環境による教育格差をなくしたい! 元証券アナリストが社会を変えていくために教育の道を選んだ理由

ライフイズテックには多種多様なキャリアを持つメンバーが集まる。2019年10月に入社した金丸健二郎も、その一人だ。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を卒業したのち、モルガン・スタンレーMUFG証券のアナリストとして働いた経歴を持つ彼は今、ライフイズテックの自治体チームの営業として働いている。

そんな彼に、業種も職種もことなる教育ベンチャーへ転職を決めた理由を聞いた。

(ライター:クリス@qris_)

振り返ってみると「教育」が人生のなかにあった

—— ご経歴を拝見しましたが。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下 UCLA)卒業後にモルガンスタンレーMUFG証券に勤めていたとか。

はい、その道のりを歩んできました。

—— 国内の大学ではなくUCLAを進学先に選んだ理由を聞いてもいいですか?

僕は中学校からインターナショナルスクールに通っていたこともあり、海外の大学を受けるのが普通の環境にいたんです。僕自身もアメリカに行きたい気持ちを持っていたので、「いい大学に入れたら行ってもいいよ」という親のあと押しもあってUCLAを受験しました。

—— UCLAには何かやってみたいことがあったのでしょうか?

入学当初は特にこれというものはありませんでした。ただ高校生までは学校で決められたシステム通りに進んできた感じがあったので、大学生になったら本気で自分のやりたいことを探してみたいと思っていたんです。だから専攻を決めずにUCLAに入学し、2年間くらいかけていろんなクラスを取りました。

—— 大学に入ってからやりたいことを見つけていったんですね。

そうですね。最初はやりたいことがはっきりしていなかったですが、ビジネス・経済が学べる「ビジネスエコノミクス」という専攻に興味を持ちました。ただこの専攻の名前の響きがあまりかっこよくないと思っていて(笑)。どうせなら自分が聞いてかっこいいと思う専攻を取りたいと思っていた時に、「マスマティクス/エコノミクス」という数学の学部で経済学も取れる名前の響きがかっこいい専攻を見つけたんです。僕は数学が好きだったので、挑戦してみることにしました。また国際機関にも関心があったので、サブ専攻に国際学を学ぶ「グローバルスタディーズ」を選択しました。

—— モルガン・スタンレーMUFG証券(以下 モルガン・スタンレー)に就職したのはやはり、学んできた数学が活かせる仕事だからですか?

金融をしっかりと学ぶチャンスがある会社に魅力を感じたからです。当時の僕は金融業がどんな仕事なのかを深く理解できていませんでしたが、専攻していた数学と国際学の授業を通して「お金を動かせるスキルがなければ今の世の中では何もできない」と感じていました。大学時代は金融業にまだ漠然としたイメージしか持っていなかったのですが、「株式調査部」のレポートが一部一般公開されていた事や面接で調査部の方が職務内容を詳しく教えてくれたこともあり、どんな仕事をするのか想像できて興味を持ち、インターンシップに応募しました。インターンシップの期間を通して改めて、調査部の面白さに魅了されてこの仕事を選びました。

—— 株式調査部ではどんなお仕事をされていたのでしょうか?

アナリストです。業界ごとにチームが分かれている調査部では、それぞれの業界で調査対象の上場会社の投資判断や目標株価に対する見解を出します。そして日々データ収集や分析をして、機関投資家のニーズに応えられるように努めていました。

—— そこからなぜ全く異なる教育業界のベンチャー企業に転職しようと?

3年間働いたモルガン・スタンレーでの仕事はめちゃくちゃおもしろくて、こんなに学べる環境はそうそうないとも思っていました。しかし、学んだ知識やスキルを教育分野のエンドユーザーである子どもたちのために使う仕事に挑戦したいと思い始めて。また、今まで自分が分析してきた事業会社側の世界を見てみたいという気持ちが強くなったんです。そして自分がどんな会社に興味を持っているか考えた時に、大学時代に学んでいた「ソーシャルインパクト領域」に挑戦してみたい気持ちが芽生えました。

—— 社会貢献度の高いソーシャルインパクト領域の会社にもいろいろあると思います。そのなかからなぜ教育を?

