1
/
5

【卒業生インタビュー♯3】青柳 喬さん/『YAMA HACK』元編集長

スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。かつてのメンバーに、客観的な視点からスペースキーを視る本企画。3人目は登山メディア『YAMA HACK』元編集長の青柳さんに話を聞きました。インタビュアーは、かつての上長であった奥野が担当。フラットな視点で当時を振り返ります。

青柳 喬さん
2017年スペースキー入社。登山メディア『YAMA HACK』2代目編集長として、メディアの成長に尽力。日本アルプスの縦走が大好きだけど最近はやや日帰りメイン。スペースキーにいた影響で、今はファミキャンの頻度の方が高いのだとか。


簡単に自己紹介

-(奥野:以後省略)よろしくお願いします。まずはスペースキーに入社するまでの経緯を簡単におしえてください。

スペースキー入社前は、旅行系Webメディアの運営に携わっていました。運営の基礎スキルは、この時に経験させてもらいましたね。ただ、このメディアのターゲットは20~30歳台の女性。これまでの経験を活かして、もっと自分がターゲットとなるようなメディアも運営してみたいなと思うようになったのが、転職のきっかけです。

私の趣味は登山(学生時代はワンダーフォーゲル部所属)。趣味である登山と編集の経験を両立できるのがスペースキーでした。また、マネタイズなどメディアとしての事業性・独立性を意識した運営にも注力したい。その2点を叶えられると思い、入社を決めました。

-登山歴を簡単に紹介いただいてもいいですか?

登山は高校の時に入部した山岳部の頃からずっと続いています。年数でいうともう20年くらいですね。部活から登山歴が始まっていることもあり、テント泊での縦走が一番多い登山スタイルです。まだ暗いうちに起きて朝焼けを見ながら稜線を歩く時間が一番好きですね。

好きな山はたくさんありますが、どちらかというと、道を歩くのが好きといった方がいいでしょうか。北アルプスの雲ノ平や裏銀座などゆったりとしていて眺望の良い稜線が好みです。


-スペースキーでの担当業務についておしえてください。

YAMA HACK』編集長としての仕事はメディアの方向性・戦略についての検討、それらのメンバーへの浸透。またメンバー間のコミュニケーションの円滑化など、コンテンツ制作というよりも指針の提示と制作環境の整備がメインでしたね。また『YAMA HACK』の看板として、対外的なメディア露出なども積極的に行ってきました。

-趣味を仕事にするってメリットもデメリットもあると思いますが、そこはどうでしたか?

「趣味と仕事は切り分けたほうがいい」という意見をたまに見かけますが、こと編集業務においては趣味を仕事にするのが最強です。出社した時だけ登山のことを考えている人が、休みの日でも登山に夢中な人に勝てるはずがありません。単純に登山などアウトドアが好きであるが故に知識のアドバンテージがありますし、好きだからこそ企画が浮かびやすいなどメリットが多いと思います。良い意味で「公私混同」するべきだと思います。

-たしかに。うまく公私混同できると強みになりますね。そこから次のステージへ進んだわけですが、現職への経緯や担当業務をおしえてください。

現職では、ライフスタイルメディアの運営に携わっています。今までよりも、もっと生活に密着したサービスで、日常をもっとかしこく、楽しく送るための情報を発信することが狙い。編集チームはまだ少数で、今までで最もスモールチームでやっています。

現職に挑戦してみようと思ったのは、純粋にメディアをほぼゼロベースから成長させてみたかったからです。『YAMA HACK』の参加当時、すでに規模は十分である程度の影響力があった上でさらに大きくしていこうというフェーズでした。先行する『CAMP HACK』が軌道に乗っていて、スペースキーの中でメディア事業の重要度が増していたのも好要因となり、裁量を大きく任せてもらっていました。そのような後ろ盾がなくてもメディアを成長させる経験がしたいと思ったのが動機となっています。ステップアップできたら、また何らかの形でこの経験を登山業界に還元できたらいいなと考えています。

-なるほど、『YAMA HACK』での経験を活かして新たな山に挑戦しているのですね!


