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あらゆる産業のDX実現へ。「映像のインフラ化」を目指すセーフィーが描く新しい未来

佐渡島 隆平 プロフィール  
学生時代、iモードの普及をきっかけに学生同士が交流できるマッチングプラットフォームサービスを展開して起業。新卒ではソニーグループのソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(旧ソネット株式会社)に入社。新規事業開発部門に配属され、モバイルサービスを中心に40もの新サービスの立ち上げを経験。2010年にはソニー木原研究所からスピンアウトした、モーションポートレート株式会社のCMOに就任。2014年にセーフィー株式会社を設立。

2014年に創業し約6年で出荷カメラ台数10万台を突破し、国内のクラウド録画サービスにおいてシェアNo.1を誇るセーフィー株式会社(以下、セーフィー)。2020年は社員数と売上ともにさらに成長を加速させています。今回はそんなセーフィーの代表 佐渡島に、創業の裏側や今後の展開、実現したい未来について話してもらいました。

実体験から感じた“不の解消”の実現を。AI×データのニーズを探して。

ーーそもそも映像プラットフォームで起業したきっかけは?

前職では顔認証や画像処理技術を利用して、エンタメサービスを展開していました。サービスだけでなく、技術そのものを海外や広告代理店にライセンスとして提供もしていました。

そんな中、機械学習を利用して写真ひとつで自分と似た顔のキャラクターを作るゲームの開発をしていた時に、その精度が凄まじいスピードで上がっていくのを目の当たりにしたんです。

当時の競合は、技術力が非常に高く日本を代表するような企業の研究所だったのですが、機械学習があっという間にその精度を抜いてしまったんですよ。今後は機械学習が確実に発展すると肌で感じたと同時に、コンピュータサイエンスを核にしたライセンス事業への危機感も覚えました。

そして実際にAIが進化していく過程を過ごす中で、AI技術だけではなくデータと世の中のニーズがマッチすることが非常に大切だということに気づきました。世の中のニーズが集まっているデータプラットフォームって何だろうとずっと考えていたんですよね。

そこでたまたま自分が家を建てた際に防犯カメラをつけたいと思って、そのニーズを見つけたんです。当時は防犯カメラは非常に高く、画質も粗かったですし、つけること自体に時間もかかりとにかく不便でした。正直こんなにも遅れている業界があるのかとも思いましたね。

映像はものすごいデータ量なので、これこそAIを使って不を解消するのに面白いのでは?と思ったのがきっかけです。

レガシーな業界を切り拓く。発展しなかった理由と、最大の課題とは?

ーースマホなどのカメラの精度が高まる中、なぜ防犯カメラは不便なまま発展してこなかったのでしょうか?

防犯カメラは、365日24時間 常時録画し続けるものです。そうすると最新の新しい技術よりも、たとえ画質が悪かったとしても昔からある技術の方が安定しているんですよね。他の業界のように最新の技術に置き換えるのではなく、安定を重視するために昔の技術に継ぎ足しするような形で発展していたというのが近いと思います。

そこに目をつけ、ワイヤレスで、安くて手軽で安心、さらにAIで賢くなる最新の技術で参入していったんです。

ーー他に同じようなことをしている企業はなかったんですか?

ありました。アメリカや中国では、すでにそういった企業はあったんですが大きな違いはデバイスを0から作っているかの違いと、クラウド化がされているかどうかの違いでした。私たちもデバイスを0から作ることを考えたのですが、もしそれをやってしまうとアメリカや中国の企業や国内のカメラメーカーが大量生産をして、廉価なものを発売すればすぐに負けてしまうと考えました。

そこで私たちは、ハードウェアではなく、組み込み用のソフトウェアに注目して開発することにしたんです。

例えばスマートフォンのAndroidのように、様々なメーカーのハードウェアにOSが搭載されソフトウェアのアップデートが勝手にされていくようなイメージで、カメラもクラウド化していく世界を目指しました。

その当時は電話機以外の機械で、勝手にアップデートされてソフトが書き換わるハードウェアは少なかった。つまり、リアルタイムでバージョンアップし続けるカメラはなかったのです。それをネットワークカメラで実現したのがSafie(セーフィー)です。

ーー約6年で10万台まで増やすことができたのも、デバイス自体を作っていたら難しかったということですよね。販売数はすぐに伸びたのでしょうか?

いいえ、はじめはクラウド式カメラはなかなか売れませんでした。なぜかというとメーカーは昔ながらのアナログ方式のカメラの方が粗利益が高いので、ユーザーからクラウドカメラを指定されない限りは、もともとのカメラを提供していくんですよね。

最初の3年半はまったく台数が増えず悩まされました。

「Safieの普及によって大変な作業をなくせる」新しい概念の実現へ、強力なパートナーを獲得

ーー急成長となる転機があったのでしょうか?

2017年にキヤノン株式会社やオリックス株式会社などから総額9.7億円の資金調達を実施したんです。当時はまだ10名前後の会社でしたので、そこから営業人員を揃えることができ、ニーズをみんなで発掘していくことができました。

ーー創業して間もない10名前後の企業に、なぜ投資がされたのでしょう?

