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技術のために技術をやっているのではない。社会に正のインパクトを出せるなら、手段はこだわらない。

こんにちは!広報のKidoです。JDSCを知っていただくために、JDSCの組織の形作っているCXOを紹介する『CXOインタビュー数珠繋ぎ』の3回目です。本日は、データ駆動の課題解決、データ解析・機械学習モデル構築や研究開発を行うデータサイエンス部門長であり、CDSO(Chief Data Science Officer)である大杉さんへのインタビューとなります!

技術のために技術をやっているのではない。
根底にあるのは常に、「誰のために、何のために」するのか。

Kido: 大杉さんは、初めからデータサイエンスの道を進んでいたわけではないのですよね?

はい、大学では工学部建築学科でしたが、当時、自分は当たり前と思っていたCADもBIMもデータのデの字もないことには衝撃を受けました。卒業後、建築学科の修士の内定をもらったのですが、進学せず、バイトをしながらコンピューターサイエンスの大学院専攻に向けて勉強をしていました。母親にとっては、息子が東大に行ったと思ったら、「院にも行かず、働きもせず、部屋に閉じこもって出てこない」という状態で、心配をかけました(笑)。幸いIoTの大家である坂村健先生と、今の師匠である越塚登先生の研究所で学ばせて頂くことができ、大学院に進むことができました。

Kido: 在学中に、NPO法人 Teach for Japan, Learning for All 設立に参画していますが、これはどのような経緯があったのですか?

大学で位置情報サービスを開発していた時に、チームメンバーから「面白いから」と紹介され、その後Teach for Japanを設立する松田さんと話したのですよね。話を聞くと、自分が考えていたサービスより、世の中にインパクトがあると思えました。技術要素はうすいですが、世の中によりプラスなら、手段を問う必要はないと思ったのです。JDSCもそうですが、「技術のための技術をやっているのではない」と思っていまして、社会に正のインパクトをもたらすために、やりたかったのです。Teach for Japan, Learning for Allが目指していたのは「教育格差を無くす」こと。親の経済格差が子供の教育格差として連鎖し、それがまた経済格差として繋がる負の連鎖を断ち切るということです。コンピュータサイエンスと畑は全然違いますが、共通しているのはアセットレスで変革が行いやすいことです。資本がないとできない事業や社会変革ではなく、どんな人にもチャンスがあり、かつチャンスを提供でき、世の中にインパクトが出せると思ったので、協力したいと思いました。

世の中にインパクトを与えるための問題解決力をマッキンゼーで修行。

Kido: その後、マッキンゼーアンドカンパニーに行ったのはなぜですか?。

Teach for Japan, Learning for Allには、多くの社会人がプロボノで協力していました。総合商社、外銀、大手IT・メーカーなど、キラキラして見えました。その中で特にすごいなと思った人たちが、共通してマッキントッシュ?みたいな名前の会社の人でした。 “コンサル”という業種を知らなかったので、本当にそう思っていたんですよね(笑)。その人に、「うちに来てみないか」と誘われました。その人達のようなスキルが身につくなら、行きたいと純粋に思いました。インパクトを与える上で、問題解決力がいかに重要かは、NPO設立での共同で目の当たりにしていましたので、それをITの世界と掛け合わせることには何か、大きな潜在性を感じ、修行に行くことに決めたのです。


社会課題解決レベルの社会実装は一人では困難。会社として組織的に行っていく。最後まで責任を持ちたい。

Kido: マッキンゼーで5年修行した後、東大での博士過程を経てJDSCの共同創業にいたったのはどのような思いからなのでしょうか?

マッキンゼーで経営課題解決の観点を培うことができ、技術畑に戻ってきたわけですが、研究の中で様々な主体と共同すると、やはりデータサイエンスと経営の両方が分かることは非常に強い武器になると実感できました。それを個人にとどまらず、会社として組織的にやっていくというのは自然な流れでした。また当時、私は電力の使用データで不在配送を減少させる研究をしていましたが、その社会実装は自分一人ではできないので、JDSCで会社としてやろうと思ったのです。

Kido: JDSCでは、その社会実装の部分に携わっているということでしょうか?

私はIoT事業部を統括する中で、電力データを使った不在配送の解消( フィールド実証実験結果報告)もしていますが、同じ電力データの波形からフレイル(要介護の一歩手前の段階)の予兆を検知するということも行っています。スマートメーターという全世帯に備わったインフラを用い、追加デバイスなしに適用できる技術で、その技術開発と社会実装の両方を行っています。これは、ベンチャー1社でできるようなものではないので、電力会社さんはもちろん、自治体など、パートナーと強く連携して進めています。その一環で「フレイルコンソーシアム」を立ち上げていますが、エクササイズや食、保険や金融の会社など、「社会全体の問題解決に向けて、会社ごとに閉じず皆でやっていきましょう」という事業になっています。
電力以外にも、製造業向けの異常検知では、電力データでの解析手法・知見が転用できています。共通するのは、データやモデルだけを見ても有効に活用できないけれど、経営や組織視点でも問題をみると、データ活用の前提にある構造問題とあわせて解決を図り、有効活用できると感じます。

Kido: そこに喜びを感じる、ということですか?

