薬剤師のバックボーンも持ちながらコミュニケーションデザイン領域にも強みがある川崎は異色の経歴の持ち主。デザイン領域から採用広報まで多岐にわたりミナカラでも活躍中の人物。今回はデザインへの思いを中心に川崎にインタビューしました。
異色の経歴。薬剤師だった私がデザインの世界へ
ーまずは、ミナカラについて教えてください。
ミナカラは「ヘルスケアをもっと身近で感動的に」という理念をもつヘルスケアをテーマにしたITベンチャーです。サービスをひとことでいうと、「オンライン薬局」。ユーザーが体調不良になってから快方に向かうまでの服薬治療シーンに寄り添い切るサービスです。ミナカラはヘルスケアの領域の中でも「ユーザーが自分で自分を治せること=セルフケア」のテーマに特に注力しています。
ー経歴を教えてもらってもいいでしょうか?
元々は薬剤師で、新卒では調剤薬局に勤務していました。その一方でかねてからデザインの世界にも興味があって。
興味があるなら挑戦しないと、ずっと「実はデザインもやってみたかったんだよね。」と言い続けるだけになってしまう、と決意して、社会人5年目で武蔵野美術大学に社会人学生として入学しました。武蔵美では、デザイン情報学科コミュニケーションデザインコースに入り、「誰に何を伝える?どうやって伝える?何のために伝える?」ということを多角的に学びました。インプットの膨大さだけでなく、アウトプットの手法も本当に多様で。紙も動画も、演劇手法もイベント企画運営などいろいろと。
その中でも特にグループワークやファシリテーション、デザイン思考、場の設計の概念に触れられたのは大きかったです。
デザインって形のあるものも、形のないものも重要なんだと。ロジカルな側面とワクワクする側面を持つなんて、デザインの世界ってなんて面白いんだと思いました。趣味的にはフォントと紙、印刷の世界が好きになりました 笑
平日の日中は薬局で働き、夜は課題制作、週末はスクーリングへという日々を過ごしました。
デザインって奥深い!デザインに対して真摯に、丁寧に、真面目に、そして無邪気であり続けよう
ー武蔵美で得たものは?
出会えた仲間と自分の中身の成長だと思います。「絶対最短で、しかも絶対妥協はしない姿勢で卒業までやり抜く」と自分自身に約束して駆け抜けていました。
周囲から自分に対して言われた言葉で印象に残っていることは、
「あなたの仕事は丁寧、真摯」
「大まじめに無邪気にデザインで遊びきっている」
どちらも大切な言葉で、今後もそういう人間であり続けたいです。
最初はイラスト作成。ミナカラとはカジュアルな接点からスタート
ー ミナカラに入ったきっかけは?
最初からミナカラにフルコミットではなかったんです。もともと薬局で働きながらNPO法人でクリエイティブチームのデザイナーという立場でプロジェクト企画やファシリテーションなどをしていました。
NPOの活動の中で学生の時に縁のあった代表の喜納と再会して。気軽な感じでアルバイトとしてミナカラのイラスト素材作成などをはじめました。今思うとミナカラとはそんなカジュアルな関わり方からスタートできたのは良かったです。薬局で働いていた私からすると、オフラインの薬局とITベンチャーは全く異なる文化なので雰囲気を先に知ることができました。
薬剤師からよりデザインの方向へ、次のキャリアへ踏み出そうと思ったタイミングで、代表の喜納から「是非ミナカラに」と声をかけてもらいました。
自分の薬剤師のバックボーンとデザインの掛け合わせを強みにできるのでは、という思いもありミナカラで挑戦をしてみる決心をしました。就職・入社というより、キャリアへの挑戦という感覚でしたね。
入社後いきなりは上手くいかなかった。だから自分が変化成長もするし、自分でも組織を変化させていく
ー実際入ってからはどうでしたか?
参画直後は、組織自体が成長過程でもあり、サービスのリニューアルが走ったりと慌ただしく動いていました。今までの薬局文化とも180度違うし、いきなり順風満帆とはいかず、これは気合を入れて知識、文化、意識、いろいろ吸収しないと、と笑。そもそも社内で使われている用語がわからない、「みんな日本語しゃべってるんだろうけど、何語?呪文?やたらカタカナ用語多いな」みたいな笑。
入ってみるとミナカラの良さと、「もっとこうしたい!」というところが見えてきて。組織のコミュニケーションも、馴染んでいこうと思う気持ちと、自分が変えていきたいと思う気持ちと両方がでてきました。
ー最初の業務としては何を?
