なぜ採用支援システムをやっているのか

こんにちは。佐野です。ぼくが代表をしている株式会社タレンティオはクラウド型の採用支援システム「Talentio」を開発・販売している会社です。

採用支援システム(ATSとも言われます)というと馴染みが無い人もいるかもしれませんが、簡単に言えば「採用関連の仕事を効率化したり見える化したりするシステム」です。

採用活動というのは人事の中でも特にオペレーションが煩雑な仕事なんですよね。例えば、ぼくが以前関わった会社で以下のような出来事を目撃しました。

  • エージェント(人材紹介会社)さんから候補者のデータ(履歴書や職務経歴書)がメールで届く
  • PCのローカル環境に落とす
  • パスワードを入力してファイルを開く
  • 出力して書類選考する人に届ける
  • 翌日、結果を聞きに行く
  • 「あれ、履歴書? 失くしちゃった」とよくわからないことを言われる
  • もう一度添付されているメールを探して出力する
  • あらためて面接官に持っていく
  • 「履歴書出てきた」とか言われる
  • 重複した書類をシュレッダーに
  • 「いますぐ書類選考してください」とお願いして面接官の後ろで目を光らせる
  • 「うーん、NGで」と言われたので「具体的にどの当たりがダメですか」と質問する
  • 「なんとなく」と言われたので「エージェントにフィードバックしないといけないので具体的に教えてください」と食い下がる
  • 「適当に書いておいてよ」と言われたので文面を考えてエージェントとやり取りする

まるで落語のようなお話だと思うのですが、こういったことが候補者の人数分だけ起こるわけです。もちろん会社によって程度の差はありますが、どの会社さんも採用活動に関することは煩雑です。これだけでも、採用に関わる人たちの仕事を楽にする意義はあるかなあと思います。
ちなみにぼくの好きな落語家は柳家喬太郎さんです。

今後の日本の労働環境

採用に関する仕事は煩雑だというお話をしましたが、それでも採用活動がうまくいっていればそのままでもいい、とも言えます。

しかし、今後の日本労働環境を考えると、そうも言っていられないのではないかと思うわけですね。


出典:総務省「我が国の労働力人口における課題」より抜粋

このグラフを見ていただくとわかりますが、日本の労働人口はどんどん減少していくわけです。つまり、母集団はどんどん集めにくくなるということですね。ここが一つのポイントです。

加えて、かつての日本では「終身雇用」という大きなコンセプトがありました。ある程度決まったモデルがあればそれを他社よりもうまく運用する(つまりオペレーションを頑張る)というお話にはなりますが、現在はもっとフレキシブルな働き方が求められていて、「終身雇用」もオプションのひとつでしかなくなっています。これも重要なポイントですね。

なので、そもそも母集団が少なくなっていて、働き方も多様になってくれば、従来のオペレーションだけやっていても人が集まりにくくなるわけです。なので、自社ならではの人事戦略について、もっと真剣に考えて実行していかなえれば、マッチした人を採用することなんて到底できない時代だなと思っています。

人事の仕事をもっと簡単に、もっと楽に、もっと快適に

ということで、人事のお仕事の中でも特に煩雑な採用ですが、この部分について、大きくは2つ、テクノロジーが貢献するところがあると考えています。

こういったシステムを人事が積極的に使うことにより、これからの時代でも採用活動がうまくいく、つまりはミスマッチが起きないようになればいいなと思っております。

作業の効率化

ひとつは、煩雑なオペレーションをどんどん効率化していくことはできると思っています。
例えば、候補者の情報を一元管理し、選考をすべてオンラインでやることで、冒頭の落語のようなお話は改善されます。

頭の中で処理していたことをシステムに入れることにより、チームで仕事がしやすくなるのもいいですね。
いずれにしても、オペレーションをもっともっと効率化できるように、まだまだ出来ることはあると思っています。そうすることで、人事に関わる人達の可処分時間が増えるわけなので、戦略的なことを考えたり実行したりする時間が増えるといいなと思うわけです。

意思決定のサポート

先程のポイントが「オペレーションへの貢献」になりますが、テクノロジーで「戦略への貢献」も出来ると考えています。

たとえば、自分たちが採用を進めていく上で実行した行動がどれだけの成果につながったのか、瞬時に分析ができることで、戦術の微調整を行うことができます。

そうすることで、採用戦略の推進を助け、達成する確度が上がっていくと思います。
ぼくはこれまでコンサルや経営者として様々な企業の経営戦略や人事戦略に関わってきましたが、それらを実行していく上で、戦術を細かくカスタマイズすることが戦略目標の達成に大きく寄与してくると実感しています。客観的数値があると、そこから現状を洞察できるので、意思決定をするうえでとても重要な材料になります。

Talentioでも、人事戦略における意思決定をサポートする機能をどんどん追加していきたいと思っています。

戦略人事のパートナーに

ということで、Talentioはこれからの時代に必要な戦略人事を支援するサービスの提供を行っていきたいと思います。Talentioを通じて、オペレーション中心の人事という概念を大きく変えていくことに挑戦しています。

少し余談ですが、Talentioでは「HR Tech Kigi」というカンファレンスを開催していますが、これも「人事という概念を変えていこう」という取り組みの一環として、みんなでどういう方向に変えていくかをおしゃべりするカンファレンスです。


▼参考リンク:人事に必要なテクノロジーとの向き合い方–ほぼ日とタレンティオが語った「HR Tech」の今とこれから
https://unleash.tokyo/2017/07/25/hrtech_kaigi/amp/

また、事業面だけではなく、株式会社タレンティオの組織としても、これからの時代にマッチした働き方をいろいろと実験的にやって、一人ひとりが生産的に楽しく働けるような会社にしたいと思っています。

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なぜ採用支援システムをやっているのか
Kazuki Sano
株式会社タレンティオ / 代表取締役社長兼CEO
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