自分の人生を振り返った時に、学校以外の場で取り組んできたことのなかに「子ども」や「教育」があったんです。僕は高校時代に、親がいないタイの子どもたちをケアする施設づくりのボランティアに参加しました。ここで初めて、僕には当たり前に与えられていた教育環境が当たり前ではない子どももいると知ったんです。また東日本大震災が起こって少し落ち着いた頃にも、避難を余儀なくされたりした子どもたちに英語を教えるボランティアをしていたのですが、災害という自分たちではどうしようもない事態によってこれまでの教育環境が当然のものではなくなり、さらには元に戻りにくくなっている現状を目にしました。

今の社会において大人は、何か起こった時に自分を守る手段がある程度取れると思うんです。しかし子どもは、その手段を簡単にとれません。僕はこの現状を意識した時に、とてもアンフェアだと思いました。だから僕は、子どもたちではコントロールできない出来事によって発生した教育格差に対して、何かできることがないかと考えました。

—— 自分とは置かれた環境が異なる子どもたちの姿を見たからこそ、教育の世界を目指されたんですね。

はい。そしていろんな教育会社のなかでもライフイズテックは、どんなことをしている会社なのかイメージができたんです。

僕はインターナショナルスクールに通っている間、日本の子どもたちが夏休みを使って参加する英語キャンプの先生もしていたんですが、そのキャンプとライフイズテックが似ているなと感じていて。最終日にメンバー同士が仲良くなって涙を流したりする様子を英語キャンプでも見ていたので、そういうコミュニティの良さを知っていたんです。

—— ちなみに全くの異業種からの転職ですが、ライフイズテックのことはどうやって知ったのでしょうか。

教育のワークショップが開かれるイベントで知りました。そのイベントには3社参加していたんですが、そのうちの1社がライフイズテックで讃井さん(取締役 讃井 康智)が登壇されていて。その時讃井さんは「空気が硬いから」と言って、音楽を流し始めたんです。何かのイベントに登壇する人で、いきなりそういうことをする人ってめずらしいじゃないですか? その姿を見て、ライフイズテックの雰囲気に興味を持ったんです。しかも流れた曲が、たまたま当時はまっていたChelmicoの曲だった事にもビックリしました。

またライフイズテックと言えばプログラミング教育だと思うんですが、僕の場合そこよりも「教育格差を埋めるための自治体サービス」をやっている部分に惹かれたんです。いい環境を整えトップの人材を育てるような会社は、他にもたくさんあると思います。もちろんその教育もすばらしいと思うんですが、それと同時に環境に左右されずどの子にも平等に教育が行き届ける会社も必要だと思うんです。だから僕は、平等な教育の機会を届けることで社会をより良くし、しかもそれを利益をあげながら実現しようとしているライフイズテックに興味を持ちました。

—— ライフイズテックの、会社を成長させることで教育をより良くしていこうという姿勢に惹かれたんですね。

そうですね。またなによりライフイズテックは、ミッションへの共感力が強いコミュニティだと思ったんです。僕はこれまでの人生で、ミッションへ共感する人が多ければ多いほど社会は変えられると実感してきました。だからライフイズテックに、教育で社会を変える可能性を感じましたね。

仕事を通して、日本の現状を知る。現場のリアルな声から得られたもの

—— ライフイズテックに入社して、今はどんな仕事をしているのでしょうか?

自治体チームで、地方の“教える”人材を育ててその人たちが地方の子どもたちを育てられるような仕組みを届ける仕事をしています。地方の方々がどんな想いをもって現状を変えていきたいと思っているのか生の声や感覚を聞くこの仕事を通して僕は、事業会社と自治体が一緒になって何かを成し遂げようとすることのすばらしさと難しさをリアルに体感できる仕事ができているなと感じています。

—— 地方の方の生の声からは、どんな現状が見えていますか?

ライフイズテックの教材をお試しで導入してみようと考えている方と遠隔で話をする機会をもらった時に、そもそもビデオ通話できるネットワーク環境がない/セキュリティ上使えないみたいなことがありましたね。ただこれは決して悪いこととして捉えているわけではなく、あくまでこういう現状があるんだという僕自身の発見になりました。そしてこのような制限やハードルがあるなかで、どうすれば子どもたちにライフイズテックの教育を届けられるか考える必要性に気付けたんです。

—— 現場の現状を知ることで、サポートの仕方も変わってきますもんね。

ライフイズテックに入って、自治体チーム以外の仕事にも挑戦しています。実際に今は、自治体チームにいながらBtoBの企業案件にも携わっていて。各個人のスキルをベースに仕事との適合性をみて社員のリソースを配分をするフットワークの軽さが、ライフイズテックにはあるなと感じています。

—— フットワークの軽さも含め、ライフイズテックに入社してみて雰囲気は想像していた通りでしたか?