最初はサービスのUI面など、ミナカラ全体のデザインリニューアルをエンジニアとタッグを組んで取り組んでいました。その後はアプリのリニューアルのデザインなど。
当初は自分の手元の業務だけでいっぱいいっぱいでしたが、段々想いの変化がありました。
「もっと目にみえない部分のデザインにも領域をもっと広げたい。」
その後は狭義のデザインだけではなく、コーポレートサイトのリニューアルの企画立ち上げから主導まで、徐々に携わる領域が増えていきました。モック作成、プロジェクト企画、ユーザーヒアリング、さらにはデザイン業務とは離れたことも。泥臭いことも含めて必要とあらば何でもやり抜きました。
そんな中で、周囲からも「思考整理の壁打ちになってほしい」とか「ミーティングの設計やファシリテーションを相談したい」など頼んでもらえることも多くなって。
ー入社直後と役割はかわってきたんでしょうか?
そうですね。
私はとにかくIT業界歴が短いので、自分からも動かないと、と積極的に勉強会や社外のコミュニティに突撃して「エンジニア文化とは?」を体感しにも行きました。必死に必死を重ねていく中でだんだん自分の強みがミナカラの中での役割とリンクできる場面が増えていきました。
印象的だったのは社内の合宿運営でワーク設計をまるごと任せてもらえたことです。具体的にはメンバーの強みや本音を知り互いへのフィードバックするワークや、組織課題と向き合うワークを行いました。それを通して社内コミュニケーションを自分自身がより考えるようになったし、自分も組織の文化を一緒に創る人間でありたいと強く思うようになりました。「川崎亜美香にはそういう領域を任せられる」と認識してもらえて、そこに声をかけてもらえたのは本当に嬉しかったですね。いろいろもがいた時期もありましたが、その経験も含めて強くなれた気もします。
今振り返ると、ミナカラの状況、背景、スタートアップとは何か、を意識したのは参画してからもっと後で、いろんな状況乗り越えて腹をくくってからでした。
ー今はどんなことをしていますか?
社外の方と連携しながらプロダクトデザインや企画を行ったり、社内コミュニケーション、採用広報活動もしています。もう一体肩書きは何屋なんだ、という面もありますがその状況もある意味楽しみつつ。今思うと、入り口は「デザイン業務」でしたが、それはあくまできっかけでミナカラ参画後は自分の強みを伸ばすべく在り方を開拓しているような感じです。参画して1年半ほど経ちますが役割は大きく変わってきました。
思わず参加したくなるような、ミナカラをワクワクしたコミュニティへ。そして事業の成長と個人の成長をリンクさせたい
ー今後やっていきたいことはなんですか?
ミナカラという存在にブランドとして軸が通るようにしたいと考えています。
あと、メンバーと一緒にミナカラをワクワクしたコミュニティにしたいと思っています。思わず仲間になりたくなるような組織にしたいですね。そうなるように周囲への発信も、社内コミュニケーションもしていきます。
自分自身も目指したい在り方とミナカラでの活躍の仕方を探るために、とにかく全力です。
例えば、自分の言葉でもミナカラを語れるようになるために、会社の全員と雑談混じりの話をしたり、一見意味のないように感じられるコミュニケーションから相手の良さを引き出してみたり。それから代表の喜納との会話も「これは創業者の思い、原体験だ」とか「今後の組織のあり方への考えだ」というものは聞き逃さないように大事にしています。今はそれをどうやって表現・周知・実行するかを考えています。
これからも、組織のあるべき姿やいいチームづくりとは、を考えていきます。
ーミナカラの良さはどんなところですか?
コミュニケーションデザインは、具体的な業務に直結させるのは難しいはずなのに、私が伸ばしたい面や強みを生かそうと、会社側でもいつも協力してくれています。「お前はどうなりたいんだ?どうしたいんだ?」と意思を確認してくれる。私も含め、それぞれの個性や多様性を受け入れる文化ですね。だから今度は私自身も「あなたはどう考えているの?」と周囲のメンバーに意思を問える人間になっていきたいです。
今は信頼できる仲間と一緒に事業サービスを創れる、しかも自分のバックボーンも生かしつつ今後の自分の在るべきに向かって挑戦できる環境というのが嬉しいですね。
私と一緒に思い切り挑戦できる環境で成長しませんか?まずはお茶でも!
ー これから一緒に働きたい人は?
私自身デザインの力を本当に信じているので「デザインが好きで、デザインで世の中に価値を発揮したい。個人としても成長したい!挑戦したい!」という人と一緒にチームを組めたら嬉しいと思っています。マルチに活躍したい人には、デザインだけではなく多角的な挑戦ができる環境です。主体性をもってやり抜くことが大切な分、持てる裁量もとても大きいです。今あることを突き詰めるだけではなく「自ら開拓していきたい!」っていう人はワクワクできるはず。
誠実でポジティブな人、また、私たちは今事業サービスも組織も地盤を固めにいく時期なのでそれも含めて一緒に楽しめる人とチームが組めたら嬉しいです。
もし、ミナカラにちょっとでも興味をもっていただけたら、気軽にご連絡してほしいです!ランチやお茶、オフィス見学など大歓迎です!
デザイナーさん、薬剤師さん、エンジニアさん、ライターさん、いろんな職種の方が活躍できる環境ですよ!
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