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職種の垣根を超えたその先へー      【土屋鞄】新卒研修の新たな試みとは?

2020年度、土屋鞄製造所に9名の新卒者が入社しました。毎年研修が行われるのですが、幅広い視点を持って欲しいという思いのもと、今年度は、専門職と総合職のボーダーを設けずに皆同じスタートラインに並びました。つまり、製品やグラフィックのデザイナーを志望する専門職と、店舗スタッフやバックオフィスなどをメインで行う総合職の全員が同じ研修に取り組んだのです。入社後2か月間はオンラインでの座学を中心にビジネス研修を、その後工房研修と店舗研修を数か月行いました。
※2022年度の新卒採用より専門職はデザイナー職と表記するようになりました。

今年は新型コロナウイルスの影響もあり、新入社員の皆さんも、迎え入れる会社も、例年とは大きく環境が変化した1年でした。そんなあらゆる状況下で、新たな門出を迎えた新卒の皆さんに研修を振り返ってもらいました。

今回は、コミュニケーション本部 店舗統括部の小柳和輝とクリエイティブセンターデザイン1課の川原千乃に2名にインタビューさせてもらいました。

【プロフィール】小柳 和輝(こやなぎ かずき)亜細亜大学 経営学部経営学科にてドラッカーのマネジメントやその他マネジメント関連の文献について学んできた。卒業後は土屋鞄製造所の名古屋店で店舗スタッフとして勤務。販売、在庫管理業務などを学びながら経験を積んでいる。
【プロフィール】川原 千乃(かわはら ゆきの)多摩美術大学 統合デザイン学科にてデザイン領域を定めず、幅広い分野に触れる。特にブランディングやデザインプロセスを学んできた。卒業後は土屋鞄製造所のクリエイティブセンターにて製品ページの作成やLINE投稿画像の作成などクリエイティブに関わる業務を担当。

※記事は取材当時の内容です。

学生で培ったそれぞれのノウハウと研修で認識できた新たな視点

ー入社時の気持ちや通常と異なる環境下での不安はありましたか?


ー入社時の気持ちや通常と異なる環境下での不安はありましたか?

小柳「オンライン上のコミュニケーションは元々慣れていました。しかし、同期と直接会えない不安や、オンライン上のみのやりとりで社会人としての実感が芽生えるのだろうか?という別の面の不安はありました。
しかし、オンライン上でも会社のサポートがしっかりしていたので、そこは安心して研修に打ち込むことができました」

川原「どんな人が同期として入ってくるのかというワクワク感はありました。あとは卒業式を通常通り行う事ができなかったので、学生から社会人への頭の切り替えができないまま進んでいく不安があり、その両方が入り混じっていましたね」

ー本来ならば対面で実施するはずだった研修からオンラインに切り替わった4月~5月の2ヶ月間、どうでしたか?印象深かった事や難しかった内容など教えてください。

小柳「オンラインだから一方的に学んで終わり、ではなく、アウトプットする機会がとても多く盛り込まれた内容でした。学生の頃は100%完成したものを提出する機会が多かったけれど、研修で発表を積み重ねることで、60、70%でやって改善していく作業の大切さに気づきました。時間の制限がある中でPDCAを回していくことは、これから仕事をする上で活かせると思いました。


川原「研修の中でグロービスという社会人向けのビジネススクールが行っているオンラインサービスを利用しました。ビジネス研修はロジカルシンキングの機会が多く、自分が経験してこなかった領域なので、正直なところ苦手意識がありました。難しかったけど「物事を深く学ぶ」環境下に置かれ、色々な視点で物事を熟考することができました。

デザインの観点からだと、表面的に良いもの作っても中身がないと人には刺さらない、論理的思考力はデザイン業界では注目されている分野ではあるけど、自分ではなかなかできていないのが現状でした。

今回の研修では、きちんと考えて物をつくるという面で大きな学びになったし、自分の思考を振り返る良い機会になりました」

ー研修を通じてそれに気付けたことはとても大きな収穫ですね。
オンライン研修を振り返ってみて、印象深かった内容は何ですか?

小柳「自社の新卒採用を考える研修ですね。会社の方向性を踏まえて、この先どんな人物像が求められていくのかを理解することは、まさに自分たちにも当てはまることだと思います。当事者意識を持って取り組む事で、自分たちがこれからやっていくことの意義を再確認できました」

川原「同じく私も新卒採用の研修が印象深いです。今まで、採用の観点でものごとを考える機会がなかったので、新たな発見がたくさんありました」

ー新卒採用に置けるペルソナ設計から、会社を伝える説明会資料やポスター、SNS画像などをみんなで作成したんですよね。

川原「ポスターにしてもSNS画像にしても、それを形にするまでのプロセスにとても時間がかかりました。美大卒の私としては、頭の中にあるデザインを言語化することの難しさを体感しました。

