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メガベンチャーで暗中模索した10年間を経て、やっと見つけたやりたい仕事と夢へ繋がる職場


L&Gには、多様なバックグラウンドを持った人材が集まっている。

落合拓史さんは、L&Gに入るまで、ヘルスケア業界で新規事業に最前線で取り組んでおられた事業開発のプロ。現在、弊社のCHILLNNで活躍し、日本中の宿のサポートをしながら、彼自身の1つの大きな夢に向かって進んでいる。

ホテル業界とヘルスケア業界、交わらないように思えるキャリアチェンジには、どのような思いや決意があったのか。「やりたいことがわからなかった」という10代後半から20代を経て、30半ばに差し掛かる落合さんが、今、思い描く自分の未来と、若い人たちへ願うこととは。


プロフィール

落合拓史:1987年生まれ。埼玉県出身。2つのヘルスケア関連の会社を経て、2020年12月にL&Gに入社。入社後、1ヶ月のホテルのオペレーションの後、CHILLNN専属スタッフに異動し、現在はビジネスデベロップメントを担当し、全国の様々な宿のサポートに力を注いでいる。


「やりたい」仕事が分からないまま就いた会社に捧げた20代

ーーL&Gに来られるまでに、2つの会社にお勤めされていたんですよね。どのようなことをされてきたのでしょうか

1社目でも2社目でも一貫して新規事業を担当し、1社目のヘルスケアの会社で取り組んだことは、大きく3つです。

1つ目は、「ワンコイン検診」という、500円で健康チェックできる事業。想像に難くないと思うのですが、500円で、看護師がついて、20分30分かけて色々な検査や採血などをして…というのは結構大変で、良い場所じゃないとペイしないんです。そこで、目をつけたのが、色々な駅前の、毎年冬になると年賀状が売り出されるようなスペースでした。その場所で催事としてワンコイン検診をしようということで、鉄道会社への営業をしました。とはいえ、人手も足りなかったので、現場にも出て接客もしていたのですが、結果的にそれで自分が接客好きだと自覚したことが、ホテル業を志したきっかけの1つにもなったんです。

2つ目は、この健診のBtoB事業。そのワンコイン健診をやってみたのですが、「しんどい割には儲からないね」という話になったんです。これをBtoBで売って、トクホの医療メーカーさんや食品商品メーカーさん、競馬場さんなど、企業の販促費予算でやってもらうという方向にチェンジすることになり、その営業マネージャーをしていました。

3つ目は、店舗開発の事業。アメリカなどでは駅などの場所でも血液検査ができるですが、日本には医師法があって店舗で血液検査をするには色々な基準や条件を満たさないと出来ないんですね。僕の会社の検診は看護師でやっていたので、血液検査はずっとグレーという感じだったのですが、法律が緩和されて正式にできるようになり、店舗を作ることになりました。その資金調達をするのですが、その頃先輩が辞めたので僕がチーフになって、一斉に出店して、大失敗します(笑)。当時、一気に1.4億円調達して、50店舗出すという計画を立て、まず1年で4店舗出したのですが、結果、全部赤字で。ファンドの方からターンアラウンド計画を出せと言われて、最初2000万円ほど借りて180日で事業再生するという計画を書いたのですが、その時に「これは、2000万円落合さんに貸すということだから」と言われましたね。そういうピリピリした中で、店舗は撤退して、BtoBの方向に舵を戻し、なんとか180日で黒字にしました。そして、自分としては区切りがついたと思い、次の会社に転職をしました。


ーー大変なことを乗り越えられてきたのですね…!2社目ではどのような仕事をされていましたか。

2社目は、医師30万人のネットワークがある大きな会社でした。AI医療機器を作ればその医師たちに使ってもらえるということで、僕が入った時、AIを医療機器に活用しようという機運が社内で高まっていたタイミングでした。でも、うちの技術ではすぐに作れないので、AI医療機器を作れる技術を持つ人たちの支援をすることになりました。僕は3つくらいの臨床研究のプロジェクトマネジャーを務めましたが、本当に臨床研究の素人だったので、クライアントにも現場でも怒られつつ、すったもんだしながらなんとか事業を進めていました。


ーー新規事業の最前線で進めてこられて、困難もたくさんあったと思うのですが、当時どのような気持ちで働かれていたのでしょうか。

今、新卒で会社に入っている方も多いと思うのですが、今振り返ると、僕は当時、法人と自分の人格がほぼ一体のような感覚で働いていたように思います。とにかく「会社が潰れないようにしなくては」というところに、自分の20代の全てをかけたという感じでした。