投資してくださった中のある企業様はマンションを持っていて、「そのマンションすべてにSafieを入れる」と言ってくださったんです。マンション1万棟ほどに約7000人もの管理人さんが住んでるような世界だったのですが、人手不足でマンションに住みながら管理できる方の減少問題があったんです。それが「Safieの普及によって、管理人がマンションに住む世界は無くなる」と、そう言ってくれたんです。

また、そのタイミングでアクシスコミュニケーションズ株式会社という世界最大手のカメラメーカーとの提携の話が実現し、Safieに対応できるカメラの機種が一気に200種類ほどに増えたことも大きなきっかけとなりました。綺麗で安くて使いやすい防犯カメラは少なかったので、きっかけさえあれば順調に数字は伸びていきました。

ーーカメラシステム市場とセーフィーの現状について教えてください。

世界カメラシステム総市場2.88兆円における日本国内規模は5.8%の約1670億円です。特に今後は映像解析のニーズが拡大する見込みと言われています。

監視やモニタリング、マーケティングなどへの映像解析の利用が加速する予想ですが、セーフィーは業界の中でもいち早く映像解析を利用したサービス展開を始めています

小売店向けに来店状況を把握できる「Safie Visitors」や顔認証で入退室をハンズフリーにできる「Safie Entrance」などです。また新型コロナウイルスにより、遠隔診療の補助などのニーズも高まっています。

目指すは全産業のDX。映像によって、世の中のコストの概念が変わる

ーー今後の事業展開や方向性は?

私たちが映像を社会インフラとして構築することで、すべての産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいと思っています。

家から街まで社会をすべて映像化とデータ化=映像をインフラ化することができれば、これまで世の中がコストとしても認識してこなかった潜在的な社会のコストを削減できると思っています。それが我々が持っている“プラットフォームの原点”であり、映像インフラを構築する最大の目的です。

潜在的な社会のコストというのは、例えば真夜中に右折する人がまったくいない道路でずっと点きっぱなしの右折ランプだったり、車がほとんど通らない道で歩行者が赤信号でずっと待っていることだったり。サーフボードを持って茅ヶ崎の海に行ったけど、波がないのでサーフィンができませんでした、なんてこともありますよね。

みんなが当たり前と思っているけど、映像がインフラ化することによって解消できるコストは無限にあると思っています。

Safieの普及によって、まずは「行ってみないとわからない」という世界はなくなると考えます。飲食のチェーン店にある大量のカメラを利用して、自分が行きたい時に空いているかどうか教えてくれたり、渋滞にはまらないように移動することができたり、といったことが実現可能です。

それらを実現するためには絶対的に映像のインフラが必要なんです。そのインフラを作ることが私たちセーフィーの使命だと思っています。

ーー実際に何年後に実現できるイメージですか?

技術という観点だと、実はもう出来上がってるんですよね。あとはまだ世の中が気づいていないコストをコストであると受け止めて、実生活に落とせるかどうかなのですが、それは2024年から徐々に実現できてくると思っています。

なぜなら5Gの浸透が大きな鍵となるからです。例えば、今まではカメラ3台分の映像データしか送れないような通信トラフィックだったものが5Gになると100台分送れたり、通信料が数千円かかっていたものが数百円になります。その結果、クラウドカメラの需要はさらに拡大します。私たちは5Gを大きな追い風として捉えているんです。

それまでに今のうちから様々なカメラに対応し、家から街、会社から商業施設まで多くの場所にSafieがあるように準備を進めています

2030年には海外にも出せるインフラで「映像から未来をつくる」

ーー具体的な目標はありますか?

2030年には、海外にも展開できるインフラとなっていることを目指しています。映像をただ単にデリバリーするだけではなく、例えば自動運転の車が来て信号が勝手に青になるといったような、データとデータをマッチングしていく世界があってこそ、売上の最大化に繋がると思っています。

成長の鍵は人。セーフィーが大切にする7つのculture

ーー展開していくにあたっての一番の課題はなんでしょうか?

今後優秀な社員が集まるかどうかにかかっていると思っていて、私たちは今採用に力を入れています。我々が目指しているのはこれまでにない新しい世界の実現ですので、優秀な社員というのは、ただ単に技術力が高いとか営業力があるというという意味がすべてではありません。

セーフィーでは大切にしていく価値観・行動規範を定めたものを「culture」とし、全社員の共通認識として持っています。それがこの7つです。

7つの価値観をそれぞれ個人が「Plan (計画)」「Do(実行)」「Check(評価・データを基にした事業化)」「Action(仕組み化し改善)」に沿って実行し続けています。セーフィーが今後も成長を続けても、変わらない部分でもあり、採用においてもとても重視してるんです。

ーー最後にセーフィーで働くことに興味がある方へメッセージを

セーフィーのcultureにご自身の働き方がマッチすると思う方、共感できる方にはぜひジョインしていただきたいと思っています。

セーフィー には、ありとあらゆる産業の根幹に携わる映像インフラを構築し、それらすべての産業のDXを推進できるチャレンジングで非常に面白い環境があります。

私たちと一緒に、映像のインフラをつくり全産業のDXという、これまでになかった新しい未来の実現を目指しましょう!

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