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順風満帆なフリーランスが会社員に戻った理由「複数の仕事に携わるからこそのジレンマがありました」

2020年10月1日、これまでフリーランスとしてハッカズークが運営するオウンドメディア「アルムナビ」の編集長を勤めていた天野夏海さんが、正社員としてハッカズークに入社しました!引き続きアルムナビの編集長を務めつつ、広報責任者としての役割も担います。

企画・編集・ライター業のフリーランスとして働いていた2017年秋からの3年間、立ち上がりから最後までずっと順調で、コロナの影響を受けることもなかったとのこと。コロナ以前は月1で旅行に行くなど、自由な生活を満喫していたそうです。

そんな天野さんが、なぜフリーランスを辞めて会社員になったのか。

そして、なぜ業務委託として関わっていたハッカズークに正社員としてジョインしようと思ったのか。
広報兼カスタマーサクセスの築山が、話をきいてみました!

天野 夏海(あまの・なつみ)

2009年株式会社キャリアデザインセンターに新卒入社。求人広告営業、IT派遣コーディネーターを経て、働く女性向けウェブマガジン「Woman type」の編集者として勤務。2015年末に退職し、海外へ。帰国後2017年10月よりフリーランス。「Woman type」をはじめとしたキャリアデザインセンターの各種媒体の企画・編集・執筆にアルムナイとして携わる。他に「がんアライ部」「ASIAtoJAPAN」「ワンキャリア」など、主に「働く」をテーマに編集者として活動。2019年4月より業務委託でアルムナイをテーマにした「アルムナビ」編集長を務める。2020年10月、「アルムナビ」運営元の株式会社ハッカズークに“8割正社員“として入社

なんとなく、ぬるっとフリーランスに

ーー まず、天野さんのこれまでの経歴を教えてください。

2009年にキャリアデザインセンターという人材系の会社に新卒入社しました。『type』という中途求人媒体を運営している会社です。

最初の約2年間は法人向けに求人広告の新規営業、3年目からは派遣事業部に異動し個人を相手にした派遣コーディネーター、そして入社5年目の時に『Woman type』という働く女性向けのウェブマガジンの編集部に異動となって、企画・制作・サイト運営に携わり、2015年に退職をしました。

実は、もともとは営業職志望ではなく、求人広告の制作や編集の部門で内定していたんです。でも、リーマンショックの影響で入社直前に営業へ配属されることになってしまって。

法人営業で企業の人事側の視点と、派遣コーディネーター時代に働く個人側の視点の双方を身に付けられたことが『Woman type』編集部に異動してからすごく生きたので、結果的によかったと思っているのですが、当時は相当くさってました(笑)

ーー 入社後5年近く経ってやっと念願の編集の仕事に携わることができたんですね。希望する部署でやりたかった仕事をされていた中で、退職されたのはなぜだったんでしょう?

ずっと長期で外国に住んでみたいと思っていたんです。それを実現するために、退職をしたという形です。

退職後は、4ヶ月間フィリピンのセブ島に、その後1年間シドニーにいました。シドニーにいる間も、現地の日本人向けのメディアの編集の仕事をしていて、2017年の8月に日本に帰国しました。

ーー なるほど。では、帰国してフリーランスになったのはどういった経緯だったんですか?

「よし、フリーランスになろう!」と思ってなったわけではなくて、なんとなく、ぬるっとフリーランスになりました。

シドニーから帰国したとき、びっくりするくらいお金がなくて。当時やり込んでいたドラクエでは15万ゴールドくらいあるのに、現実の預金残高は2万円くらいでした(笑)

とにかく仕事をしなくてはと思ってFacebookに「何でもいいので仕事やります!」と書いたところ、前職のキャリアデザインセンターや、他社の広報の方など、かつて当時仕事で関わりのあった方々が声をかけてくれて。

ーー 最初から引く手あまただったとは!

その後もFacebookの投稿からつながって、順調にお仕事をいただき、結局フリーランスをやっていた3年間に自分で営業をかけることはありませんでした。思いの外スムーズに軌道に乗って、過去の自分の仕事についての通知表がきたような感覚でしたね。ちゃんと仕事してきてよかったなと改めて思いました。

ハッカズークとの出会いは「取材」だった

実はハッカズークとの出会いも、前職の元同期と一緒にやっていた仕事がきっかけだったんですよ。

ーー すごい、まさにアルムナイ同士で仕事をしているときに、アルムナイをテーマに事業を展開しているハッカズークと出会ったんですね!(※アルムナイ=企業の退職者)

そうなんです。『HRog』というHRに関わる人向けのメディアの編集長を元同期がやっていて、私はライターとして関わっていました。

当時、HRTechを提供する会社を取り上げる連載があって、その取材対象の1つがハッカズーク。代表の鈴木さんとは、その時に初めて会いました。2018年の頭だったので、3年近く前のことですね。

ーー ハッカズーク創業半年後くらいのタイミングですね。鈴木との初対面、どんな印象でしたか?