はい。一気通貫で経営から、目指す姿に対する課題と、システム・組織変革の仮説立てをし、設計してPOCをして、データを処理し、モデルを作り、検証結果を元にプロダクトや業務システムにして、PDCAを回せるようにして・・・、この一連の流れができる喜びは大きいです。経営か技術か、という二者択一ではなく、目的とその実行に対し責任をもてるのは嬉しいことです。

Kido: JDSCについて、ここはすごい、と思っているところを教えてください。

Demand Insightやデータ基盤などプロダクトの開発をちゃんとやっているところですね。データサイエンティストが、モデルやAPIを作れるとしても、実際に業務と連携があるシステムや、横展開が可能なプロダクトを作るには、必要な能力が全く足りません。でも、大きな会社をDXするとか、プロダクトとして提供するうえでは必須。実際にそこまでやっているのはすごいな、と思っています。
そして個々人の人材としての成長を強く後押しする文化、学びと事業開発の自由度の高さがあると思います。“人の可能性を最大化”できる文化的土壌があり、これはもっともっと卓越したものにできると思います。

今後、データサイエンスだけでは食べていけない。バイリンガルを目指し、学び続ける組織づくり

Kido: データサイエンス部門の部門長としては、何をしていますか?

皆が優秀で、学習し続ける組織になっているので、部門長ぽい作業はほとんどないです。文化的発信くらいでしょうか。部門では「今後、データサイエンスだけだと食べていけないので、バイリンガル以上になる」ことが課されています。エンジニアリングが弱い人は勉強してプロダクトを作れるように、プロマネが弱い人はできるようにする、お互い持っているものを盗みあう、学びあうこと。
目標設定では「JDSCを辞めるときにどうなっていたいか」という話から始めます。逆算で、個人のキャリアとして次を見据えて今何をするのか、何を学ぶのかを決めています。少し背景に触れると、JDSCは、互いに称え合うだけでなく、おかしいことは指摘し合う文化が強く、1on1をする中で、皆が会社に対する提言をどんどん言ってくれます。ある時、メンバーがこの問いで始めるのはどうかと提案してくれたのです。「どんな人材になっていきたいですか?」ではなく「この会社を辞めるときにどうなっていたいですか?」と。当然なんですけど、私たちは会社のために存在しているのではない。自分たち一人ひとりのキャリアゴールに向かう中で、たまたまJDSCに集った時間を楽しみ、学び、良いシナジーを生みあっているんです。

Kido: 今のお話の中で、データサイエンス部門の皆さんはデータサイエンスだけをしているわけではない、ということですか?

もちろん、データサイエンス部門なので、データ処理、パイプラインとモデルの設計実装、POCの実行やモデルメンテなど様々ありますが、目指す姿がバイリンガルであり、一番マルチに動けるようにしているので、極端、何でもやります!という感じです。これは、新規事業開発をしたメンバーがDSに多いことに現れていると思います。
入社してから大学に行くことも推奨していますので、大学研究と並行している人が全体の1/3ほどいます。論文を書きながら仕事ができる、お金をもらいながら論文が書けるってすごいことだと思いますので、こらからも増やしていきたいです。

私自身も、放っておくと、マネジメントが増えて技術から遠のいてしまうので、そうならないように気を付けています。「マネジメントはマネジメントだけしていたら良い」という会社もありますが、この会社は違います。競争の源泉を考えた時に、中長期的に見てマネジメントだけしていては駄目だと思います。なので、自分で小さな時間でできるプロジェクトを組成して、一人で全工程をやったりしています。もちろん、会社の優先順位もありますが、重要な文化だと思います。

そういえば最近メンバーが新しい提案をされていて、素晴らしいなと思ったものがあります。社内向けプロジェクトで、部門スイッチやロールスイッチをやるのです。イメージとしては、私はプロマネを一切せず開発の手を動かすのみ。逆に、よりジュニアメンバーが全体マネージをする。コンサルの方がエンジニアリングをする、エンジニアの方がプロマネをするというものです。これは絶対いいと思うので、めちゃめちゃ楽しみです。


JDSCは、一言で言うと「新しい人種を生み出していく会社」

Kido: これまで聞いた「やりがい」とは別の、JDSCで感じた嬉しかったことを教えてください。

経営コンサル出身でDSやりたいという人は沢山いるので、若手の人に、「試しにやってみようよ」「これはできるから、モデル作ってみよう」というような感じで、イケイケどんどんで、半分無茶ぶりをして渡してみています。そしたら、BQやBQMLをできるようになって、そこに楽しみを見出すようになったことが嬉しかったです。本業の研究者や、機械学習エンジニアとして長年やってた人に比べれば、そんなもの入口だよって思われると思いますが、若手の新しい可能性が花開いたことをサポートできたのがすごく嬉しく、この会社を作った甲斐があったな、と思いました。

Kido: 大杉さんにとってのJDSCの魅力ポイントは何ですか?

やっぱり、めちゃめちゃ勉強できるところですね。新しいキャリアを作り出せます。世の中にAIベンチャーはいっぱいあるから、「JDSCって何なの?」って言われた時に、頑張って説明しなくてもパッと言えることって、「新しい人種を生み出していく会社」だと思っています。分業ではなく、マルチの能力を持っている人間を作っていると思います。所属しているだけでこれだけ人が成長していくってすごいな、と思うのです。なので、成長機会を求める人には最高の場所だと思います。

Kido: どんな人にJDSCはお勧めですか?

世の中の課題を解決をしたい人ですね。私もそうでしたが、途中でキャリアを変えてでも新たなスキルを構築したいという方には、JDSCは最高の環境だと思います。そういう人材の社会的な重要性が、我々が1番強く信じていることで、そういうことを望まれる方にぜひ来てほしいと思います。

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