大学の課題に取り組むときは自分の中でペルソナを自由に設定できたけど、採用となると視野を広げ、幅広い人達に向けたメッセージになるよう考慮しなければいけない。そうして言語化したアイディアを、みんなでまたひとつの作品にまとめる難しさと、それをオンライン上で行う苦労がありました。しかし、それらのプロセスを経て1つの作品が完成した達成感は何事にも代えがたい喜びがありました」

小柳「逆に総合職の僕としては汎用性のあるデザインがわからない中でのアイディア出し、そしてそれがどこまで実現性があるのか模索の日々でした。制約がない中で自由に表現するのが、僕にとっては難しかったです」

川原「デザインを考える上で制限がなかったのは、かえってやりやすかったです。広い視点で取り組む事ができたし、フレームワークがない中で、やれるところまでやろうと思い切りがつきました。会社のトンマナによってフレームがひかれていたのかな、と思います。会社のトンマナは研修を通じて学びました」


互いの価値観を尊重しながら得られた、新たな領域の学び

ーどのチームもいいアイディアばかりでしたよね。違う職種同士意見をまとめるのは大変でしたか?また、その分新たな気付きはありましたか?

川原「最初は意見をまとめてるのが本当に大変でしたが、皆優しいのでなるべくそれぞれの意見を尊重しようと心がけていたと思います。後半になってからファシリテーターや記録係など、役割分担がはっきり決まってからは意見がスムーズにまとめるようになりました。今まで話し合いをする機会がほとんどなかったので、とても貴重な場でした。

どこまで決定権があるのかという責任感がプレッシャーな時もありましたが、それぞれのいいところを見つけてうまく組み合わせるように努めました」

小柳「専門職の人たちは、感覚的に見たものを理論化することが上手で、その上で、新しい視点を取り入れアウトプットすることに長けており、自分にはない部分でした」

川原「総合職の人たちは、マーケティング力に長けていて、ものごとを分析しデータ化することに優れていました。小柳くんがファシリテーターになると、最後に端的にまとめてくれるのでわかりやすく、頭の整理がしやすかったです」

ー研修を通して得た気づきを仕事でどのように活かせそうですか?

小柳「自分は、事象を抽象化し普遍的なものへ変換するのが割と得意だと感じているのですが、感覚的に感じた事を言語化することはあまりしてこなかった。その点、専門職の人たちはインプットしたものを新しいものへ転換していくことを得意とするので、うまく連携をとってそれぞれの長所を活かせるよう、役割分担ができたら理想的ですね」

川原「私はクリエイティブチーム配属なので、例えば販促物を制作した際に会社の様々な部署と連携をとる必要があるのですが、どのように共有したらわかりやすいかなど、制作プロセスにおいてもロジカルな伝え方を意識するようになりました」

ニューノーマルとなった今、これから就活や入社を迎える人たちへ

ー就活やビジネス上の業務においてオンライン上のコミュニケーションがスタンダードとなりましたが、コミュニケーションを円滑に進めるための秘訣はありますか?

小柳「自分がファシリテーターの時は皆の顔を意識的に見て、全員に万遍なく発言権が行き渡るように心がけていました。オンラインだとどうしても発言する人が偏りがちです。でも皆それぞれ考えや思いがあるので、もう少し考えを深めたい時に、あえて違う意見の人にあてたりしていましたね」

川原「私はミーティングを進めている中で、決定している事項を、図式化することが苦ではなかったので、その作業を割と多くしていました。
自分がファシリテーターの時は、皆が和やかに話ができるように雰囲気作りを心がけていました。皆が考えている時は無音になりがちですが、良い意味で沈黙を破れるように意識して進めていましたね


小柳「オンライン上だと、見られていない分、自分を律する力と主体性がとても重要だと研修を通して学びました。例えば、1日のTODOリストを作る、短いスパンでの『ほうれんそう(報告・連絡・相談)』の重要性、業務の方向性の確認などをしておくと、オンライン上でも齟齬が少ないかと思います。あとはプレゼンをする時に、何を話すかある程度準備の割合を多くしておいた方が、相手に伝わりやすいですね。

川原「画面上で資料を共有した時の見た目のわかりやすさ、読み手への気遣いが重要だと感じました。

あとはオンライン上だと参加者全員の顔が見え、どういう考えや思いがあるのかが気付くことができるので、その気付きを大切にして欲しいです。慣れない環境下で汲み取ることは難しいですが、リアルでは気付けない事もオンラインならではの発見があります

ーそれぞれの職種ならでは発見や学びがありましたね。慣れない環境下で大変だった部分もあったかと思いますが、総合職・専門職ともにお互いの長所を活かしながら、得た気付きがたくさんありましたね。お疲れ様でした!

引き続き2021年度も、土屋鞄の新卒研修は総合職・専門職合同で行う予定です。

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