「好きなこと」を仕事にできなくても、「楽しく」働くことはできる。1年間の転職活動を経て気づいた仕事選びで大切なこと。


「常に上へ上へと行くことを目指してきた人生でした。でも、それだけではダメだと気づいたんです」

Wantedlyで働く人を紹介する「Wantedlyの中の人」

今回紹介するのは、前職では大手保険会社に勤めていた中沢さん。

前職時代「どうしたらもっと楽しく仕事ができるのだろう」という悩みから、約1年かけて自分のキャリアと向き合います。

今の企業に入って3年経ち、これからどうしようと悩む人にとって、何か答えにつながるヒントが見つかるかもしれません。




チームとは何かを考え始めた吹奏楽に捧げた青春時代

私の人生の中の大きな原体験の1つは、青春の全てを捧げた中高の吹奏楽部です。朝礼の前には走り込みをし、授業の後は19時半まで部活。放課後、塾の後は裏手が山になっているおじいちゃんの家に行って24時位まで吹き続ける。そんな生活でした。

高2になり、私が部長になったとき、諸事情で指揮者だった先生が辞めることになりました。学生だけで部活を回し、コンクールを目指す。そこで私は、”チームとは何か”に真正面から向き合うことになります。吹奏楽は個の力より、チームの力が大切です。例えば、サッカーのようにタレント戦略で上手い人を基準にチームを作るということはできません。いかに全員の息を1つに揃えることができるかが重要なのが吹奏楽です。

ですが、部活のメンバーは私のように部活に全てを捧げる人もいれば、勉強や他のことに時間を割きたい人もいます。多種多様なメンバーをまとめるには、自分ひとりで責任を負うより、責任を分配したほうが適している。そう思い、各パートごとにリーダーを設定したり、役職を増やしたりと、一人ひとりが「良い演奏」を自分ごととして捉えるためにはどうしたら良いかを常に考えていました。



しかし、全国大会への切符がかかった九州大会の一歩手前で私達は落選してしまいました。周りのメンバーは泣いていましたが、自分だけはなぜか涙が出てきませんでした。部長にも関わらずです。むしろここで終わって良かったと、ホッとしている自分がいました。

高みを目指せば目指すほど、モチベーションの差や練習に着いてこれないメンバーとの差が開き始め、辞める人がポツポツと出てくるようになります。しかも指揮者としてまとめる先生もいない。だから、「これ以上仲間が減るのを見なくても済むんだ」そういう思いの方が、悔しさよりも勝っていたのかもしれません。

その一方で、部長の経験は、「組織とは何か」をより学びたいと思うきっかけとなりました。

多様な価値観を求め、人種のるつぼ早稲田へ

早稲田に入った後は、1つのことにがっつり取り組むというより、色々なところに顔をだすようになりました。中高の時は吹奏楽にのめり込んでいた反動でもあります。

早稲田大学・リンクアンドモチベーション・墨田区役所が提携した「プロフェッショナルズ・ワークショップ」という授業に参加したり、短期留学したり、ディズニーのキャストをしたり。学部は理系だったので、週1で研究室で徹夜していたのもいい思い出です。

輪の中心で同じ方向を向くチームを作りたい気持ちは、大学の時も変わりませんでした。

例えば、大学の4年間、とある定食屋でバイトをしていたときの話です。バイトのメンバーがとある二人を基軸にグループに分かれていたんですね。各グループの筆頭はしょっちゅう喧嘩していて、ひどい時はどっちかの派閥がバイトに来なくなるんです。

ごっそり人が減ると、当然いつも通りにサービスの提供ができないし、常連さんも困らせてしまう。私はどっちのグループにも属していなかったので、よく仲裁をしていました。店長ももはや自分にその役割を期待している感じでした。まかないが美味しいという理由で始めたバイトだし、別にバイトリーダーでもないんですけど、やっぱりチームが同じ方向を向いていて欲しいって思いが強くて、頑張っていました。

偏差値主義の翼が折れた保険会社

大学時代、色んな所に顔をつっこんできたのは良かったんですが、いまいち自分が本当に何をやりたいのかわからなかったんですよね。だから、新卒で選ぶ会社は条件面を重視していました。実家は地方で一人っ子、しかも女性であることを考えると、漠然と大企業かつ女性でも管理職の登用が多いところが選択肢に上がりました。後は、有形のものを売るよりも、無形の人の人生に直接関わるような仕事がしたいなと思っていました。そんな理由で、新卒では業界最大手の保険会社に就職しました。

そこは、女性の管理職登用が他の会社よりも盛んでしたし、何より当時の採用コンセプトの「国内最大級の機関投資家」というキャッチコピーに惹かれ、入ったときは満足感に溢れていました。

ところが、いざ働き始めると同期と自分の実力の差に苦しめられることになります。

前職はいろんなところで社員を評価をするのが好きな会社で、常に社内ランキングにさらされていました。最初の1年が研修なのですが、そのとき受けた1番最初のテストの成績が同期の中で下の中くらいだったんですよね。そこで、相当頑張らないと自分はこの会社では上の方にいけないなと悟ったんです。

本配属もたまたま優秀な人が多く集まる部署に入れてもらい、それはそれでラッキーだと思ったのですが、しがみつくのが正直大変でした。家に仕事を持って帰ったり、休日に勉強時間を確保していたのですが、それでも同じ土俵でいることが精一杯といった感じでした。

