機能が必要なのかが手に取るように分かる。これはもう、私達にしかできないんじゃないかと、代表の瀬川と何度も話し合いました。


FULL KAITENを導入する効果は企業にとどまらず、世界的な課題である廃棄問題、労働問題、生産資源の問題にも大きな貢献ができると考えました。導入することで在庫が減り、発注の数を予測することで「いらないものは作らない」ようになる。そうして必要な数だけの商品が流通するようになれば、今のように大量生産・大量廃棄をする必要がなくなり、結果として労働問題や生産資源問題の一助になるはずです。


瀬川がデモに行った先で、あるお客様がこんなことをポツリと呟いたそうです。


「FULL KAITENが世界に広まったら、木とか切らなくていいようになって資源を守れるかもしれないね」


ニュースで見る環境問題への取り組みは、売れ残ってしまったものをどうするかについてがほとんどです。しかしFULL KAITENは残るものは生産しないようにするという取り組みで、その発想は世の中にとてもインパクトがあると思いました。


「そのような事業で世の中に貢献できれば、私達の人生は素晴らしいものになるのではないか。」

私達はそのような結論に至りました。


FULL KAITENは現在、大手企業からもたくさん契約を頂いています。これらの企業がFULL KAITENを導入することで在庫を減らし、無駄な仕入れ・無駄な生産を減らすことは社会的にとてもインパクトが大きいでしょう。


導入いただいた企業の目の前の課題を解決することはもちろんですが、それだけではなく世界的な問題解決のための壮大な使命を背負っているんだと、今では社員ひとりひとりがそんな未来を見つめながら毎日仕事に励んでいます。




このような取り組みは大変注目を集め、最近ではメディアがひっきりなしに取材に来てくださっています。「自分の仕事が世の中を良く変えていく」。そう実感しながら働ける環境はそうそうないと思います。


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