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憧れた東京での大企業勤めを経て、ホテルスタートアップで見つけた私の生きる道

<プロフィール>

杉本尚美(すぎもとなおみ)
1993年生まれ、山口県出身。高校まで山口県で過ごし、同志社大学経済学部への入学を機に、京都へ移り住んだ。行動力に自信があり、在学中はアメリカへの留学や海外ボランティア、東南アジアを中心としたバックパッカー生活などを経験。新卒で株式会社リクルートスタッフィングに入社し、3年間企業への営業、新人教育に注力した。今年3月にL&Gに入社し、HOTEL SHE, OSAKAに配属。ホテル業務と並行して人事業務やプロジェクト管理など、多岐にわたる仕事に取り組んでいる。

HOTEL SHE, OSAKAやThe Ryokan Tokyo YUGAWARAなどのホテル・旅館を全国で5施設運営するL&G GLOBAL BUISINESS, Inc.には、多様な経歴を持つ若い社員が集まっている。誰もがずば抜けた職歴や技能を持つかといえば必ずしもそうではないが、誰の人生にもドラマがあって、その日常の延長に現在の価値観や仕事があることはたしかだ。

異なるバックグラウンドを持ったL&Gのメンバーがこれまでどのような人生を辿って、今ここで働いているか。社員1人1人のストーリーを紹介していく連載。今回紹介するのは、大手人材会社を経て、今年3月に入社したばかりの杉本尚美。山口県の田舎町で生まれ、都会やキャリアウーマンに憧れて育った杉本が、東京でのキャリアを経てL&Gで働くに至った理由とは。

選択肢がない環境で、都会に憧れた学生時代

−−山口県萩市という観光地で育った杉本さんですが、どのような学生時代でしたか?

杉本

私は山口県の漁師の家庭に育ちました。小学校と中学校が1つずつしかなくて、運動場は合同で利用するほどの田舎で、唯一の高校までは自転車で40分かけて通学する日々。中学の部活もバレーボールかブラスバンドの2択で、何かやりたいと思っても、選択肢がないような場所でした。だから、ずっと都会に対する憧れがあったんです。

−−そんな願いを叶えるように、大学で京都へ進学しましたね。

杉本

はい。大学でどんな勉強がしたいというより、海外とか都会でバリバリ働くキャリアウーマンに漠然と憧れていたんです。だから、できる限り都会へ出て、在学中に学校以外でどんなことができるかを考えていました。

−−実際、大学時代にはどんなことをしていたんですか?

杉本

海外への憧れがあったので、海外ボランティアでインドへ行ったり、バックパッカーで東南アジアを回ったり。アメリカのミズーリ州にも1年留学しました。旅行よりも、いろんな国の生活へ入り込むのが好きで、旅先では地元で仲良くなった方の家に泊めてもらったり、留学でもあえて旅行では行かないような街を選びました。

−−その後の就職についてはどのように考えていましたか。

杉本

実は50人くらいOB訪問をやりました。興味のないジャンルでも、何も知らずに選ばないのでは、あとあと後悔する可能性があると思って、とにかくあらゆるジャンルを見て回り、そのジャンルへ「行かない理由」を見つけたかったんです。そうやってジャンルを絞っていくと、しだいに会社の方向性とか働く人との相性が重要だなと思うようになりました。海外の企業やベンチャー企業も調べましたが、どんなジャンルであれ、会社の事業が社会に何らかの価値を提供しているような会社で働きたいと思ったんです。


憧れた東京での仕事を経験し、本当に好きだったものに気がつく

−−その結果、リクルートを選んだ。

杉本

はい。人と人をつなぐという意味で、人材紹介という仕事がしっくりきたんです。「ハイリスク・ハイリターン」が座右の銘なのですが、リクルートは大きい会社ながらも実力主義というか、努力が認められる会社だというところもすごくいいなと思いました。

−−リクルートではどんな仕事を?

杉本

営業として毎日たくさんのクライアント・求職者にお会いしていました。企業側と求職者側の両方に接してきた中で、3年目には新人育成をやることになりました。自分のグループが15人中11人が新人という環境で(笑)、とにかく毎日新人にいろんなことを教えなければいけない。そのための研修をみずから作って実施するなど、研修のノウハウが自然と身につきました。

−−だけど、3年で転職をするに至ったのはなぜですか?

杉本

もともと田舎にいた頃から憧れていた大学生ライフとかキャリアウーマンを経験できて、憧れていたけれど、根はそういうタイプじゃないんだなと再認識したんです。それで、昨年くらいから今後の生きていくフィールドを決めたいと思い、いろんなジャンルの仕事を見ていました。私は生きていく中で一番価値のあることは、誰かに大切にされたとか楽しかったという思い出と記憶だと思うんです。もともと文化祭や会社の忘年会などの企画をするのが好きだったんですが、それも思い出を作りたいという思いがあったからで、結局は人と接するサービス業で生きていきたいという考えに行き着いたんです。

−−ちなみに、これまでサービス業の経験は?

