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チームの基本は「自己管理とやさしさ」 新設部署IP部とそのチーム力について聞きました

アウトドア情報・実例写真共有サイト『sotoshiru Web』は、4月に「アイテム比較機能」を中心に全面的にリニューアルしました。今回の開発をになったのは、新規事業を推進する新設部署。完全リモートで問題なく開発を完了したIP部とは何者なのか、その全容を聞きました。

前田 剛さん
PS本部 IP部 デザイナー。フリーランスを経て2018年スペースキーに入社。社内でも指折りのキャンパー。アウトドアに限らず多彩な知見から、社内でも頼れる存在。

『sotoshiru Web』とは

-4月にリリースした『sotoshiru Web』のリニューアルについて、今日は詳しく聞かせてください。
まず、『sotoshiru Web』となっていますが、いつもの『sotoshiru(アプリ)』と何か違うのでしょうか?

大前提の部分ですが、『sotoshiru』にはスマートフォンアプリとWebサイトの2つがあります。メインはアプリなんですが、アプリとWebでそれぞれ役割が違うんですね。そもそも開発担当が分かれていまして、アプリはプロダクトオーナーである大前さんが管轄する部署(DC本部)、今回のWeb版の開発は新規事業を推進するIP部がメインで行いました。

-同じ『sotoshiru』なのに開発部署が別々なのは初めて知りました……!

そうですね。会社の規模が大きくなるにつれて、各事業の発信力が必要になってきていると感じています。

『sotoshiru Web』には2つの目的があり、

・アプリへの送客
・アイテムを選ぶ

です。この「アイテムを選ぶ」という目的に焦点を当てて今回リニューアルした感じですね。アイテム比較機能自体は以前から実装されていましたが、今後この機能を本格的に開発していく上では今のままではスムーズな開発ができないのが目に見えていました。そして私が異動してきたということもあり、中・長期的な開発を見据えて整備をするのが今回の目的。これからどんどん機能追加していきます!

(アプリの役割は下記を参照ください。)


-メニューの「アイテムを探す」のことですね。

今までの『sotoshiru Web』でもアイテムを探して比較することはできていたものの、Webサイト内の導線や情報の質・量という点など、ユーザーに「アイテムを選べる」という体験を提供できていないことが明らかでした。その一方で、伸びしろはある。今回、よりわかりやすく探しやすくなるようにUIを変更したり、HTMLやCSSといった部分も今後の開発がしやすくなるように全面的に整えました。

-具体的にどのように変わったのでしょうか?

アイテムを探すための導線を増やし、よりユーザーの目的に合わせた検索・比較ができるようにしました。アウトドア初心者の方は、アイテムが欲しいと思っても、どのように探せばいいかわからないことも多くあります。「メーカー」「ブランド」「ランキング」など、目的に合わせた導線をいくつか用意しました。

特定のアイテムのページに行くと、そのアイテムの特徴や類似アイテムとの比較、『sotoshiru』アプリで投稿されている実際にそのアイテムが使われている写真、クチコミなどといったさまざまな情報が見れます。情報量や説得力という点ではまだまだなので、ここは今後がんばっていかなくてはなりません。

直近では「取扱店舗を探す」という軸も新たに追加しました。いくら気になったアイテムでも、実際店舗で手に取って確かめたい!そんなニーズに答えるためです。

-アイテムを軸にした設計に作り変えたのですね。

そうですね。アイテムを軸にした開発を見据え、メンテナンス性や拡張性を持たせるための整備という形です。なので今回の開発は、見た目よりもシステム側の度合いが大きいですね。

今後アイテム情報を追加していったときに、作業者は管理しやすく、またシステム開発側は拡張しやすい状態も目指しました。管理しやすい状態になれば、効率的な作業ができミスも減り、運用コストも抑えられますしね。恐らくスタートラインに立てた状況かな、と思います。

-そもそも、なぜアイテムに注目したのですか?