良い人そうだな、と思いました。その「良い人」というのは聖人君子的な意味ではなく、「気が合いそう」という感じで、自然に話せたんです。初対面だったからか、すごい優しかったですし(笑)

その時に「今度うちでもお仕事やってください!」と言ってくれて、その後ハッカズークのライターの仕事の依頼をいただきました。

ーー 業務委託で『アルムナビ』の編集長になったきっかけは何だったんですか?

ある取材の帰り道に、鈴木さんから「天野さん、アルムナビの編集長やらない?」と声をかけていただきました。

ちょうど私もサイト全体を見るような仕事をやりたいと思っていたタイミングだったので、「いいですね!」と二つ返事で引き受けて。それで2019年4月から、業務委託という外部の立場ではあるんですけど、『アルムナビ』の編集長として関わるようになりました。

ーー フリーランスの立場で編集長、なかなかないケースですね!

正直なところ、最初にHRogで取材した当時は「アルムナイ」というコンセプトで、どうやって事業としてやっていくのかあまりイメージはわいていなかったんです。会社もアルムナイに特化したクラウドサービス『Official-Alumni.com』も立ち上がったばかりで、代表の鈴木さんと共同創業者の勝又さんしかオフィスにいなくて。

でも、私自身はフリーランスになった当初から前職のキャリアデザインセンターや、キャリアデザインセンターのアルムナイ同士で仕事をしていたこともあって、アルムナイとして古巣とつながることの恩恵をすごく受けています。だからこそコンセプトへの共感はあったし、もっと広めたいという思いはありましたね。

ハッカズークに入社を決めた理由

ーー フリーランスという立場だからこそ、ハッカズークを客観的に見ていたと思います。天野さんから見て、「ハッカズークの特徴」は何ですか?

まず、フルタイムの社員と業務委託の境目が本当にないのが衝撃でした。編集長として、相当自由にやらせてもらっていましたね。誰にも承認とらず、勝手に記事更新していましたし(笑)

編集長になって間もない頃、ハッカズークの設立2周年を記念したパーティーにも参加したのですが、結局最後まで誰が正社員なのか分からなくて。20人くらいいたと思うんですけど、終わった時に正社員は4〜5人だけって聞いてすごいびっくしました。それくらい社員も業務委託も、分け隔てなく接する文化があると思います。

今でも印象に残っているのが、パーティーでみんなの顔写真がプリントされたケーキが出てきたこと。そこに私の顔もあったのがすごくうれしかったんですよ。

フリーランスとしていろいろな会社と関わる中で、どんなに仲良くしていただいていても「とはいえ自分は外部の人だよな」と感じて寂しく思う瞬間もあるんです。だからこそ「ちゃんと仲間として見てくれているんだな」と思えたのがうれしかったですね。

あとは、投資家の方々との距離が近いのも特徴だと思います。2周年パーティーはもちろん、ランチに行ったり代表の鈴木に限らずメンバーも含めて事業ついて議論したりと、接点が多いですよね。

ーー noteにも「なぜフリーランスから正社員になったのか」を綴っていますね。フリーランスとして多くの会社と関わりがあったかと思いますが、その中でなぜハッカズークだったんでしょうか?

シャワーを浴びながら「就職だ!」と急に決意した翌日、たまたまハッカズークに訪問予定だったのが大きいですね(笑)

……というのもありつつ、やっぱり就職するならハッカズークかな、とは思っていました。

一番好き勝手にやらせてもらっていましたし、かつ、社員との境目なく仲間扱いしてくれていたのも感じていて。人数が少ないこともあって、メンバー全員知っているし、中の人になって仕事をするイメージが一番わきました。

そこはスタートアップだからこそだと思っています。もちろん他の会社も良くしてくれていましたが、規模が大きくなってくると私が関わる社員の方が限られてしまうのは当たり前。外部の人間に出せる情報が限られるのも当然です。

また、フリーランスとして複数の仕事に携わるからこそのジレンマもありました。

「アルムナイ」は新しい考え方であり、やれることもたくさんある。だからこそ『アルムナビ』でいろいろ仕掛けたいけど、業務委託として複数の会社からお仕事をいただいている以上、『アルムナビ』にかけられる時間には限りがありました。そこにモヤモヤするんだったら、いっそ社員になってがっつり関わった方がいいんじゃないかなと。

ーー 正社員になることを伝えたときのハッカズークメンバーのリアクションはどうでしたか?

