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【中編】医療情報メディア「いしゃまち」の意義とは - 創業者城間インタビュー

株式会社メディウィルの事業内容は大きく分けて2つ。病院(特に歯科)のホームページ制作をしている「歯科ピタ」と、一般の方向け医療情報メディア「いしゃまち」があります。

今回は、二年前に新しく開設された「いしゃまち」がどんなビジネスなのか、どんな経緯で作られたのかについて、社長にお話ししていただきました。



―――まず、「歯科ピタ」でサイト制作をしている中で、「いしゃまち」という自分のサイトを持とうと思った理由はなんでしょうか?

一つ一つのウェブサイトを制作していくのは、地域医療に貢献できるというやりがいがとてもありました。一方で、どうしても地域に限定されてしまい、より多くの人に医療情報を伝えることが難しい矛盾も感じてました。

facebook やmixi、twitterなど、すごく伸びていったwebサービスは一つのものをどんどん開発して伸ばしていって、それを多くの人に使ってもらっていますよね。

そのような医療情報サービスを創りだしたいという想いはずっとありました。

多くのサイトを制作し、マーケティングしてきた事業のノウハウがあったので、新しい自社サイトをつくるとしたら、どうやって立ち上げてどうやってマーケティングしていくべきかというのはわかっていました。

ただ、どのような分野で、どうやって勝負するかは試行錯誤の連続で、うまくいかないことだらけのなかで「いしゃまち」ができました。



―――どんな経緯で今のいしゃまちにたどり着いたのですか?

いしゃまちは元々は歯科開業サイトだったんです。既存の事業が歯科に特化していたので、歯科開業の物件紹介サイトから始めました。歯科開業したいと思う先生が一番知りたいと思う情報が、物件情報だったからです。ホームページに物件情報を集めて、もしかしたら開業したいドクターとも会えるんじゃないかというところから立ち上げました。

でもまったくうまくはいかず、途中から方向転換をしたんです。

ここで起業をして間もない時に立ち戻るんですが、初めてメディウィルとしてつくったサイトは眼科の病院のホームページでした。その際にいろんな友人に「どういう時に眼科に行くか」「どのように探すか」とか基本的なことをヒアリングしていました。

その時にみんな口を揃えて言うのが「どんな時に眼科に行くかというと、目に症状がある時。」ということです。

目が赤いとか、ゴロゴロするとか、充血とか、症状がきっかけで病院に行くということを痛感していて、症状と病気を繋げることが重要だと思っていました。こうした背景から、症状から考えられる病気に繋げるというサイトコンテンツの作り方を始めました。

一般の人たちは大体症状の検索から入って、結果的に病気の可能性に気づいて、病院に行こうというプロセスをたどります。とにかくこの流れにフォーカスしました。

あと、サイト作りの際には書籍の「家庭の医学」をよく参考にしていたこともあり、インターネット上で家庭の医学を皆が無料で読めたらいいなとイメージしていました。



―――そこで、歯科に特化した事業から医療全般に戻ってきたのですね。

最初は歯科に特化して事業展開し、試行錯誤した結果、「症状」に立ち戻ったら、次の事業に進めました。

いしゃまちも、症状からの切り口でいろんなコンテンツは作っていたものの、そう大きくは当たらないわけで、アクセスが増えません。

でも、ある時にすごく当たったのが「咳が止まらない」という記事です。2014年の11月にアップした記事が、12月の年末から1月にかけて、冬休み終わったら異様にアクセスが増えていました。

なぜだろうと思っていたら、本当に咳が止まらないっていう症状に悩んでいる人がたくさんいたからでした。

このコンテンツを作ったきっかけは、自分自身がずっと半年ぐらい咳が止まらなかったことです。自分が症状に悩んで、どうやって治そうかと思った時に、なかなか原因がわからなかったし、どこに行けばいいのかがわからなかった。

その時に自分が欲しかった情報を患者目線でまとめたので、役に立つ記事ができたんじゃないかと思います。



―――「いしゃまち」のように、医療情報を民間企業が出す意義について聞かせてください

1つはわかりやすさって非常に重要だと思うんです。例えば学会の診療ガイドラインを読んでも、医療従事者で無い我々だと内容が難しくてなかなか理解できないと思います。

そのような内容を、池上彰さんがニュースをわかりやすく解説するように情報をまとめていくのはとても大切です。

ある意味で我々のやっている事は、医療版の池上彰という立ち位置なのではないかなと思っています。プロが言っていることをかみ砕いて、一般のユーザー寄りにすること。

医療従事者と一般の方の情報格差や言葉の格差は大きいから、そこの間をうまく橋渡しして、つなげることに意義があると思います。

そもそも一般の人は、普段健康であればそんなに医療には関わらないですよね。けれどもある時、体調を崩したり、健康を害したりしたことがきっかけで医療に触れる。

一方で、医療従事者は毎日ずっと患者さんを診ています。医療従事者にとっての当たり前は、一般の方にとって非日常だったりするんです。

ここの差をよく理解すると、間の役割ってすごく大切だと思います。



―――医療従事者の依頼でホームページを作る事業と、一般の方向けに作るいしゃまちの事業は

医療への目線が違うように思います。

究極的には同じことをやっていると思っています。

例えば歯科ピタでは、開業医の先生のお手伝いをする時に、どういうサイトにするかを考えていきます。この時、先生がやろうとしている診療の、その先の患者さんが何を求めているかということをよく理解した上で、先生の強み引き出した情報と患者さんをつなぎ合わせなくてはいけません。

これは「患者さんと先生をつなぎ合わせる仕事」を実はやっていて、この構図は「ある医療情報と、患者さんをつなぎ合わせる仕事」という意味で、いしゃまちも基本的には変わらないんです。

我々はもともと医療従事者、病院のためだけの仕事ではなくて、その先にいる患者さんの悩みに対して、その人の悩みを解決するような情報を提供するサイトを作っているわけです。

そういう意味では基本的な構図は実は変わっていないです。

ただ歯科ピタは顧客がクリニックや開業の先生だったところが、いしゃまちでは顧客(広告主)が企業になっています。

やっていることは違うけれど、本質的には同じです。

起点は患者さんで、一般の方が医療情報を探すときに、我々が間をどうつなぐか。普通の患者さんと医療の間を 、インターネットでどう橋渡ししてつなぐかという仕事です。

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