キャンプをしたりSNSを見ていると、キャンプ道具にこだわる人が爆発的に増えていると感じていて、それに応じてガレージブランドも含めいろいろなメーカーから多くのアイテムが発売されています。この状態だと、これからキャンプを始める人やどんどんのめりこみたい人は、自分に合った「最適な」アイテムを選びきれない。そこを解決してあげられれば、もっとキャンプを末永く楽しんでもらえるだろう、という考えです。

『sotoshiru Web』でアイテムを見に来てくれるユーザーが増えれば、おのずとアプリへの送客も増える。サービスのグロースも視野に入れて、アイテムを軸にした戦略を進めているところです。

開発工程

-次に、具体的にどのような手順を踏んでいったのかおしえてください。

・数値分析
・設計
・コーディング
・実装

ざっくりとこのような流れです。開発自体は2月頃から着手開始しました。まず始めにしたのは、『sotoshiru Web』の分析です。どのようなユーザーがどのように利用しているのか、Googleアナリティクスを見て分析しました。

-メンバー間での役割はどうだったのですか?

IP部は3名で、職種でいうとPM兼プロデューサー、エンジニア、デザイナーで構成されています。サイトを分析する上では、PM兼プロデューサーの原田くんは経験豊富なので知見がとても参考になりました。世の中のWebサービスの設計と特徴などを考察しながら、『sotoshiru Web』はどのようなサイトを目指すのか考えました。

大枠が決まったら、そこからの詳細設計とフロントエンド開発は私が担当。一通り完了したら泉原くんにバックエンドを引き継ぎという流れで進めました。やってみて感じたのは、自分自身のスキル不足……。マイナスから何とかやり遂げたという感じで、学びや反省が多いです。

-話を聞く限りだと、設計と作業の大きく2つの工程なんですね。その中でも時間を割いた部分はどこですか?

設計ですね。1か月は費やしたと思います(他の業務と掛け持ちだったり、僕自身のスキル不足や勉強などもあり……)。結局そこがしっかり決まっていないと、後々手戻りが発生し余計な疲弊をしてしまうのは嫌なので。ここは3人で、時間をかけて進めました。

-苦労したのはどのようなことでしたか?

自分たちの仮説をどう設定するかという点ですね。ユーザーに期待する動きに合わせて仮説を立てるのですが、誰も正解がわからない中で進めるので、基礎となるのは各々の主観。もちろんチーム内で主観が一致しないことも多々あります。そこをどう折り合いをつけていくか。

-どうやったのですか?

自分の主観に自信が持てているときと持てていないときで、対応は変わってきます。自信があるときはしっかりと主張する、そうでないときは「そういう考えもあるな」と素直に聞いて最終的に判断しました。みんな意見をぶつけていたので、違った視点は純粋に勉強になりましたね。

-意見を言い合えるチームの雰囲気はいいですね。

役職や歳、アウトドアのレベル感の違いはもちろんありますが、そこは事業をグロースさせる上では全く関係ない。それぞれの立場で、違う視点で物事を言える雰囲気があったことがよかったですね。各自の事業への想いも感じられて、お互いを認め合いながら進められたので、難しいことも多いし胃がキリキリしたこともありましたが、今となってはいい経験でした。

-そこからは実作業に入っていったんですね。すんなり進んだのですか?

特にトラブルもなく、スムーズに開発できました。これには先ほども言いましたが、チームのバランスがよかったのが大きいですね。IP部は新設の部署なのですが、元々3人は同じ部署だったこと、同じ事業を担当していたことがありました。故に、お互いの専門領域や得意分野がわかっているし、業務外でもコミュニケーション取れている。元々気心知れた3人だからこそ、問題なくできたのかなと。

(原田くん(右)と泉原くん(中央)はマラソン仲間でもあります)

(泉原くんと私(前田)は登山仲間でもあります)

実際に手を動かす作業に入ると、その作業に集中しちゃって視野がせまくなりがちに。そういう時、原田くんは俯瞰的に見て気付かせてくれるんです。また、私たちが作業に没頭できるように、細々とした調整をやってくれたり。そういった阿吽の呼吸や補完などがあって、各々が自然に動けていたのがよかったと思います。

-なるほど。チームバランスが成功の秘訣なんですね。今回、他部署との関わりなどはありましたか?

『sotoshiru』開発チームにも協力いただきました。特にプロダクトオーナーの大前さんには、主に2つの点でサポートをいただき、とても助かりました!