スペースキーを振り返ってみて

-スペースキーでは『YAMA HACK』の編集長として様々な取り組みをされていましたが、「これをやろう」と決めていたことはあったんですか?


抽象的になってしまいますが、「使命感の醸成」でしょうか。使命感なんて持とうと思って簡単に持てるものではありませんが。多くの場合メディア運営は内部的にはマネタイズや規模といった点が注目されがちですが、その上で「私たちのメディアは社会のどんな課題を解決するために存在しているのか?」についてより一層目を向けるべきだと思います。

『YAMA HACK』では「登山人口を増やす」「(助かるはずだった)遭難を減らす」の2つを自分たちの使命と捉えてコンテンツという形で発信してきました。特に私の場合はある遭難事故のニュースがきっかけで安全登山への意識については力を入れていました。ただ楽しむことだけでなく、影響力を持っている自分たちだからこそ遭難などの社会問題に訴えかけることができるのではないかと常々考えていました。

メディアが影響力を持った後にすべきことは「さらに大きくなる」だけではないはず。『YAMA HACK』の責任、使命感は何なのか。あるべき姿を、メンバーに常に示し続けてきました。ここに関しては、ある程度は形としてはできてきたかなと思っています。現在の『YAMA HACK』にもその使命感が感じられるので、やってきたことは間違いなかったかなと。


-取り組みの中で、大変だったことは何でしたか?

登山業界の中での『YAMA HACK』の信用度の獲得です。登山はアウトドアレジャーの中でも歴史が深い業界です。そのため、新興サービスやメディアがポジションを取っていくことは容易ではありません。業界の様々な人たちと協議・協調を重ねていく中で、少しずつ信頼度を獲得していきました。時間はかかりますが、地道な活動の積み重ねが今に至っています。

-根気がいる作業ですが、どうやって気持ちを保ち続けていたのですか?

世の中の反応が変わってきたことが気持ちの維持に大きく影響していたと思います。正直、以前は業界内での評価は低く、登山歴の長い方からネガティブな言葉をいただくことも多くありましたが、前述のようなメディアの役割の対外的な明示とコンテンツのクオリティ向上を続けていく中でメーカーや他媒体、業界内の団体の多くの方々の反応が目に見えて変わりだしました。
「『YAMA HACK』、最近変わってきたね!」と本当にたくさんの人に何回も言われました。多くの方が『YAMA HACK』の記事をシェアしてくださったりしているのを見て、やっていることは間違いじゃない、と確信を持てるようになってきました。

-信用を積んでいくって地道なことですよね。今だから思う、スペースキーのポジティブなところは何ですか?


月並みな意見ですが、やはり人がよいですね。個人個人が仕事にやりがいや責任感を持って打ち込んでいる印象があります。会社にしがみつくような、そのようなスタンスで働いている人は私が知る限りではいませんでした。会社の雰囲気も、ベンチャーならではの勢いやスピード感もあって、事業が動いているのを肌で感じることができました。スローガンが明確なこともよかったのかもしれません。“もっと自由なアウトドアを、すべての人へ”という世界観が腹落ちするし、そこをイメージしながら仕事ができる環境だったことも迷いなく進める要因になっていたのではと。

また外に出たからこそ思いますが、編集者としても、恵まれた環境だったと感じています。スペースキーはWebメディアが事業としてちゃんと独立しているので、チャレンジできる土壌がある。影響力もある程度あるので、他社と手を組みながら新しい取り組みができる。業界を変えたいと思う人には、チャレンジし甲斐がある環境なのではないでしょうか。

-ふむふむ。逆に課題だと感じること、もっとこうだったらと思うことはありますか?