会社の中のランキングで常に上位でいるように走り続けていた2年目の秋、結婚という転機が訪れました。私は結婚をしても働きたいと思っていたので、仕事も家事も全力でやっていくつもりでした。ところが、仕事を頑張ろうと思うと家のことがおろそかになり、家のことがおろそかになると旦那さんに申し訳なくなる。じゃあ家事を優先するかと考えると、仕事の不安に襲われる。そんな負のループに陥ってしまいました。

家庭を犠牲にしてまでなんでこんなに頑張ってるんだろうなぁ、とぼんやり考え始めたとき、ある答えにたどり着きました。

自分が今まで必死に頑張ろうと思っていたのは、誰かのためではなく、自分の出世のためだったんですね。とにかく高いところに行きたいという願望だけが先行して、そこに自分が追いつかない。振り返ると、早稲田も当時の自分にしては背伸びした選択だったし、前職の保険会社も自分なりに頑張って入った、という印象でした。

前職で目標を見失ってしまった一方で、別に働くこと自体が嫌という訳ではありませんでした。もっと前向きに働けるところへ環境を変えよう。そんな思いで転職活動をはじめました。


(保険会社時代。頭に花が生えているみたいですね。。笑)

「好き」を仕事にできない果てにたどり着いたもの

私の転職活動は1年越しという超ロングスパンでした。「そもそもなんのために働くんだろう」という疑問からスタートして、まずは自分が辛いと思わない仕事を探しはじめ、「自分が好きなことを仕事にしたら良いのでは」と思い立ちます。

昔から音楽が好きで、実は芸能関係や音楽関係の仕事に憧れを持っていたので、その辺の会社を見ていたのですが、どれも最終面接にはたどり着きませんでした。その理由は単純で、自分がただのファンに過ぎなかったから。その業界に入って最終的に何をしていきたいのか、どう変えていきたいのかと聞かれても全く答えられなかったんです。仮に10年音楽に携わるとして、「好き」以外の理由が見つかりませんでした。

「好き」だけではダメだと気づいたのは良かったのですが、「じゃあどうしたら仕事って楽しくなるのか」の答えはまだ出ませんでした。自分が理想とする働き方を見つけるのって難しいなって思った矢先に、たまたま出会ったのがWantedlyでした。それまでWantedlyのことは知らなくて、誰かがFacebookでシェアしているのを見かけたのがきっかけだった気がします。

試しに使ってみると、自分が知らない企業ばかりで、「世の中にはこんなに面白い企業があるのか!」と純粋に驚きました。そこからWantedlyを使って、気になった会社にどんどん遊びに行きはじめました。

いきなり社長が出てくる会社や、現場のメンバーに沢山会わせてくれた会社など素敵な企業には数多く出会えたのですが、「自分が何をしていたら仕事が楽しいか」はわかりませんでした。

そんな中、そもそもWantedly自体を作っている会社ってどんなところなんだろうと思い始めました。そして、よく考えてみると、Wantedlyがしていることって自分のような悩みを抱えている人を仕事でワクワクできるように助ける仕事なんじゃないかって気づいたんです。もしWantedlyに入ったら、自分と同じように出世を目的に大企業に入ったけど、自分が働く意味を見いだせず、苦しんでいる人を救ってあげられるんじゃないかと。そうして考えると、「自分が誰かのために能動的にやっていきたいこと」が楽しく働ける仕事なのではないかと気づいたんです。

そこから先は早かったですね。いくつかのHR業界を見て、最終的にWantedlyに入社することに決めました。

楽しい仕事の答えは、共感と手段のマッチングだった

まだ入って2ヶ月ですが、年下も年上も関係なく、どうしたらもっと会社をよくできるのかを自分ごと化して考えている環境は、新鮮で楽しいです。自分より若いメンバーでも積極的に自分のことをフォローしてくれるし、もっと頑張らないと、という気持ちになります。

いまはIS(インサイドセールス)のチームで、Wantedlyを継続して使ってくださる企業さまを増やす活動をしています。会社を立ち上げたばかりの方と、思いを共有しながら、どうやったら自社とマッチする人材に出会えるのかを考える仕事は、今までにはないやりがいを感じます。

ISの仕事って、自分が担当する企業さまのメンバーがどうやったらチーム全員で同じ方向で採用をできるかをサポートする仕事でもあるんですね。まさに、自分が学生時代取り組んでいたことの延長線にある仕事です。どうりでワクワクして働けるわけなんだと、日々実感しています。それに、自分の仕事への取り組みがお客様満足に直結していることを実感できることも、自身の頑張りに繋がっています。

単純な仕事量で見ると今のほうが前職より多いです。でも、家庭は今のほうがうまく回ってるんですよね。自分が仕事に前向きに取り組めるようになれば、物理的に忙しくても、一定心の余裕は保てるんだなと気づきました



自分が楽しく働けるかどうかって、自分の中の目的に依存していると思うんです。自分が働いている目的を見いだせないと、どうしてもいきいきと働けない。以前の私は、入ること自体がゴールになっていて、あの部署にいったら出世だとか、あのランキングで上位を取るためにはどうしたらいいだとか、そんなことばっかり考えてたんですよね。それってすごいもったいないことだったと、今過去を振り返ると思います。

でも、学生の頃は自分の知っている世界は限られているし、社会人ほど広い視野で考えるのってまだまだ難しいとも思っています。だから、将来的には、なんのために働くのか、考えられる人を一人でも増やしたいなと思っています。

そして、一人ひとりが「シゴト=面白いもの」と当たり前に思える世界にしていきたいです。



インサイドセールス
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Wantedly, Inc.


(中沢と同じ様に、金融や保険業界で働く方をお待ちしております!)

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