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長期インターンエピソード(東進)

私は大学1年生〜2年生の2年間、予備校の東進ハイスクールでインターンをしていました。
インターンの主な内容は、外部生に対する募集活動、内部生の教務指導、受験や人生に対するモチベーション向上の3つに大きく別れます。また、それぞれのチームにはインターン生がリーダーを担い、主導します。

少し長いですが、この3つの役割を通じて学んだこと、そして学生生活で1番貴重だったと感じるエピソードをお話したいと思います。

<外部生に対する募集活動>

予備校の入学を考えている生徒、東進への入学を検討している人に入学を促進します。多くの場合、ポスティング活動、無料招待講習案内状の配布、東進が独自で実施する模試に外部性を招待し、そこで見込みのある生徒に夏期講習等の無料イベントに案内します。講習に参加してもらった生徒には、登校する都度、感度を確かめるために面談をし、最終的に入学を志望、もしくは検討している生徒には保護者との3人で面談をし、入学の可否を決めてもらいます。

私自身、このような営業活動はとても苦手でした。それには2つの理由があります。
1つめは第一印象のイメージがあまり良くない点です。12年間サッカー部でもあったことからパッション気質だった自分は、スポーツ部に所属している生徒とは話が合いますが、特に女性は一方的に質問攻めしてしまう私を恐れていた印象がありました。
2つめは臨機応変に対応できない点です。私は普段の会話は何気なくできますが、例えば商品のように何かをかけて会話をするような営業の時には、きっちり準備されたフォーマット通りでしか話を進めていけない傾向がありました。それは、頭のどこかに「これを理解してもらわなくては」というプレッシャーを感じてしまうからです。当然ながらガチガチで、話題の転換も不自然な私のトークはあまり上手く行きませんでした。

東進のインターンを卒業してから思うのは、あまりにも「売る」ということを意識しすぎたのではないかと思います。自分が会話の受け手に立った時の気持ちを考えると、自分のトークは相手を理解せず、押し売りをしているかのようでした。また、会社の業績を気にして本質を見失っていました。状況によっては、今回は入学について保留してもらい、次期に再度検討してもらうというアプローチもあったと思います。

あれからそのような経験を活かせる場面はありませんが、営業というのは今一番足りていないと言われる職であり、どの職に就いても営業はクライアントとの関係性を保つために大切だと思われます。その時はこの経験を活かせるよう、努めていきたいと思います。

<内部生の教務指導>

東進は映像授業ですので、私たちは生徒に直接教えることは質問対応以外しません。その代わり、生徒の受講計画や過去問の進捗、志望校の設定、新しい受講の提案など受験に関する指導をします。
映像授業なので、生徒によって受講内容や進捗状況が違うため、一人ひとりに合った計画を立てていかなくてはなりません。
そのため、スタッフ1人あたり10〜15人ほどの担当生徒を持ち、毎週個人面談もしくはグループ面談というものを通じて生徒と受講計画を組み立てます。

また、授業の講座提案をし、生徒と保護者の三者面談も実施します。なかなか計画通りにいかない生徒の保護者に対しても、実際の進捗状況を説明しなくてはならないので、胸が痛いと思う時もありました。また、こんな自分が一人当たり年間100万円程の授業を提案して良いのか、と不安になることもよくありました。

私は受験学年生の担当を6名、担任を4名持っていました。
1年生の時に受け持った担当の6名の生徒は全員大学進学へと進めることができました。この成功の一番の要因は、生徒との関わり方を生徒目線で実施できたことだと思います。どうしたらモチベーションを上げられるか、そのためには週1回行われるグループ面談をどのように実施していけば良いのか、などPDCAを常に回しました。
一方で、2年生の時に受け持った担任の4名は1名浪人、他の3名は進学したものの、誰も第一志望へと導くことは出来ませんでした。1年間受け持ったのもあり、この時は内心ではかなり落ち込んでいました。
反省点としては、生徒一人ひとりに合わせた学習が出来なかったのではないか、と感じました。統計上、1日勉強をどれくらいやった方がいい、などのデータはありますが、それを参考程度に抑え、個人のスタイルをもっと尊重すべきではなかったのかなと思います。

社会に落とし込むと、例えばコンサルタント職に就いたとしたら、こちらが準備したものを提案するのではなく、その会社のスタイルに合った戦術を一緒に構築していかなくてはならない、ということを忘れてはいけないと思いました。

これまでの営業、教務の経験においては、準備したものを押しつけるのではなく、相手の状況に応じて変換させていかなくてはならない。自分が苦手と感じる部分はここだと思います。

<受験や人生に対するモチベーション向上>

私はこのチームのリーダーを務めました。
主に大学に行ってどんなことがやりたいのか、そもそも何のために大学に行くのかなど、大学受験を超えて、どんな風に生きて行きたいかなど、自分の人生観について生徒と構想していきます。そして最大の役割はそれを大学受験へと落とし込み、生徒のモチベーションを向上し続けることです。

東進ハイスクールでは、毎月校舎ごとに模試の平均点が発表されます。ある時、私の校舎では全国83校のうち79位まで落ちました。つまり、他校舎と比べて学力が低い、ということになります。
さすがに校舎では校舎長はじめ危機感が漂い始めました。そしてこの時、この問題の解決に向けて校舎長に指揮を任命されました。

原因は簡単でした。校舎に来る生徒が単純に少なかったのです。つまり全体的に学習習慣がついていない、ということになります。

この解決に至り、様々な施策を練りました。まずは校舎の雰囲気の改善、電話での呼びかけなど、出来る事を地道にやりましたが、1回は登校するものの、継続性に進展はなく、大きな改善には至りませんでした。

しかし、ここで生徒目線になって考えてみました。そしてスタッフから呼びかけるのでなく、生徒同士で高め合う方が良いのでは、と思いました。
東進には志望校や文理などで分けたグループがあります。そのグループでは毎週面談を実施しますが、その中でリーダーを決め、出来る限りスタッフは干渉しないよう呼びかけました。また、グループ同士でも様々な指標を競争させることにより、生徒同士でモチベーションを高め合うことに成功し、半年後には2位まで上げることができました。

<全体集会でのプレゼンテーション>

東進では1年に3回、社長含め校舎全員が集まる全体集会というものがあります。そこで私は、成績向上が評価され、1000人以上もの前で10分間のプレゼンテーションをしました。

当然ながら、この経験は今も忘れないほど緊張しましたが、とても良い経験でした。自分がリーダーとしてここまで成長させられた、という成功体験にも繋がりました。

私の強みは「真面目」であることです。満足させてあげなくてはならない人が目の前にいる以上、私は全力でその人をサポートする自身があります。
しかし、それはかえって空回りし、違う方向に突っ走ってしまう時があるのが私の弱みでもあります。様々な経験を踏まえ、私は上司だけではなく、身の回りの仲間から常にフィードバックをもらうようにしています。自分視点ではなく、自分では立てない他人視点を知ることによって、本当に向かうべきゴールを目指せるように意識をしています。