最近はOISなど業界全体に働きかける場面も見られ、会社としての影響力も増してきたように感じています。だからこそ、もっと加速してほしいですね。特に、登山は非常に古い体質の業界なので、スペースキーの働きかけが直接的、間接的にでも業界に変革を起こすきっかけに繋がればいいなと思っています。


アウトドア業界に対して思うこと

-アウトドア業界に思うことは何でしょうか。

アウトドアが注目されている昨今、アウトドアを始めるきっかけやスタイル、目的などさまざまな面でこれまでにはなかった新しいカルチャーが生まれています。まずは業界全体が多様化するアウトドアのカタチ受け入れ、それらに最適化すること。そして新しくはじめたい若い人たちを増やし、間口を広げていくことで、アウトドアの楽しさがもっと多くの人に伝わることを願っています。


私自身、登山は一生をかけて続ける価値がある趣味だと確信しています。それだけ価値がある趣味に出会えることって本当に幸せなこと。でも、まだ世の中の多くの人に登山の魅力は広まっていないと感じています。楽しみ方が多様化している今こそぜひ間口を広げて、アウトドアの価値を多くの人に感じてほしいなと思います。

-ちなみに、『YAMA HACK』を離れてからも、登山は同じくらいの頻度でしているんですか?

いえ、実はあまり行けていなくて……。というのも、コロナウイルスの影響があって、スペースキー退社後はほとんど行けていないです。コロナが落ち着いたら、近々雪山に登りたいですね。

-スペースキーに期待することは何でしょうか。

私が入社当時は、まだ業界の中の1事業者に過ぎなかったのが、今では業界内外を取り持つ存在となりつつあるように思います。存在感が以前よりも増しているのが、外から見ていても感じます。


また、どんな会社にもビジョンがありますが、どうしても綺麗な言葉ゆえ独り歩きしがちなイメージがあります。そんな中、今のスペースキーの影響力やスピード感は目を見張るものがあると思いますし、ビジョンを達成する現実味を帯びてきているように感じ、私もなんだかワクワクしています。文化は変えられるし、スペースキーには変える力があると。業界の中核として、役目を全うしてほしいと願っています。業界は狭いようで意外と広い。業界の末端まで変化の熱を伝え、新たな文化をつくってほしい。私も1人のユーザーとして、やれることがあるなら協力したいですね。

-最後に、アウトドアで今後挑戦してみたいことはありますか?

釣り、したいです!実は小学校から高校までずっと海釣りをしていたのですが、最近海沿いに引っ越しまして。釣り人をよく見かけるのでウズウズしています。

-登山も釣りも、また一緒に行きましょう!ありがとうございました!


■ 推しアウトドアギア紹介 ■

今はもうないのですが、西日本にかつてあったIBS石井スポーツ(今は「ICI石井スポーツ」)のオリジナル登山靴「マッテンベル ガイド」です。

全く購入の参考にならなくてすみません。

最近の登山靴といえば化繊メインで非常に軽量・機能的なものが多いですよね。ほとんどの方にはそちらをお勧めしますが、もしクラシカルで渋いセレクトをするならオールレザーの登山靴もおすすめです。

レザーの靴は重くてメンテナンスが必要な手間がかかりますが、大学時代から使っており、今でも現役。重量があるからこそ足元の安定感があり、皮が足に馴染むため、悩んでいた靴擦れもなくなりました。何より見た目が好き!(好みが分かれますが!)

登山道具はお金がかかる上にある程度使えば数年で交換するのが一般的です。でも、1つくらい今までの自分の軌跡を共に歩んだ相棒のような存在があってもいいんじゃないかな?と思っています。今はレザーの登山靴といえばゴローや安藤製靴が有名です。長く続けたい相棒が欲しければ、一度探してみてはいかがでしょうか。


■ 編集後記 ■

スペースキーでは「やぎさん」の愛称で親しまれている青柳さんに話を聞きました。山に対する熱量は今も変わらず、スキルアップしてまた登山業界に貢献したいと熱く話していました。スペースキーは変わらず待っていますので、またご一緒できる日を心から期待しています!(小野)

株式会社スペースキー's job postings

Weekly ranking

Show other rankings