【イベントレポート】UX dub「UX/UIデザインの現場、最前線」(後編)

月曜に引き続き、デザインディレクターの澤田です。

今回は先日、6/22に開催されたイベント「UX dub Vol.1:UX/UIデザインの現場、最前線」のレポートの後編をお届けします!

【イベントレポート】UX dub「UX/UIデザインの現場、最前線」(前編)

それでは早速スタートします!


どのようにパートナーをリードしてUIに落としていくか

株式会社ベイジ 荒砂智之 氏


以前より私は、株式会社ベイジさんの積み上げてこられた考え方とフレームワークに強く感銘と影響を受けており、「ベイジの社長ブログ」及び、「ベイジの日報」、「TomoyukiArasuna.com」の読者の一人であることをここにご報告しておきます。※ ぜひ、ベイジさんのコーポレートサイトのフッターの厚みを御覧頂きたい。

荒砂氏は「顧客に提案したデザインに納得されない」という時に、顧客に与える体験(UX/CX)に課題があるのではないか?と問題提起をされます。このことに関して、4つの観点から提案時のプロセスにおいて良好な関係性を築いておく必要性を解説されました。以下、各観点に関して興味深かった点です。


1 - 良好な関係性を築きやすい顧客を選んでいるか

幾つか顧客選定のポイントが挙げられましたが、特に印象深かったことは、顧客に十分に強みを理解してもらった上で発注してもらえるように、コーポレートサイトは徹底的に強みを伝える設計がされていることでした。また、各種ブログやSNSで積極的な情報発信を行い、自社の強みを伝えていくことで、顧客との良好な関係の土台が作られています。

2 - 顧客が安心できる進行を心がけているか

提案の質の高さと同様にコミュニケーションの質も重要ですが、コミュニケーションは属人的になりやすいので、ベイジさんでは誰もが高いクオリティで対応できるようなルールを設けているそうです。

  • プロジェクト定義書の共有
  • WBSによるスケジューリング
  • メールの返信ルール
  • お打ち合わせ後、1営業日以内に議事録の共有
  • 行動指針日報で、上記が何の為のルールなのかを認識

普段の業務から得られた知見をルール化するだけでなく、何の為のルールなのかを考え続けることで、単なる形式を超えた運用が確立されると感じました。弊社も大いに参考にしたいところです。

3 - 論理的なデザイン提案を行っているか

  • デザインの役割の定義→ターゲットの再確認→ブランドの明確化→トレンドやセオリーの啓蒙→デザインの提案という、丁寧な段階を踏んだ論理的な提案フロー

4 - 専門家としてリーダシップを発揮しているか

  • 専門家にしか分からない説明をしない
  • 回答マニュアルを蓄積していく


本テーマの「リード」という点に関して、私も常に考え続けています。また、ここで言う「リード」とは専門家としてのオーナーシップは持ちながら、ゴールへの道筋をデザインという視点で指し示しつつ、顧客と共に歩んで行くという解釈をしています。顧客選定という土台作りはもちろん重要ですが、質の高いコミュニケーションと丁寧なデザインの言語化、及び、それを論理的に説明できて初めて実践可能になります。今回のスピーチでは随所にそのヒントが散りばめられていたように思えます。このことは弊社のスタッフと共に考え続けたいと思います。


UXデザインは儲かるのか?

株式会社ajike 梅本周作 氏


最後は、UX dub の主催者である株式会社ajike代表の梅本氏より、上記の刺激的なタイトルが発表されました。所謂、UX/UIのプロセスに関してではなく、UXデザインのアプローチが紹介されます。今回は、本テーマに関して「サービスとして提供する企業にとって」という観点に限定して解説されました。

まず、率直な回答が述べられ、その解説へと続いていきます。


儲かると思っているし、儲けなければならない。


以下がその意図の要約です。私は、UXデザインの考え方は職域に関わらず持っている必要があると感じていますが、その専門性と役割に対して、現状の傾向と課題から考察され、個人的には非常に明快な印象を受けました。

最近はUXデザインを取り入れてビジネスを成功させたいというオーダーを受けることが多い。そういった時に、ビジネスモデルの企画等、上流から携わる事ができるのがUXデザイナー。ただ、現状の課題感として、我々の持っている技術(UIデザインや開発等)がビジネスのサイズと相関しておらず、それらの技術と上流で求められる技術とをマッチさせ、構造化していくことが大切。その手法としてUXデザインは優れている。

さらに、梅本氏は、弊社菊池のスピーチ内で紹介した「UIとは、プロダクトが具現化された際にユーザーが実際に触れる最終地点である」という部分に触れ、ユーザーが触れるものを創るというのは市場としても価値があると解説します。

儲けるとは、多くの価値を提供したからこその対価。だからこそ、UIデザイナーやエンジニア全員がチームとして事業が成立するサービスを提供すること/多くのユーザーに価値を提供することを目指している。

最後に、本イベントの総括とも言える、会社の垣根を越えて我々全体で市場を作っていく必要があるのだ、という熱いメッセージで締めくくられました。

UXデザインというキーワードとして盛り上がっているが、一過性のキーワードにするのではなく、ユーザーに価値を届けてその価値を最大化させることで、事業として成立させていくことが大切である。ここにいるみなさんと、そういった市場を作っていきたい。


交流会!

交流会では制作会社同士での交流だけでなく、事業会社、代理店等様々な立場の方と意見交換できました。皆さん、UX/UIについて強く興味があり、UX/UI制作のプロセスを知りたい、UX/UIデザイナーを見つけたいと考えている方が多い印象で、UXデザインに対する期待値が見て取れました。


最後に

お土産でお水を頂きました(dとbの扱いが可愛い)。


まさに、テーマでもある、「UX/UIの現場、最前線」というタイトルが表す通り、それぞれの制作会社のマインドや、現在進行系の取り組みを垣間見えることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。「いいと思ったところは解釈して取り入れる」が澤田のモットーですので、そういった意味でも垣根を超えてリミックスを行い、シーンの盛り上がりの一助となれれば幸いです。

株式会社ajikeさん、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

今後も、ヒト・モノ・コトを相互につなぐ最良の接点 [インターフェイス] を考え、つくり続けるUIデザインカンパニーとして取り組んでいきたいと思います。


最後の最後に、前編でもお知らせしました、当日のスピーカーが一同に介してUX/UIデザインや会社の価値に対する議論を交す【UX dub 座談会】の第2回目のテーマが更新されておりましたので、こちらもチェックしてみて下さい!

【UX dub 座談会#02】 これから進むべき道とは?UX/UIデザイン会社が思い描く未来像

株式会社オハコ's job postings.
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