オンオフの切り替えがしっかりしているなと思いました。実は僕、入社日が社員合宿の日で、いきなりメンバーの皆さんの激しいオフモードを目の当たりにしたんです(笑)。だから後日仕事をしているメンバーを見て、「めちゃくちゃ真剣」と思いました。それくらい合宿のテンションが高くて、普段この人たちはどんなふうに仕事をしているのだろうかと不安に感じたくらいです(笑)。でもオンオフのメリハリをつけて楽しく働ける雰囲気はとてもいいなと思っています。

子どもたちが生まれた場所にかかわらずやりたいことに挑戦できる社会を教育の力で実現したい

—— 話を聞いていると金丸さんにはおそらく、ライフイズテックで実現していきたいことがまだまだあるんじゃないかなと感じています。

自治体チームで取り組んでいる地方人材の教育サイクルを海外でも活用できるようにして、子どもたちが生まれた場所にかかわらず自分のやりたいことに挑戦できる社会をつくっていきたいと思っています。日本は今、人口減少や過疎化、それに伴う人材不足などの社会問題に直面していますよね。それは日本限定ではなく、他国でも同じような問題が起きているんです。僕はライフイズテックの教育の仕組みが整えばきっと、日本だけでなく世界中にも教育が平等にいきわたるきっかけになると思っています。

—— ライフイズテックの仕組みを世界にも広げていくためには、国内でも今以上に多くの事例をつくっていく必要がありそうですね!

社会を、教育を変えるって、本当に難しいことだと思うんです。でもそこを強固なコミュニティ力でカバーしていく力がライフイズテックにはあると、僕は感じています。

今教育は、大きく変わっていこうとしています。国も子どもたちに一人一台のパソコンを導入するために予算を組みました。政府と民間企業が一緒にこれからの教育を変えていこうと動き始め、経済界からも注目されている今、社会を変えられるチャンスがきていると僕は思っています。

ライフイズテックはそのなかでも、中高生ひとり一人の可能性を伸ばすためになることしかやらない会社なので、そこに魅力を少しでも感じてくれる人がいたらうれしいですね。

<インタビューを終えて>

金丸さんが言うように、社会に限らず何かを変えていくには、継続したり人を巻きこんだりする大きなエネルギーが必要です。きっと一人の力では、動かせないこともあるでしょう。

しかし同じミッションを心に持つ人が集まるコミュニティがあれば、これまで動かせなかった山を動かせるかもしれません。

教育もきっとその山の1つ。これまでのほとんど変化のなかった教育が大きく変わろうとするタイミングで政府も経済界も、そして現場の人々も動き始めています。教育業界に追い風が吹いている今だからこそ、教育に挑戦したいと思う人の気持ちはその変化をより大きなものとするのではないでしょうか。

金丸と一緒に中高生の可能性を伸ばす仕事をしたい方は以下よりエントリーお待ちしています!

ソリューション営業
目標は20万人!全国の中高生にITの場を届けるべく自治体と協業する営業募集
当社は、中学生・高校生向けのIT・プログラミング教育サービス「Life is Tech ! (ライフイズテック)」を運営するベンチャー企業です。身につけたITスキルを社会でも活かせるよう、学びの入口、中身、出口となる事業をつくり、教育を仕組み化しています。 《主な事業概要》 ◆CAMP 学びのきっかけをつくる「入口」となる、春・夏・冬の長期休暇に全国の大学のキャンパスで開催する合宿型キャンプです。 ◆SCHOOL プログラミングをしっかり学ぶ「中身」として、東京、大阪、名古屋、横浜で毎週学ぶ通学型の教室を運営しています。 ◆ONLINE オンライン型プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」を開発。地域を問わず、中学生・高校生に質の高いIT教育を提供したいと考え、ウォルト・ディズニー・ジャパンの協力を得てリリースしました! ◆プロジェクト 企業・自治体・学校関係者の方との、協業プロジェクトを企画・運営。地方創生事業「Tech for Local」(https://life-is-tech.com/jichitai/)の運営をスタートさせました。 ※そのほか、プログラムで学んだ中高生の進学、就職、起業といった「出口」のサポートも行っています。 【アメリカに進出し子会社設立。目指せ世界展開!】 当社が目指すのは、「20万人の中高生が、切瑳琢磨しながらテクノロジーを使って良いプロダクトをつくる社会」の実現。成長するための環境をつくり、彼らの人生を大きく変えるサポーターとなります。またクオリティ維持のため、「テクノロジア」の開発トップにはスクウェア・エニックス元CTO(最高技術責任者)を務めた橋本善久氏を迎えました。さらに2019年には、アメリカに子会社も設立!「ゲーム(エンタメ)×教育」の革新的サービスの開発で、世界展開もすぐそこです! 【中高生のIT力を育成する先生をサポート!】 プログラミング必修化に向け、2020年の春には中学校・高校で今すぐ・簡単にプログラミングの授業が出来るプログラミング教材「Life is Tech ! Lesson」をリリースします!このシステムは、ディズニーとのコラボ教材「テクノロジア魔法学校」にも使用されています。まずはWebデザインコースからスタートし、徐々にサービスを拡充させる予定です。キャンプやスクールで培った、これまでのノウハウを存分に詰め込みました! ★約15億円の資金調達を実施!累計調達額は約25億円になりました。 https://life-is-tech.com/news/news/191115_corporate
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