1つめは、技術的なサポート。専門的で私の領域外なので詳しく説明できませんが、今回は新たな技術を学びながらの開発となり、泉原くんが担当でした。ただ、作ってみて当然不具合も発生するので、問題があればその都度、大前さんのアドバイスをもらっていた感じです。

もう1つは、『sotoshiru』全体を通したクオリティチェック。アプリ側に弊害が出ていないか、例えば「ここにボタンがあったらいいな」などの要望をはじめ、不具合がないかどうかのチェックをしていただきました。迅速かつ的確な指摘をいただけて恐縮でした。いろいろな人の目が入ることでより良いものになっていく。様々なアドバイスがとても刺激になりましたね。

-新技術を習得しながらの開発は、スケジュールを立てるのも難しそうです。

そうですね、泉原くんは特に大変だったかなと。ただ、個人的には必要以上のプレッシャーをかけてまでやってもらうものではないと思っています。そうなるとメンタルだけでなく品質にも影響が出てくる。スケジュールに関しては目安は立てておいてそれを目標に作業はしますが、想定外のことが起こることもあるので、そこは原田くんの方で柔軟に調整。

ある程度余裕を持たせていいものつくろうという方針で進めていました。結果的にはそんなトラブルもなく、ざっくり立てたスケジュール通りに大体収まりましたね。

チームで仕事をするためのコツ

-今回はリモートワークで、問題なく開発ができたと聞いています。リモートワークで進める上で意識したことはありましたか?

(浅間山のふもとでのキャンプ)

幸いなことにチームの関係性はすでにできていたので、問題なく進められるだろうとは考えていました。実は、IP部はスペースキーの中でも一番早くリモート対応に切り替えた部だったんじゃないかな(多分)。それができたのは、普段からコミュニケーションもできていて価値観の共有もできていたし、それぞれが自己管理できるメンバーだったから。だから、1か所に集まらなくても大した問題は発生しませんでした。特に、私自身はスペースキー入社前はフリーランスだったので、その頃に戻った感じ。不安などもありませんでしたね。

-遠隔かどうかではなく、普段からできているかどうかが大事なんですね。

そうだと思います。事前の準備ができていたから、自然と行動することができました。敢えて挙げるなら、リモートワークはテキストコミュニケーションが基本なので、その文章が誤解を生む表現ではないか、そのあたりはいつも以上に気を付けるように個人的には意識しています。

-逆に、改善の余地ありと感じたことはありますか?

伝える側と受け取る側のミスマッチが時々起こっていたので、そこは今回に限らず改善して行きたい部分ですね。決してリモートワークに限ったことではないですが、こういう意識の積み重ねも仕事やサービスのクオリティにつながると思うので。(逆に言えば、社内にこういう部分が足りてないとも正直思っています。)

-前田さん自身が、コミュニケーションとかチームワークで意識していることはありますか?

(全社研修での1コマ)

チームの雰囲気がよくなるように意識していて、そのきっかけはいたるところに落ちています。やっぱり仕事って、責任が伴うもの。そのプレッシャーが少しでも和らぐように意識的にしれっと働きかけています。雰囲気作りもそうだし、背中を押してあげたり、「まずはやってみよう!」という環境を作ったり。しかもそういうことって、大した時間もいらずほんの一瞬のことだったりします。なので、仮に新しく関わってくれるメンバーが来たとしても、すんなりと仕事していただける自信はありますね(笑)!

-やろうと思ってもなかなかできないので、すごい。

そういう動きをすると、最終的に自分に跳ね返ってくるから。チームが良くなりもちろん自分にもいい影響がある、というのが経験上わかっているからですね。雰囲気が良くなって士気が上がれば、困難があっても乗り越える足しになるなと。もちろん失敗したり無意味なこともありますよ(笑)。

私自身はこのチームではPMではないので、チームを作るというよりチームに貢献する立場。とは言え、PMの意識は持ってチーム作りに少しでも貢献できればいいなと思っています。そもそも「他人よりちょっとデザインできる」としか思っていないので、基本的にメンバーに頼ることの方が明らかに多い。それには雰囲気作りはとても大事だし、そういう部分で貢献できるのであればやりたいなと常々思っているところです。

今後の展望

-『sotoshiru Web』の今後の展開はどうでしょうか?