そもそも、1社目も2社目も、「やりたい仕事だから」という理由で選んだわけではなかったんです。

僕は、子供の頃からずっと野球をやっていたのですが、高校で肩を壊してしまって、突然もうやりたいことがなくなってしまったんですね。高校3年生の時、浪人していた野球部の先輩に、「やりたいことないんですよね」と話したら、「やりたいことがなくても、やるべきことは世の中にいっぱいあるよ」と言われました。彼自身は、ICU(国際基督教大学)に入って、海外の大学に行って、国連で働く、という明確なビジョンを持っておられたのですが。それまで野球しか知らなかった僕は、その時初めて、いわゆる社会問題に興味を持ち、それに関わる仕事をしようと考えました。そして、社会の課題を事業によって解決する社会起業家と呼ばれる人たちが関わる1つの選択肢であった、ヘルスケア会社に新卒で入りました。

僕はこれまで、「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」ベクトルで仕事を選んできたということですね。


「やりたい」ことを見つけ、仕事も生活も気持ちも心機一転

ーーそこから、L&Gを知ったきっかけや、入ろうと思った理由は何だったのですか。

20代の頃は仕事が本当に辛く、通勤中、胃が痛くなるのは日常茶飯事で、道路に吐いたりすることも少なくありませんでした。ヘルスケアのビジネスをやりたいという人って結構いるのですが、僕は「自分はなんでこの仕事やってるんだろう」と思いながら働いていて、やりたい人たちがこの仕事をすればいいのに…とずっとモヤモヤしていました。

そのような中で迎えた30歳の誕生日に、妻が旅行をプレゼントしてくれて、一緒に新潟にあるお酒で有名なお宿に行ったんです。その旅館で、同い年ぐらいの4代目若旦那がお酒を振舞ってくださり、その姿がすごく楽しそうで、「同じ“働く”なのに、こんなにも違うのか」と衝撃を受けました。こんなに楽しそうに生き生きと働いている人もいる。羨ましく思いましたね。

2社目に勤めていた時、ロースターを1人で立ち上げたマスターと馴染みになったんです。その方とお話ししていると、「好きな仕事をするっていいな」「僕もサービス業してみたいな」という気持ちが大きくなっていったり、ちょうど1年前頃、K5に泊まってすごく良い体験をしたり。

そういう様々なことが重なって、「僕もホテルをやりたい」と決意しました。

とにかく、色々なホテルにメールしたりしていたのですが、経歴が経歴なので返事さえもらえないことも多くて(笑)。調べる中でL&Gも出てきたのですが、偶然にも、その少し前、僕がコロナのAIの事業をしていた時期に、「ホテルシェルター」でL&Gについて知り、「医療従事者が感染リスクあるから家に帰りづらいという良いところに目をつけたビジネスだな」と思って印象に残っていたんです。「L&Gには、ホテル経験者はいません」というようなことが書かれていて、「ここなら僕でも受け入れてもらえるのではないか」と思って、Wantedlyでエントリーしました


ーーそして昨年12月に入社され、実際働いてみてどうですか。はじめは、ホテルのオペレーションに入られたんですよね。

将来自分も宿を持ちたいと思っているので、最初からホテルのオペレーションを希望していました。しかし、本当に未経験だから無理かもしれないなと思っていたのですが、初日に1ヶ月入れるという話をいただいて、嬉しかったですね。その12月頃は、GoToトラベルもギリギリやっていて、クリスマスや年末というのもあって、お客様も多く、良い時期にホテルに入れたなと思います。

あとは、入社後すぐにあった総会も良い経験でした。大きな企業の多くがそうなのかもしれませんが、前職では、会議の内容も数字がメインで、仕事中はずっとパソコンと一対一で隣の人ともチャットで連絡するような感じだったのですが、L&Gの総会では、「すごくあったかい会社だな、アットホームな会社ってこういうことをいうんだな」と感じましたね。こういう会社もあるんだと、良い意味で衝撃を受けました。「自分が大切にしたいと思うものを大事にしながら働く」「愛せるものを作る」といったこの会社の価値観にも共感しています。また、各店舗の支配人の発表がありましたが、「目標から逆算してこうしなければいけないからこうする」というだけなく、それ以上に、「このホテルをこうしていきたいからこうする」という思いの方が強いく伝わってきました。僕も、そうあるべきだと考えていて、少なくとも僕の前職とは全然違う、自分にフィットしそうな会社に転職できて良かったなと心から思いました



仕事が自分の夢にも直結するような環境で

ーーホテルのオペレーションの後、CHILLNNに移られましたが、現在CHILLNNで取り組まれていることについて教えてください。



CHILLNNでは多岐にわたる業務をさせていただいていますが、一言で言うと、ビジネスデベロップメントでしょうか。L&Gのエンジニアやスタッフは、スキルレベルが高くアウトプットも早いんですよね。前職だと、例えば「これを急ぎでしたい」と提案しても、「費用対効果どうなのか」「テストするのに何週間は必要だ」…と、形にするまでに何ヶ月とかかるから、もうみんな提案しなくなってしまうんです。それがL&Gでは、提案した瞬間から話が進んでいって、「できますよ」「もうできました」という感じで、どんどん形になる。そこが、圧倒的に違うなと感じます。プロダクトが常に進化していくし、「こういうの作ってみたいよね」「こういうのどうだろう」というのが気軽にできる、素晴らしい環境です。こんな会社、他にはなかなかないと思いますね。