杉本

実は、大学受験を終えて、地元の旅館でお手伝いをしたことがありました。あとは仕事ではないですが文化祭が大好きで、いろんなメンバーの能力を最大限に引き出してチームとして最大の成果を出すような過程が得意だったのですが、今思えば、これもホテルに通じる考えだなと思うんです。


社員が持つ価値観・思想に共感できたから、自然と働きたいと感じた

−−そんな中で、どうしてL&Gを受けることにしたんですか?

杉本

サービス業についていろいろと調べているときに、偶然Twitterで翔子さんの情報を見たことがきっかけでした。気になって調べると、ホテル業だけではなくて地域を巻き込んだ活動をしていたり、ホテルをメディアだと定義して、人と人、人と街、人と文化がつながる「ソーシャルホテル」を作っている。地域を重視している点や、人との「つながり」をつくるという点に興味を抱き、受けてみようと思ったんです。

−−面接を終えた印象は?

杉本

実際、話を聞けば聞くほど引き込まれました。特に、ホテルを作ることが最終目的ではなくて、「選択肢の多様性がある社会」を目指しているという理念に惹かれましたし、入社してこの思想がトップだけじゃなく現場にも浸透しているという点で、素晴らしい会社だと感じました。あとは、翔子さんが「社員のやりたいことを応援したい」と言っていた通りで、湯河原の「積ん読解消パック」や「instant GALA」など、社員発案で形になった案の例をいくつか聞いて、自分がいいと思ったものを自由に動いて実現していける環境があるというのは魅力でしたね。転職先としてここを選んだというより、目指す方向性が一緒だったので、すっとここに落ち着いたという表現が正しいのかもしれません。

−−入社して半年ですが、現在の仕事内容は?

杉本

HOTEL SHE, OSAKAの接客業務をメインに、人事を手伝ったり、並行して複数のプロジェクトにも入っています。今は今後のためにも新人教育をやったり、研修プログラムの制作にも取り組んでいます。ほんとうに毎日わくわくが止まらなくて。

−−接客も楽しいですか?

杉本

ゲストの方と関わるのはすごく楽しいですね。そして、ドラマみたいにたくさんのことが起こります。お客様が真夜中に記念日だということを思い出して、夜中でも空いてるお花屋さんを必死で探したこともあります(笑)。だけど、朝になって笑顔で「ありがとう」と言われると本当に本当に嬉しいんです。

−−会社の雰囲気はどう感じましたか?

杉本

はじめて参加した全社ミーティングが会社の雰囲気を端的に表していると思いました。L&Gでは、拠点が多いためにビデオ通話による会議がほとんどなのですが、とてもラフな雰囲気で始まるんです。そう思っていたら、アイデアを出したい社員が作ってきた資料でプレゼンを始めて、Q&Aをはさんで、肯定的な雰囲気で「やっていきましょう」と決定する。そのアイデアが1カ月たらずで実現していて、このスピード感と雰囲気がいかにもL&Gらしいなと感じました。

−−入社して一番驚いたことは?

杉本

本当にすごいと思ったのは、社員が上からおりてくる目標やノルマがなくても、全員が最高のクオリティを求めて楽しんで仕事をやりきっている点です。大企業の友人と話すと「ノルマや目標がなかったら必死で働かない」と言われるんですが、この会社のメンバーに聞くと「自分たちで決めて進めていくこのやり方が楽しい」と言うんです。大企業で働いていた自分としても「会社では上から許可を得ないと進めない」という固定観念があったことに気づかされました。


“人材教育”という視点でサービス業の可能性を掘り起こしたい

−−今、自分にどんなことが求められていると感じますか。

杉本

意識して注力しているわけではないのですが、前職が人材系ということもあり、社員やプロジェクトを把握してまとめる仕事が得意だと感じています。とくに、クリエイティブなメンバーが多い分、管理する役回りも必要だなと。最近気がついたのですが、私は非効率なことや、ものごとが進まないのが嫌なんです。だから、プロジェクトが止まらないように進行することは私がやならければいけないなと感じています。

−−得意な人が得意なことをやると。

杉本

翔子さんも「できることをできる人にさせる」とよく言うのですが、私自身も組織にとってそれが全体最適につながると思っています。人間誰しも弱みはあるもので、誰かに迷惑をかけないのであれば、弱みは必ずしも直さなくてもいいと私は思います。だから、できる人ができることをやるべきだと。

−−では、杉本さんが今後やってみたいことを教えてください。

杉本

もともとサービス業って残業のイメージがあったり、作業ばかりでスキルが伸びないような印象があって、あまり世間からいい印象を持たれていないと感じます。私自身、地元の仕事が漁師とか介護士ばかりで、昔はサービス業に対して少し偏見を持っていました。前職でいろんな職業の方と接していても、アパレル出身だから何もできないと思われて落とされるような場面も見てきました。だけど、今サービス業に就いてみて、そうじゃないと理解できたところもあるし、スキルだけで人を評価するのはシンプルにもったいないなと。できないことは教えればいいし、そうして活躍する人もたくさん見てきました。だから、人材教育によって、サービス業のスキルアップを実現したいと思いますし、接客業務とプロジェクトなどのビジネスを並行できるL&Gだからこそ、それができるんじゃないかと思うんです。まずは人事制度とか研修制度を整えて、サービス業から新しい風を世の中に提供していきたいと思います。


(執筆:角田貴広 企画:金井塚悠生 撮影:延原優樹)

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