今回のリニューアルは、今後のアップデートのための整備。やっとスタートラインに立てた状態です。今後もアイテムを軸にしたコンテンツの拡充を図っていきます。

IP部にはミッションがあります。(下記)

■ チームのミッション
「選べない問題と選ばれない問題」という課題をソトシルのWEB(主にアイテム)で解決する

【選べない問題とは?】
アウトドア用品を買いたい!と思った時に、アウトドア用品がたくさんありすぎてわからない、ECサイトもたくさんありすぎてどこで買ったらよいかわからないという問題がある。
生活者は、何を選べばいいか、どこで買えば良いかわからないという課題がある。

近年のアウトドアブームで、キャンプアイテムは爆発的に増加しました。キャンプ仲間やショップ店員さんと普段からお付き合いしてても、知らないアイテムもあるし、選べないことも多々ある。初心者も上級者も大半の人が抱えてる問題かなと。初心者ややったことない人であれば、この問題はもっと深刻に。『sotoshiru Web』に来れば、アイテムを知ることができる、選ぶことができる、より自分に合ったアイテムで楽しむことができる、長く続けることができる。それだけの信頼できる情報が集まる場にしたいと考えています。

-それすごいわかります!テントとか、「まず買っちゃえ!」ができないですからね……。

アイテム情報も、必要最低限の情報が揃っていない状況です。アイテムによってばらつきがあったり、スペックなどのデータも出揃っていなかったりと、とてもアイテムを比較検討できる状態ではありません。そこを充実していかないといけないのですが、前述のとおり、アイテムは日々多くでリリースされている。最新アイテム情報を常にチェックし、充実させ続けるための仕組み作りもやっていかないといけないので、なかなか大変ではありますね(笑)。

-たしかに。

アイテム情報も、どこにでもあるものを載せてもあまり価値がないと思っています。『sotoshiru Web』でしか見られないオリジナルな情報を掲載していく。そうすることで、自然とアプリへの送客も間接的に貢献できると考えています。そういう情報をしっかり持たせていきたいですね。

もちろんそれだけでなく、より速くより正確な情報を得るためのWebサイトの開発も必要ですし、アイデアが出たら価値を見極めてすぐにやってみる、という流れも大事です。実際、やりたいことややるべきことが多いしアイデアも頻繁に出てくるので、常に優先順位を考えながら臨機応変にやっていきたいです。幸いIP部はサービスを考え開発することを自部署でトライできる、自分たちで考えて開発できる部署ですし。

なので今後は、今まで以上に各自が職種や役割にとらわれずに、そのときやるべきことをそのときできる人がやる、というような臨機応変な動きも出てくると思います。私は一応デザイナーではありますが、恐らくそれ以外の役割の方が増えていくでしょう。「今何が必要か」とか「これって何でだろう」とか常に考え行動する必要があると思うし、そこはとてもやりがいを感じます。

-IP部として、やっていきたいことはありますか?

(2月に敢行した開発合宿。またやりたいです。)

開発合宿は積極的にやっていきたいなと思っています。実はこのプロジェクトでも、初期に1回やりました。当初はガリガリと開発することを想定していたんですが、実際にやってみると開発に加えて将来のことを語るなどしてメンバーの考えが深くわかり、結束も深まるということが起こりました(他のメンバーがどう思ったかはわかりません。笑)。副次的なメリットも大きかったので、継続的にこういった場を設けていこうと考えていた矢先にコロナ問題が起こってしまって……。状況が変わってきたら、また再開したいと思っています!

(泉原くんと2人で、冬の雲取山登山&キャンプしたときの様子)

-いいですね!

あとは、新規施策やサービス、その他悩みとかを気軽に相談してもらえるような部署になれるといいなぁと個人的には思っています。とはいえ、まずはIP部のやってること、そしてメンバーの強みを知ってもらうことが大事だし、いちばん身近な社員に『sotoshiru Web』のファンになってもらうことも実は大事じゃないかと。そのためにはまずは『sotoshiru Web』をしっかりと開発していかないといけない。そして自分自身のスキルアップも必要ですね。何かあれば是非お気軽にお声がけください!

-相談室っていい!期待しています。本日はありがとうございました!

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