L&Gには、20代の若いスタッフが多く、みんなすごく前向きで冷めてないところが好きです。


ーー日々、色々な宿の方々とお話しされていて、今までとは全然違うタイプのお客様と関わっておられると思うんですけど、その辺りはいかがですか。

宿の方たちがどういう風な思いを持っておられるのかお聞きしたり、そのご相談に乗れたりするのは、すごく楽しくやりがいがあります。将来宿をやりたい僕にとっては、ある意味、思い描く未来の自分像ですし、関わっているお客様がうまくいって欲しいと心から思いながらお話しています。もっとも、彼らの成功なくしてCHILLNNにも利益が入ってこないので、そこはWIN-WINだと思います。


ーー具体的に、例えばどのような提案をされているのですか。

CHILLNNを使っていただくという部分はもちろんありますが、それだけでなく、「こういう風に見せましょう」「こういう風にページ作りましょう」「こういう風にSNSで発信していきましょう」といったCHILLNNに関係ないところまで、あらゆる側面からお手伝いさせていただいています。他にも、例えば「お金がないから…」とおっしゃったら、「こういう助成金があるので使ってみましょう」というご提案もできたり、「プランを作るとなると、社内の決裁プロセスが多くて大変なんです」と悩まれていたら、「では、年間カレンダーを作成して、時期ごとのプラン計画を立てて、全プランを一発の決裁通せるようにしませんか」といったお話しをしたり。こういうところも、やりがいがあり楽しいです。でも、裏を返すと、そのくらい踏み込んでやっていかないと、普通にやっていても売れないのだということなので、責任感も伴いますね。CHILLNNを使っていただいたはいいものの、うまく売れないということのないよう、今後も取り組んでいきたいです。


ーー将来宿をやりたいということですが、その夢について語っていただけますか。

僕は、個人でできる小さな宿をやりたいと思っています。今、CHILLNNで仕事をしつつ、「この宿さん素敵だな」とベンチマークになるようなたくさんの宿に出会え、良い勉強をさせていただいています。あと、いつも物件を探してますね。例えば最近見ていたのは、和歌山の景色の良い海岸沿いの別荘地みたいなところ。「ここは○百万か、うん、やれるかもな」みたいに妄想を膨らませながら見ています(笑)。サービスも、自分が提供できる範囲でやりたいので、お料理も幅広くは無理だと思うのですが、例えば、ずっと煮込み続けているスパイスカレーをお出しするようなことを考えています。

キャリアとしては、前職のままヘルスケアの事業をやり続けていたら、きっと、給料も役職も上がっていったと思います。でも、僕は、高校時代から見失ってしまっていた「やりたいこと」をようやく見つけ、「やるべきこと」でなく、その「やりたいこと」の道を選択し、歩き始めたんです。キャリアチェンジをして、妻も連れて京都までやって来て、仕事も生活も今までとは全然違う世界にやって来た。ここまで来たら「やりたい」で終わらせず絶対に実現させるんだ、と思いながら、日々生きています。

CHILLNNは、そういう意味でも想像以上に良い立ち位置だと思っています。お宿さんの色々なプランや見せ方をインプットできることは、自分にとってもちろん他の施設さんへもご提案やサポートとして活かすことができます。


ーーL&Gで、今後していきたいことはありますか。

僕は今年で34歳で、もう30代中盤になってくるわけですが、若い人たちが「この会社で貴重な20代を費やして良かった」と思えるように、またその努力が報われるように、少しだけ長く生きてきた立場として何かサポートしていけたら、と思っています。僕自身は、前職で20代を捧げ、もちろん得たものもあったけれど、もっと報われたかったという思いも大きい。それは金銭的なリターンというよりは、納得感みたいなものですね。一緒に働くスタッフたちは、「20代、ここで学べて良かった」「ここでやってきたことが次に生きそうだ」と思ってくれることを願っています。



あとがき

私たちが知る落合さんは、生き生きと仕事をしながら、夢に向かっても邁進しておられる、落ち着いた笑顔とエネルギッシュな行動力を持ち合わせたお方。そんな今の姿からは、かつて心身をすり減らして仕事をしていた、夢も描けなかったような姿は想像できない。しかし、そんな過去を乗り越えられた落合さんだからこその強さや温かさも、お客様やスタッフが彼に惹かれ頼りにする要因の1つかもしれない。

落合さんとL&Gとのご縁は、ただの偶然ではなく、彼のような人材を求めていたこの会社と、L&Gのような働き方や夢のステージを必要としていた落合さん、双方の思いが通じ合ったからこその出会いだったと、私は思う。

近い未来にオープンする落合さんの宿に、今のうちに予約しておきたい。まさに、CHILLNNの「未来に泊まれる宿泊券」のように。


インタビュアー:杉本尚美

写真:金井塚悠生

文:西岡ゆり絵

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