思った以上に歓迎してくれたことがとてもうれしかったですね。

代表の鈴木さんに話を切り出す時、「天野さんは業務委託だからお願いしているのであって、社員としては考えてないよ」みたいなリアクションだったらどうしようって不安もあったんですよ。もちろん仲間として見てくれていると思っていたし、みんなから好かれている実感もそれなりにあったんですけど、その辺はやっぱり少し考えちゃいましたね。

でも、鈴木さんとはとんとん拍子に話が進んで、普段クールというか斜に構えた感じの執行役員・山口さんは両手を上げて「やったあ!」って言ってくれた(笑)

他の人たちもものすごく歓迎してくれたし、築山さん(インタビュワー)なんて泣いて喜んでくれちゃって。興奮して、その日の夜は3時過ぎまで眠れませんでした(笑)

ハッカズークの課題と入社後にやりたいこと

ーー 恥ずかしい……(笑)ハッカズークに入社後は、どんな仕事をする予定ですか?

引き続き『アルムナビ』の編集長も務めつつ、広報責任者としての役割も担います。

オウンドメディアである『アルムナビ』は、広報やマーケティングの役割も担ってます。ただサイトを運営する、広報業務をやるだけではなく、マーケティングチームやセールスチームとうまく連携して、相乗効果を生んでいけるようにしたいですね。この点は期待されているところですし、自分としてもやりたいと思っていたことです。

広報は完全に未経験ですけど、これまで広報の方から取材の打診を受けるメディア側にいたので、「どういうアプローチをしたらメディアが取り上げやすいか?」といった視点を生かしつつ、試行錯誤していきたいですね。

ーー ハッカズークでは「8割正社員」として働いて、フリーランスとしての活動も続けるんですよね。なぜそういった形をとったのでしょう?

ハッカズークで仕事をする上で、プラスになることがたくさんあると思ったからです。

『アルムナビ』は「退職で終わらない、企業と個人の関係を考える」がコンセプトですが、私自身がアルムナイとして前職のキャリアデザインセンターと仕事を続けることは、まさにこのコンセプトを考える上でめちゃくちゃ役に立つ。

古巣の会社と一緒に仕事をする中で感じる良さとか、うれしさとか、ここがイヤだとか、そういった実体験を『アルムナビ』はもちろん、広報業務や『Official-Alumni.com』にも反映していきたいです。

それに、編集者・ライターとしていろいろなメディアとお付き合いをすることは、広報としてもプラスになると思っています。外部の仕事を続けることで、「外から見たハッカズーク」「アルムナイに対する世間のイメージ」といった外からの視点も持ち続けたいですね。

ーー そんな天野さんが思う、ハッカズークの課題は何でしょう?

アルムナイと会社の関わりって、もちろんお互いのメリット・デメリットも大事なんですけど、「また一緒に仕事ができてうれしい」みたいな感情の部分も大きいと思うんです。でも、現状はロジックに寄ってしまっているので、感情の部分にもう少し光を当てた方がいいと思っています。

もちろんロジックも大事なんですけど、その点はハッカズークのロジック男たち(おそらくコンサル出身の執行役員の山口や事業推進の實重のこと)に負けずに大事にしていきたいですね。

あとは、分かりにくさも課題です。「アルムナイ・リレーション」とか「退職エクスペリエンス」とか、無駄に横文字が多い(笑)。誰にどう伝えたいかで発信の仕方は変わってきますけど、もう少しわかりやすく伝えられるんじゃないかなとは思っています。

「アルムナイといえばハッカズーク」というポジションにいて、案外メディア取材もたくさん受けているのに、そういうのもあまりうまくアピールができていない。この辺りも広報としてわかりやすく外に伝えられるようにしていきたいですね。

ーー 最初にハッカズークと出会ったときはアルムナイが事業として成立するイメージがわかなかったと言っていました。今はどうですか?

正直、これまでは『アルムナビ』だけに関わっていたので、『Official-Alumni.com』の可能性については、まだよくわかっていません(笑)

ただ、終身雇用の印象が強い大手企業が『Official-Alumni.com』を導入するケースが増えているのを見ていて、「アルムナイ」という領域への関心が高まっているのは間違いないと感じています。

これからアルムナイに関連したサービスを始める企業も増えてくると思うんですけど、ハッカズークはアルムナイの領域に最も早く取り組み始めたパイオニアであり、存在感や可能性のある会社。今はそう思っています。

ーー 最後に、これからの意気込みをお願いします!

会社員は約4年ぶり。10月1日の入社日は結構ドキドキしてたんですけど、みんな普通に「おはようございまーす」みたいな感じで、全然入社した感がありませんでした。3年前にぬるっとフリーランスになって、今回もぬるっと正社員に戻りましたね(笑)

ハッカズークは社員と業務委託の違いがないと言いましたが、これからこういう会社は増えるような気がします。リモートが普及して、パラレルワークのような働き方が浸透していけば、より雇用形態は関係なくなっていく。「社員とは何か」はどんどん曖昧になっていくでしょうし、アルムナイの重要性は増していくはずです。

古巣の会社と良好な関係を築くことの良さは自分が一番よくわかっているので、それをたくさんの人に伝えていけるよう、頑張りたいと思います。

株式会社ハッカズーク's job postings
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